![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/9a/eb/j/o0550041214425094291.jpg?caw=800)
今回は、鹿児島県の吉松駅と宮崎県の都城駅を結ぶローカル線、
吉都線(きっとせん)を簡単に紹介します。
肥薩線の八代~吉松と合わせて、えびの高原線の愛称が付けられています。
吉都線(きっとせん)を簡単に紹介します。
肥薩線の八代~吉松と合わせて、えびの高原線の愛称が付けられています。
なお、今回は写真が少なく、また、2003年~2004年に撮影したもので古いですが、ご了承下さい。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/cf/c6/p/o0640048014425094323.png?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR九州:吉都線 | 吉松~都城 | 61.6km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2004年9月 |
撮影時 | 2003年11月、2004年9月 |
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/e5/46/j/o0550041214425094333.jpg?caw=800)
駅前にはSLが静態保存されています。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/31/06/j/o0550041214425094355.jpg?caw=800)
吉松を発車するとすぐに肥薩線が左に分かれます。肥薩線は矢岳越えに臨むため高度を上げて行きます。こちらの吉都線はその後右へカーブして川内川を渡り、こちらも縁起が良い駅名の鶴丸を過ぎると山裾の田園風景の中を走り、鹿児島県から宮崎県に入ります。しばらく走ると左手に温泉旅館などが見えてきてえびの市の中心地の一つである京町温泉に着きます。京町温泉は、旧・真幸(まさき)町の中心地でしたが、真幸といえば肥薩線の駅名にあります。真幸駅もえびの市内にありますが、北西へ数キロ、標高もかなり高い所にあります。
京町温泉を発車すると右へカーブし、台地上の農村地帯を切り通し区間などで駆け抜け、やがて九州自動車道の高架橋をアンダーパスしてしばらくすると、えびの市のもう一つの中心地で市役所があり、かつての駅名は「加久藤(かくとう)」であった、えびの駅に到着します。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/3d/28/j/o0550041214425094370.jpg?caw=800)
えびの駅を発車するとこの先ずっと宮崎自動車道とほぼ並行しながら都城を目指します。田園風景の中を走り、えびの上江、そしてえびの市のさらにもう一つの中心地であるえびの飯野と東へ進みます。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/9e/27/j/o0550041214425094388.jpg?caw=800)
肥薩線はあの山並みを越えて(矢岳越え)、人吉へ至ります。
えびの飯野を過ぎると急にローカルムードが濃くなり、霧島山北側の台地の地形に沿い右へ左へカーブしながら農村地帯を走ります。西小林を過ぎ、左側から国道221号線が近付くと次第に民家が増え、やがて市街地に入ると小林に到着します。小林駅は線内唯一の有人駅(吉松、都城を除く)で、駅改札とホームの間は跨線橋ではなく昔ながらの構内踏切で移動します。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/b3/8f/j/o0550041214425094398.jpg?caw=800)
小林を発車するとすぐにローカル風景に戻り、丘陵地帯を走ります。広原を過ぎると宮崎自動車道をオーバークロスします。この付近は2011年1月に噴火した新燃岳の東側10数キロ所を走ります。そして沿線に民家が目立ってくると高原(たかはる)に着きます。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/89/c3/j/o0550041214425094420.jpg?caw=800)
吉都線では車窓南側に霧島連山を遠望できます。
高原発車後もしばらくその名の通り高原上を走ります。宮崎自動車道を再びオーバークロスすると都城市に入り、集落と崖に挟まれた所を走りながら日向前田、高崎川に沿って走り旧・高崎町の中心に位置する高崎新田、高崎川を渡り山間部に入った後宮崎自動車道をアンダーパスして東高崎、山間部を出て畑の中を走り万ヶ塚、丸谷川を渡りローカル風景の中を谷頭、周囲も比較的平坦になり日向庄内と、集落ごとに駅があり停車していきます。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/aa/63/j/o0550041214425094435.jpg?caw=800)
ちなみに吉都線の電化計画はないようです…。
日向庄内を発車し、横市川を渡るといよいよ都城市の中心部に入り、左手に霧島酒造の工場を眺めながら大淀川を渡ると市街地に入り、右側からカーブしてきた日豊本線と合流し、広い構内を通り間もなく終点の都城(みやこのじょう)駅に到着します。
都城駅に乗り入れたのは吉都線が初で、次いで現在の日豊本線(当初は志布志線として)が開業しました。その関係もあり、都城駅西側の両線の分岐点は吉都線が直線的、日豊本線が左へカーブするといった、本線と支線の関係が逆転した現象が起きています。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/9a/eb/j/o0550041214425094291.jpg?caw=800)
写真は2004年の撮影で、当時はキハ58系も活躍していました。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/4e/8e/j/o0550041214425094454.jpg?caw=800)
吉都線の列車はすべて普通列車で吉松~都城間を運行し、区間列車はありません。
また、吉松方の一部の列車は肥薩線の隼人まで直通し、さらに鹿児島中央まで足を延ばす列車もあります。
一方、都城方も日豊本線の宮崎まで運転される列車が1往復あります。
また、吉松方の一部の列車は肥薩線の隼人まで直通し、さらに鹿児島中央まで足を延ばす列車もあります。
一方、都城方も日豊本線の宮崎まで運転される列車が1往復あります。
運転本数は11往復と少なく、朝夕こそ概ね1時間に1本あるものの、それ以外の時間帯は概ね2時間に1本で、場合によっては3時間近く間隔が開くこともあります。
使用車両はキハ40系で、すべての列車にトイレが設置されています。
吉松~都城の所要時間は、概ね1時間30分前後です。