指宿枕崎線(2003年、2004年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、JRグループ最南端の路線、指宿枕崎線を簡単に紹介します。
なお、枕崎駅については旧駅の紹介となりますが、ご了承願います。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名   区間   営業キロ   備考
指宿枕崎線   鹿児島中央~枕崎   87.8km   全線単線・非電化
 
踏破達成時   2003年11月
撮影時   2003年、2004年

 

 

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鹿児島中央駅の在来線は島式ホーム3面6線で、指宿枕崎線の列車は1~4番線を使用します。
ホーム中央部の頭上には橋上駅舎のコンコース、そして九州新幹線のホームが在来線とは直角に設置されています。

 

鹿児島中央駅を発車すると鹿児島本線と分かれ、左手に鹿児島総合車両所を見ながら鹿児島市街を南下します。郡元は市電の郡元電停とは離れていて、むしろ中郡電停や純心学園前電停の方が近いです。南鹿児島の手前から宇宿(うすき)駅北方まで東側を鹿児島市電が並走します。列車は依然として市街地を進み、左手に鹿児島市電の終点・谷山駅を見た後に永田川を渡り、鹿児島市南部の中心地である谷山に到着します。

 

谷山を発車すると沿線は次第に農地が目立つようになってきます。


 

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慈眼寺を過ぎると左手に桜島を見ながら坂を上がり、登りきると学生利用の多い坂之上に着きます。

 

列車は坂之上を発車後、住宅地の中を進み、折り返し列車も設定されている五位野辺りから車窓はローカル風景に一変します。そして今度はは坂を下り、トンネルを抜けると鹿児島湾の近くを走るようになります。平川を過ぎると海岸沿いを走り瀬々串、中名と進みます。中名~喜入間では一旦内陸に入りますが、海側には大規模な石油基地が見られます。

 

喜入では普通列車の約半数が鹿児島中央方面へ折り返します。

 

喜入を発車し、トンネルを抜けると再び海沿いに出ます。


 

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前之浜付近にて。鹿児島湾沿いを国道226号線と並走します。

 

前之浜、生見と鹿児島湾沿いを進み、鹿児島市から指宿市に入り薩摩今和泉、そして宮ヶ浜を過ぎると鹿児島湾としばし別れを告げ内陸に入って行きます。住宅地に入り二月田、さらに沿線は市街地に変わり、線内の中心駅、指宿に到着します。

 

指宿発車後は住宅地を進み、沿線が農地に変わる頃に大きく右へカーブし、鹿児島湾と再会します。そしてトンネルをくぐると運転上の拠点である山川に着きます。ほとんどの列車が当駅止まりで、この先、枕崎方面へは運転本数が極端に減少します。

 

山川を発車すると鹿児島湾と最後の別れをして、すぐに長いトンネルに入ります。トンネルを抜けると大きく右へカーブし、西へ進みます。そして景色も一変し、いかにも南国らしいシラス台地上の農村風景の中を走ります。
大山を過ぎ、開聞岳がどんどん近づいてきます。そしていよいよJR最南端の駅である西大山駅に到着します。


 

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西大山駅にて。現在でも本土最南端の駅として案内されています。


 

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西大山発車後も畑の中を薩摩川尻、東開聞と左手に開聞岳を見ながら進みます。次の開聞はその名の通り、開聞岳の最寄り駅です。入野からは東シナ海沿いを走りますが、海から線路は多少距離があり、あまり海が見えません。いくつかのトンネルを抜けると頴娃(えい)、そして次の西頴娃は山川~枕崎間で唯一列車の交換が可能な駅で、この駅を境にさらに列車本数が減ります。

 

西頴娃を過ぎてもずっと農村風景の中を走ります。また、この付近の川は深い谷を形成しているものが多く、橋から下を見下ろすと高さを感じます。御領~石垣ではトンネルをくぐり、水成川、頴娃大川とこまめに停車して行きます。松ヶ浦と薩摩塩屋は特攻隊の出撃地やお茶などで有名な、旧・知覧町域にあります。
枕崎空港に近い白沢から枕崎市に入ります。沿線は相変わらず農村風景が続きますが、薩摩板敷を過ぎるとトンネルに入り、それを抜けると一瞬、枕崎市街を一望できます。そして急に?枕崎市街に入り、右にカーブすると終着駅の枕崎に到着します。


 

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現在の枕崎駅は旧駅より100m手前に移設されています(2006年5月1日)。ホームのみで待合室もなく、終着駅としては寂しい感じがします。


 

以下は2003年と2004年に訪問した時の旧・枕崎駅の様子です  



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旧駅時代も1面1線でしたが、ホームは島式ホームで、反対側(左側)には、かつて鹿児島交通【南薩線】の列車(加世田、伊集院方面)が発着していました。
 
 
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枕崎駅の車止めを望む。 かつては奥の方へ鹿児島交通の線路が延びていました。
鹿児島交通南薩線の廃線跡について簡単に紹介した記事はこちら
 
 
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枕崎駅ホームより駅舎を望む。 ホームと駅舎の間隔が広いですが、かつては側線が数多く敷かれていたのでしょうか?
 
 
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枕崎駅の駅舎です。古くていい感じでした。 JRではなく鹿児島交通の所有で、駅舎はバスの待合所としても機能していました。
 
 
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枕崎駅前にある灯台型のモニュメントです(現存しているらしいです)。 私なんかは「終着駅」を想像してしまいますが、枕崎の人たちにとっては紛れもなく『始発駅』ですね。

 

 

乗り鉄の注意点(2010年時点)

鹿児島中央~喜入間は終日1時間に片道2~3本の列車が運転されています。その内の下り2本、上り1本が鹿児島中央から途中の五位野までの運転です。また、喜入~指宿間は概ね1時間に1本運転されています。尚、下り7本と上り6本が快速『なのはな』または『なのはなDX』として、坂之上~指宿間で快速運転をします。指宿~山川も概ね1時間に1本運転されています。
鹿児島中央~指宿の所要時間は普通列車で70分~90分、快速列車で50分台で、指宿~山川は約6分です。

 

一方、山川~枕崎は超閑散区間で、山川~西頴娃で1日8往復、末端の西頴娃~枕崎ではたったの6往復と、中でも朝~昼の間のように1本も運転されない時間帯もあります。また、鹿児島中央直通も下り2本、上り3本で、残りは指宿または山川止まりですが、鹿児島中央方面列車との接続は概ね良いです。
山川~枕崎の所要時間は、大体60分台です。

 

 
のりかえ

乗換駅   乗換路線
鹿児島中央駅   JR九州:九州新幹線鹿児島本線、(日豊本線列車)
鹿児島中央駅   鹿児島市交通局(市電):鹿児島中央駅前電停(第二期線唐湊線)
南鹿児島駅   鹿児島市交通局(市電):南鹿児島駅前電停(谷山線)
宇宿駅   鹿児島市交通局(市電):脇田電停(谷山線)…徒歩2分
谷山駅   鹿児島市交通局(市電):脇田電停(谷山線)…徒歩5分
(参考:Wikipedia)