日豊本線(その3・宮崎~鹿児島) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、東九州を縦断する幹線・日豊本線のうち、南部の宮崎~鹿児島間を簡単に紹介します。
なお、画像が少なすぎますが、ご了承願います。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名  区間  営業キロ  備考 
日豊本線  小倉~鹿児島(大分・宮崎経由)  462.6km  全線交流20,000V(60Hz)電化 
 

今回紹介の区間

路線名  区間  営業キロ  備考 
日豊本線  宮崎~鹿児島  122.7km  全区間単線  
  
踏破達成時  2001年8月  
撮影時  2004年9月~2011年  

  

  

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宮崎駅では大分方面の『にちりん』と鹿児島方面の『きりしま』が短時間で乗り継げるようなダイヤになっています(一部を除く)。

 

宮崎駅を発車すると、単線の高架線で市街地を南下し、大淀川を渡ります。その後も市街地が続き、側線が広がると宮崎地区の運転上の拠点である南宮崎駅に到着します。宮崎市の副都心ともいえる南宮崎駅は、駅前に「宮交シティバスセンター」があり宮崎県内のバス路線の拠点になっています。また南宮崎駅は日南線、宮崎空港線方面との分岐駅であり、かつては寝台特急『富士』や『彗星』の終着駅でした。

 

南宮崎駅を発車すると日南線が左へ分かれ、都市郊外の風景の中を加納、清武と進みます。旧・清武町は宮崎市のベッドタウンとして発展しています。
清武を発車すると沿線は徐々にローカル色が濃くなり、丘陵地帯を蛇行しながら進みます。日向沓掛を過ぎてしばらくすると住居が密集してきて田野に着きます。田野を過ぎるといよいよかつてはSLの撮影でも有名だった難所・青井岳越えに挑みます。カーブの連続で高度を上げ山岳地帯に入ります。トンネルを3つ抜けて都城市に入り、国道269号線を跨ぐと青井岳駅に着きます。同じ日豊本線の宗太郎駅に似た雰囲気がありますが、こちらは列車の本数も多く到達難易度はさほど高くありません。


 

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青井岳駅にて。山間部にあり、かつては難所でした。

 

青井岳駅を発車してトンネルを抜けると今度は山間を蛇行しながら下り、周囲が開けてくると都城盆地に入り、山之口、三股町に入って餅原と主に田畑の中を走ります。トンネルを抜けて大淀川支流の沖水川を渡ると住宅地に入り、右カーブの途中に三股駅があります。その後も住宅地の中を走り、左手にイオンモールや高層のホテルが見えてくると間もなく都城駅に到着します。


 

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都城駅は単式ホーム1面、島式ホーム2面の計3面5線の構造で、元は日豊本線の一部であった吉都線が分岐しています。
駅舎も地方の中心駅として大きいですが、かなりくたびれている印象です。

 

都城駅を発車すると吉都線は直進し、我が日豊本線は左へカーブしますが、これは吉都線が先に開業したことを物語っています。その後は高架線で都城市街を駆け抜け、高架駅の西都城に到着します。全列車が停車し、かつては志布志線との接続駅でした。
西都城を発車し、今度も志布志線の高架の廃線跡が直進し、日豊本線は右へカーブします。こちらも吉都線と同様、志布志線が先に開業した為です。志布志線の高架はすぐに途切れ、地平部の廃線跡はサイクリングロードに生まれ変わっています。

 

日豊本線は住宅地を西へ進み、五十市を過ぎると田畑の混じった風景の中を進みます。そしていつしか鹿児島県に入りますが、県境が分かりにくいです。財部を過ぎると民家などの建物は激減し、谷間を北西へ進みます。北俣、大隅大川原、北永野田と似たような感じの車窓が続き、霧島神宮駅に着きます。


 

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霧島神宮駅にて。霧島神宮へはバスへ乗換です。
この付近も山間部を走ります。

 

霧島神宮駅からは南西~南へ針路を変え一気に海沿いへ下ります。この辺りは西側数キロの所に肥薩線が並行して南下しています。そして久々に平地へ出ると左手から大隅線の廃線跡を転用した道路が寄り添い、国分駅に到着します。


 

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国分駅の自由通路より小倉方を望む。右側のホームの先端には行止まり式ホームの跡が残っていて、今は無き大隅線の列車が発着していました。

 

国分を発車すると右へカーブして田園の中を走り、天降(あもり)川を渡ると左へカーブして直進してきた肥薩線と合流。配線のいきさつはやはり開業順だと思います。そして、かっこいい駅名の隼人駅に着きます。


 

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隼人駅にて。駅舎は2004年にリニューアルされました。


 

隼人駅を発車すると田園地帯を進み、トンネルを2つ抜けると市街地に入り加治木、網掛川を渡り錦江、さらに別府川を渡って帖佐、住宅地を進み姶良、思川を渡り重富と、鹿児島市のベッドタウンとして発展している地域を走ります。住宅密度も高く、特急列車がこまめに停車するのも無理ないかもしれませんが、鹿児島市からの距離を考えれば、普通列車を…(以下略)。

 

重富を発車すると、急峻な地形の海岸線を海側の国道10号線とともに南下します。車窓左手は鹿児島湾(錦江湾)が広がり、当然桜島も望めます。悔しいことに、写真を1枚も撮ってませんorz
同じような感じの所を走りますが、桜島の見える方角が徐々に違ってきます。トンネルを2つ抜けると竜ヶ水で、一部の普通列車は当駅を通過します。
竜ヶ水を過ぎても海岸沿いを走りますが、途中で国道10号線と位置が入れ替わり、今度は日豊本線が最も海沿いを走ります。


 

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竜ヶ水~鹿児島にて。錦江湾越しに桜島を望みながら走ります。

 

しかし、それもつかの間で、トンネルを抜けると海と別れ、内陸の住宅地を進みます。そして左手に鹿児島貨物ターミナルへの側線が見えると鹿児島駅に到着します。


 

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鹿児島駅は日豊本線、そして鹿児島本線の終着駅ですが、利用者はさほど多くありません。

 

なお鹿児島駅に発着する日豊本線の全ての列車は、鹿児島本線に乗り入れて1駅目の鹿児島中央駅(旧・西鹿児島駅)まで運転されています。

  

  
乗り鉄の注意点  

宮崎~鹿児島中央では特急『きりしま』が概ね2時間に1本の割合で運転されています。また、霧島神宮または国分~鹿児島中央間にも区間運転の『きりしま』、隼人~鹿児島中央には肥薩線直通の『はやとの風』も運転されていて、隼人~鹿児島中央では概ね1時間に1本特急が運転されています。

 

一方、普通列車は宮崎~西都城間で概ね1時間に1本、国分~鹿児島中央では1時間に1~2本の割合で比較的本数が多いですが、中間の西都城~国分は閑散区間で、朝夕こそ1~2時間に1本の割合ですが、データイムは4時間間隔が開くことがあり、普通列車のみの移動は注意が必要です。

 

尚、宮崎~鹿児島中央の所要時間は特急で2時間10分前後、普通列車のみでも2時間30分~3時間と特急と大差がつきませんが、むしろ特急が遅いのかもしれません。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
宮崎駅   JR九州:日豊本線 (大分方面)  
南宮崎駅   JR九州:日南線、(宮崎空港線列車)  
都城駅   JR九州:吉都線  
霧島神宮駅   霧島神話の里公園の遊覧リフト (路線バス利用で約20分)   
隼人駅   JR九州:肥薩線  
鹿児島駅   JR九州:鹿児島本線  
鹿児島駅   鹿児島市交通局【市電】 (鹿児島駅前電停):第一期線 <1系統・2系統>  
(鹿児島中央駅)   JR九州:九州新幹線鹿児島本線 (川内方面)指宿枕崎線  
(鹿児島中央駅)   鹿児島市電:鹿児島中央駅前電停<2系統>(第二期線唐湊線)  
  
(参考:Wikipedia)