![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/f0/d9/j/o0550041214425562010.jpg?caw=800)
地下鉄との直通運転開始以前は、福岡市街の南部を迂回する形で博多と姪浜を非電化単線で結んでいました。
という訳で、今回は筑肥線の廃線跡(博多~姪浜)について簡単にレポートします。
筑肥線は前身の北九州鉄道により博多~伊万里で建設され、今回の博多~姪浜につきましては1925年~1926年にかけて開業しました。そして1937年に国有化され、筑肥線となりました。
その後は急行列車も走る亜幹線となりましたが、福岡市街を通りながら非電化の時代が続きました。そして1983年には筑肥線は唐津市内の経路変更の上で姪浜~唐津(~唐津線の西唐津)を直流1,500V電化して福岡市地下鉄空港線と相互直通運転を開始し、都市型路線へと脱皮しました。地下鉄を経由して博多~唐津のルートが確立されました。一方、取り残された形の筑肥線:博多~姪浜は、非電化のまま廃止となりました。廃線跡は主に道路に転用され、概ね忠実に辿る事が可能です。
その後は急行列車も走る亜幹線となりましたが、福岡市街を通りながら非電化の時代が続きました。そして1983年には筑肥線は唐津市内の経路変更の上で姪浜~唐津(~唐津線の西唐津)を直流1,500V電化して福岡市地下鉄空港線と相互直通運転を開始し、都市型路線へと脱皮しました。地下鉄を経由して博多~唐津のルートが確立されました。一方、取り残された形の筑肥線:博多~姪浜は、非電化のまま廃止となりました。廃線跡は主に道路に転用され、概ね忠実に辿る事が可能です。
私の感想ですが、もし筑肥線の博多~姪浜を残しておいても、そこそこの需要は確保されていたのでは…と思います。
今回は3回に分けて調査した結果をまとめてレポートいたします。
尚、今回の区間はサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/e5/89/j/o0640048014425562017.jpg?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 廃止時 |
日本国有鉄道:筑肥線 | 博多~姪浜 | 11.7km | 1983年3月22日廃止 |
探訪・撮影時 | 2008年、2010年、2011年 |
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/8e/cf/j/o0550041214425562029.jpg?caw=800)
現在の廃線跡は博多駅と竹下駅に隣接する博多運転区への回送線として使用されています。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/f9/89/j/o0550041214425562046.jpg?caw=800)
廃線跡は右へカーブして鹿児島本線や九州新幹線と分かれます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/c4/27/j/o0550041214425562068.jpg?caw=800)
そして筑前簑島駅跡に着きますが、駅跡の少し博多方にはホームと駅名標のモニュメントがあります。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/92/02/j/o0550041214425562095.jpg?caw=800)
道路橋は「那珂川筑肥橋」と名付けられました。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/b1/46/j/o0550041214425562110.jpg?caw=800)
駅跡はスーパーになっています。
写真は博多方を望む。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/a8/d8/j/o0550041214425562132.jpg?caw=800)
交差部には西鉄平尾駅がありますが、筑肥線側には駅がありませんでした。
(戦前の一時期には筑肥線側にも交差部付近に「平尾駅」がありました)
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/db/16/j/o0550041214425562145.jpg?caw=800)
2車線道路に転用された廃線跡はやや起伏のある地形の中を西へ進みます。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/86/73/j/o0550041214425562173.jpg?caw=800)
駅跡は公園などに転用されました。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/b5/4f/j/o0550041214425562191.jpg?caw=800)
そして住宅街の中を北へ進みます。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/2a/4f/j/o0550041214425562210.jpg?caw=800)
その後は国道202号線の陸橋(別府大橋)をくぐります。202号の地下には福岡市地下鉄七隈線が走っています。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/03/89/j/o0550041214425562237.jpg?caw=800)
駅跡には城南区役所、城南保健所が建てられました。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/f4/ed/j/o0550041214425562259.jpg?caw=800)
この付近では住宅街の中を走っていました。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/1f/6f/j/o0550041214425562275.jpg?caw=800)
駅跡付近にはJR九州の社宅があります。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/c3/1b/j/o0550041214425562284.jpg?caw=800)
そして撮影名所でもあった室見川を渡りますが、橋は完全に架け替えられて現役時の面影はありません。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/s-limited-express/0a/9f/j/o0550041214425562294.jpg?caw=800)
そして筑肥線(博多~姪浜)を廃止へ追い込んだ福岡市地下鉄空港線と合流して姪浜駅へと至ります。
姪浜駅は近代的な高架駅となり、非電化時代の面影は残っていません。
(おしまい)
私が筑肥線福岡市内区間の廃線跡を探訪したのは2008年、2010年、2011年の3度で、距離が長いゆえに3度に分けて探訪しました。廃線跡は道路などに転用され、遺構はほぼ見当たりませんでした。
廃線跡の距離は約12kmで、状況を確認しながら歩きますと最低でも5時間は必要かと思います。全区間ですと半日仕事なので、何度も福岡を訪問する機会があれば私のように分割探訪するのも一手です。筑前高宮駅跡近くには西日本鉄道天神大牟田線の平尾駅が、鳥飼駅跡近くには福岡市地下鉄七隈線の別府駅があり、途中リタイアが可能です。また廃線跡周辺には西鉄バスの路線網が張り巡らされているので、路線系統と時刻を調べておけば大抵の場所でリタイアできます。
食料・飲料についてですが、コンビニは点在していて困りませんが、飲食店は少なめです。
まぁ、食料は事前に準備しなくても大丈夫でしょう。
まぁ、食料は事前に準備しなくても大丈夫でしょう。
福岡・博多へご旅行の際はぜひ一度廃線跡へ寄り道されてみて下さい!
接続駅 | 接続路線 |
博多駅 | JR九州:九州新幹線。JR西日本:山陽新幹線、博多南線 |
博多駅 | JR九州:鹿児島本線(小倉方面、熊本方面)、(篠栗線【福北ゆたか線】列車) |
博多駅 | 福岡市地下鉄:空港線 |
姪浜駅 | JR九州:筑肥線(唐津方面)。福岡市地下鉄:空港線 |
(参考:地理院地図、Wikipedia)