篠栗線【福北ゆたか線】(福岡県桂川町~福岡市。2009年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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博多駅にて。転換クロスシート車の817系電車です。

 

今回は、福岡県の筑豊地方と福岡地方を短絡する幹線で、特急列車も設定されている路線、
篠栗線(ささぐりせん)を紹介します。
元々は非電化路線でしたが、2001年に筑豊本線の折尾~桂川とともに電化され、
鹿児島本線の一部区間も含む黒崎~桂川~博多には【福北ゆたか線】の愛称が付けられ、
篠栗線も非電化時代と比較して大幅に便利になりました。

 
 

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR九州:篠栗線  桂川~吉塚  25.1km   全線単線・交流20,000V(60Hz)電化  
  
  
踏破達成時   2000年9月  
撮影時   2009年10月ほか  

  

  

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起点駅である桂川駅にて。筑豊本線との接続駅ですが、直方方面~篠栗線のルートが【福北ゆたか線】として本線格になっていて、原田へ向かう非電化の【原田線】が筑豊本線であるにもかかわらず支線の扱いになっています。
また、篠栗線は幹線ですが、筑豊本線は地方交通線で、路線名とは逆の関係になっています。

 

桂川(けいせん)を発車するとすぐに穂波川を渡り、福岡県・桂川町から飯塚市へと変わります。そして筑豊本線【原田線】の線路が左へカーブして分かれ、こちらは右側に山並みが迫りながら田園風景の中を走り、南側に新興住宅地のある筑前大分(ちくぜんだいぶ。オオイタではない)に着きます。


 

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桂川~筑前大分にて。山里を走ります。風景はローカルムードが溢れています。

 

筑前大分を発車後は山間部へ。内住川に沿って西へ進みます。そして九郎原(くろうばる)を過ぎると線内最長の篠栗トンネル(全長4,550m)へと入り、山地を越えます。そしてトンネル内で篠栗町へと変わります。トンネルを出ると城戸南蔵院前に着きますが、駅名の通り、駅の北側には南蔵院があります。


 

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城戸南蔵院前を発車後は多々良川の谷を高架線で西へ進みますが、高い所を走っているために谷がよく見渡せます。そして筑前山手を過ぎてしばらくすると山地は途切れて平地へと下ります。


 

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そして多々良川を渡って市街地へ入ると篠栗に到着します。


 

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篠栗駅にて。
「篠栗新四国八十八ヶ所霊場めぐり」の看板がありますが、町内各地に寺があり、本場・四国のように順番に札所を巡礼します。
ちなみに1番札所は2駅前にある南蔵院です。

 

篠栗を発車すると、住宅と田園が混在した郊外の風景の中を西へ進み、やがて粕屋町へと入り門松に着きます。その後は山や丘陵に沿って走り、九州自動車道をアンダーパスしてしばらく住宅地を走ると、香椎線をアンダーパスする地点にある長者原(ちょうじゃばる)に到着します。


 

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長者原駅にて。写真は香椎線の駅で、築堤上にあります。
元々は香椎線との交差地点に駅がありませんでしたが、昭和63年(1988年)に開業し、特に勝田線が廃止されて不便だった香椎線の宇美方面~博多方面への利便性が大幅に向上しました。

 

長者原を発車すると、引き続き住宅地を西へ進みます。原町(はるまち)を過ぎてしばらく走ると須恵川を渡り、かつて営業していた国鉄勝田線の線路との合流地点に新設された柚須(ゆす)に着きます。


 

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原町~柚須にて。大都市近郊の住宅地を走ります。高層マンション が少ないのは、南側1~2kmの場所にある福岡空港の存在が影響していると思われます。

 

柚須を発車後は福岡市へと入り、倉庫や工場が多数立地する中を進みます。国道3号線、そして山陽新幹線をアンダーパスすると住宅地の中を左へカーブしながら高架橋へと上がり、宇美川を渡ると右側から接近してきた鹿児島本線と合流して、市街地にある高架駅・吉塚に到着します。途中、勝田線の廃線跡と合流します(勝田線廃線跡の簡易版記事はこちら)。


 

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吉塚駅にて(山陽新幹線列車の車内より撮影)。このような写真しかなくてすみません…。
吉塚駅は篠栗線の終着駅ですが、列車はすべて博多まで直通します。

 

吉塚を発車後は、の鹿児島本線と山陽新幹線に挟まれた場所を単線で南下します。そして御笠川を渡りビル街へと入ると、列車の終点である博多に到着します。


 

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博多駅にて。篠栗線の列車は在来線東端で新幹線ホームに隣接した7番、8番のりばより発着します。
8番のりばの線路は終端方で行き止まりになっています。

  

  
乗り鉄の注意点  

篠栗線では直方と博多を結ぶ特急『かいおう』が朝の下りと夜の上りで各2本運転されています。また、黒崎・折尾・直方と博多を結ぶ快速がデータイムを中心に毎時2本運転されています。
一方の普通列車は、データイムは全線通し(直方以遠~博多)が毎時1本と、区間運転(篠栗~博多)が毎時2本の運転で、ラッシュ時は増発されます。

  

使用車両は特急『かいおう』が787系、快速・普通は817系と813系を中心に、朝ラッシュ時を中心に415系も使用されています。

  

桂川~博多の所要時間は特急で25~27分、快速で30分強、普通では40分強です。
(吉塚~博多の所要時間は2~3分です。)

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
桂川駅   JR九州:筑豊本線 (折尾・若松方面【福北ゆたか線】原田方面【原田線】)  
長者原駅   JR九州:香椎線  
吉塚駅   JR九州:鹿児島本線(小倉方面)  
博多駅   JR九州:九州新幹線。JR西日本:山陽新幹線博多南線  
博多駅   JR九州:鹿児島本線(小倉方面の特急列車、熊本方面)  
博多駅   福岡市地下鉄:空港線 (JR九州:筑肥線と直通運転)    
  
(参考:Wikipedia)