福岡市地下鉄空港線(姪浜~天神~博多~福岡空港) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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天神駅にて。すべて昭和時代(1980年代)の製造ですが、
足回りをVVVF化して今なお主力車両として活躍を続ける1000系電車です。

 

今回は、九州最大の都市・福岡市にて展開する福岡市地下鉄の本線格で、
西区の姪浜からヤフードーム近くの唐人町、繁華街の天神、歓楽街の中洲川端、JRのターミナルである博多を経由して、「中心市街地から近くて世界有数の便利な空港」として知られる福岡空港までの間を結ぶ路線、
福岡市地下鉄空港線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
福岡市地下鉄:1号線(空港線)  姪浜~福岡空港  13.1km   全線複線。直流1,500V電化。  
(※)軌間1,067mm。     

  

  

踏破達成時   2003年11月  
撮影時   2009年10月~2012年12月  

   

   

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姪浜(めいのはま)駅にて。福岡市・西区役所への最寄り駅です。
駅周辺は市街地が形成されていて、駅前にはバスターミナルがあります。


 

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姪浜駅にて。島式ホーム2面4線の高架駅で、外側2線を筑肥線直通電車が、内側2線を地下鉄線内電車が使用します。
また、姪浜車両基地は筑肥線の下山門駅近くにあり、筑肥線の車窓から見ることができます。


 

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姪浜駅を発車すると左前方に愛宕山を眺めつつ市街地を高架線で東進しますが、すぐに地下トンネルへと入り、以後は終点までずっと地下を走ります。
尚、姪浜~博多間にはかつて、福岡市街の南側を迂回しながら通っていた筑肥線がありましたが、単線非電化でした。当該区間を福岡市地下鉄空港線に乗り入れる事で筑肥線福岡市街区間は1983年に廃止されました。
私は2008年~2011年に筑肥線廃線跡を探訪しています⇒廃線跡探訪の記事はこちら

 

室見川を潜ると福岡市・西区から早良区へと変わり、室見に着きます。
室見を発車後は中洲川端駅の先まで明治通りの地下を東へ進みます。まずは金屑川を潜り、早良区役所最寄りの藤崎に着きます。
藤崎を発車後は市街地を東へ進み、臨海部の「シーサイドももち」への最寄り駅である西新(にしじん)に到着します。


 

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西新駅にて。箱崎線からの直通列車の一部(データイムのみ)が当駅にて折り返します。

 

西新を発車すると樋井川を潜って中央区へと変わり、市街地の地下を引き続き東進して、ホークスタウン(プロ野球・ソフトバンクホークスの本拠地であるヤフードームなど。徒歩約15分)の最寄り駅である唐人町に着きます。
唐人町を発車後は大濠公園の北側を走り、大濠公園駅に到着します。
大濠公園駅を発車すると福岡城址の外濠の北側を通り、やがて外濠が途切れると中央区役所や福岡市地下鉄を運営する福岡市交通局の最寄り駅である赤坂に着きます。
赤坂を発車後は若者の街である大名地区を進み、福岡市はもとより九州最大の繁華街に所在する天神に到着します。


 

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天神駅にて。中心市街地にある駅だけあり、乗降客は多いです。
改札口は天神地下街と直結しています。また、七隈線の天神南駅へは天神地下街を南へ歩き、徒歩約10分です(改札外連絡で、指定の自動改札機を利用のこと。120分の時間制限あり)。

 

天神を発車するとビル街の地下で箱崎線が上層へ分岐し、薬院新川、那珂川(ここで博多区へと変わります)、博多川を続けて渡ると歓楽街や屋台で有名な中洲川端に到着します。

 

中洲川端を発車すると右へ分岐して箱崎線、そして地上を通っていた明治通りと分かれます。そしてビル街の地下を通った後は大博通りの地下を走るようになり、キャナルシティ博多をはじめ博多区役所や博多山笠で有名な櫛田神社の最寄り駅である祇園に着きます。
祇園を発車後はオフィス街を南東へ進み、JRの博多駅前で左へカーブしてJR鹿児島本線や山陽新幹線・九州新幹線(博多南線も)と交差する地点へ差し掛かると九州最大の駅である博多に到着します。尚、祇園~博多間は地下鉄の上層に地下道があり、徒歩でも移動可能です。


 

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博多駅にて。ホームがさほど広くなく、よく混雑します。
写真の電車はJR九州の303系電車です。

 

博多を発車するとビル街の中を右へ左へカーブしながら東進し、やがて御笠川を潜ると国道3号線の地下へと進み、東比恵に着きます。
東比恵を発車後は国道3号線(百年橋通り)の地下を北東へ進み、福岡都市高速環状線を通り過ぎると右へカーブします。そして民有地や福岡空港の用地内(滑走路など)を東西に横切り、福岡空港第2ターミナルビルの地下を通ると終点の福岡空港駅に到着します。


 

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福岡空港駅にて。博多駅からわずか5分で到着でき、飛行機の利用がとても便利です。


 

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福岡空港駅は空港用地の地下にあります。
駅から国内線ターミナルビルへは地下で直結しています。
また、駅前からは郊外の志免、宇美方面への路線バスも発着していて、地元利用客も多いです。

 

余談ですが、志免、宇美…といえば、勝田線を思い出しました。
もし廃止されなかったら、JR九州の主力路線になっていたかもしれませんね…。
(「たら・れば」の話で申し訳ありません)

  

  
乗り鉄の注意点   

空港線の列車はすべて各駅停車で、データイムは概ね毎時8本、平日朝夕ラッシュ時は増発されます。
データイムは姪浜~福岡空港を線内運転する列車と姪浜からJR筑肥線へ乗り入れる列車が概ね毎時4本ずつ、箱崎線との直通列車で西新(朝夕は姪浜)~貝塚を運転する列車も毎時4本運転され、西新~中洲川端では概ね毎時12本と、とても便利になっています。

  

使用車両は自局の1000系と2000系、そしてJR九州の103系1500番台と303系で、すべて6両編成です。
なお、JR車にはトイレが設置されていて、地下鉄線内でも使用可能です。

  

所要時間は、姪浜(13分)天神(5分)博多(5分)福岡空港、です。

  

乗車券ですが、空港線ではJRの『周遊きっぷ』や『青春18きっぷ』は使えないので、特に筑肥線からそのまま空港線の駅(博多駅など)で下車される場合は注意が必要です。
また、ICカードの『はやかけん』が利用可能で、JR九州の『SUGOCA』や西鉄の『nimoca』はもちろん、JR東日本の『Suica』もOKです。2013年3月23日からは、『ICOCA』『PASMO』『manaca』などのICカードとの相互利用が開始されるので、グッと便利になります(利用可能なカードについては要確認)。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
姪浜駅   JR九州:筑肥線(一部直通運転)  
天神駅   福岡市地下鉄:七隈線 (天神南駅まで徒歩10分)  
天神駅   西日本鉄道:天神大牟田線 (西鉄福岡(天神)駅まで徒歩5分)  
中洲川端駅   福岡市地下鉄:箱崎線 (西鉄貝塚線方面)  
博多駅   JR九州:九州新幹線。JR西日本:山陽新幹線博多南線  
博多駅   JR九州:鹿児島本線 (小倉方面熊本方面)、(篠栗線【福北ゆたか線】列車)  
  
(参考:Wikipedia)