福岡市地下鉄七隈線(天神南～橋本。福岡県福岡市。2012年ほか訪問)

橋本駅にて。3000系電車です。

今回は、福岡市の中心地である天神から南西へ進み、西区の郊外にある橋本駅へ至る福岡市交通局の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄路線、
福岡市地下鉄七隈線(天神南～橋本)を紹介します。

尚、2014年現在、七隈線は天神南からキャナルシティ博多経由で博多まで、延伸工事が行われています。
博多まで延伸されると七隈線の益々の利用者増が期待できます。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
福岡市地下鉄：七隈線	天神南～橋本	12.0km	(※1)

(※1)全線複線・直流1,500V電化。軌間1,435mm。     

(※)鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄方式。   

踏破達成時	2005年10月
撮影時	2012年6月ほか

起点の橋本駅にて。福岡市の郊外に位置していて、駅南側には水田も見られます。
しかし、近年は開発が進んでいて、2011年には駅北側にサンリブなどが入居しているショッピングモール「木の葉モール橋本」がオープンしました。

また、七隈線は全線地下ですが、橋本駅の南東側の地上には橋本車両基地があります。
ここでは敷地外から普段はホームドア等に遮られて見えない車両の全容を見渡せます。

橋本駅にて。全駅が島式ホームになっていて、車両の運転台も右側にあります。

橋本を発車すると福岡都市高速環状線(Ｃ)・福岡外環状道路(国道202号)の地下を東へ走ります。室見川を潜って福岡県福岡市・西区から早良区(さわらく)へと変わると、次郎丸、賀茂、野芥(のけ)と住宅街を進みます。そして城南区へと変わり梅林を過ぎると左へカーブして福岡都市高速環状線(Ｃ)・福岡外環状道路(国道202号)と離れて城南学園通りの地下を走るようになり、福大前に着きます。
福大前を発車後は福岡大学の西側を北上して、路線名と同名称の駅である七隈に到着します。

七隈を発車すると、引き続き住宅街を通る城南学園通りの地下を金山、茶山と北へ進み、やがて右へカーブして今度は別府橋通り(国道202号)の地下を走るようになると別府(べふ)に着きます。
別府を発車後は引き続き別府橋通りの地下を通り、樋井川を渡って中央区へ変わると六本松に到着します。

六本松駅にて。周辺は市街地になっています。
なお、地上の道路には地下鉄のライバルである西鉄バスが頻繁に走っています。

六本松を発車すると右へカーブして市街地を東西に結ぶ城南線の地下を東へ走り、桜坂に着きます。

桜坂駅にて。七隈線では全駅でホームドア(可動式ホーム柵)が設置されています。

桜坂を発車後も城南線の地下を東へ走り、中心市街地へ入ると薬院大通に着きます。その後は市街地を東へ進み、西鉄天神大牟田線との乗換に便利な薬院に到着します。

薬院を発車してしばらくすると左へカーブして、渡辺通り(県道602号)の地下を北西へ走り、渡辺通に着きます、

(後方展望)その後も渡辺通りの地下を走りますが、渡辺通４丁目交差点部分で右へカーブして国体道路(国道202号)の地下へ入ると現在の終点である天神南に到着します。

天神南駅ホームにて。将来的には中間駅になる予定です。

天神南駅の改札口にて。
天神南駅は福岡市の繁華街・天神地区の南側に位置しています。空港線の天神駅へは改札を出て天神地下街を北へ、10分近く要していて乗換は不便です。
ただし、七隈線と空港線・箱崎線は通しの乗車券を購入することが可能で、特定の改札機に乗車券を通した上で受け取って、120分以内に乗換すればＯＫです(ＩＣカードについても120分以内での乗換が必要)。

乗り鉄の注意点  

七隈線は全列車が各駅停車で、全列車が天神南～橋本の全線通し運転です。

運転間隔について、7.5分間隔が基本ですが、平日朝ラッシュ時は４分間隔、平日夕ラッシュ時は６分間隔となります。一方、早朝と深夜は減便となります。

使用車両は3000系４両編成です。なお、最後部の運転席には自由に座ることが可能です。

天神南～橋本の所要時間は、23分です。駅数が多い割には健闘していると思います。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
薬院駅	西日本鉄道：天神大牟田線
天神南駅	(※2)福岡市地下鉄(天神駅まで徒歩10分)：空港線、(箱崎線列車)
天神南駅	西日本鉄道(西鉄福岡【天神】駅まで徒歩10分)：天神大牟田線

  

(※2)2023年の博多延伸に伴い正式な乗換駅ではなくなりました。      

(参考：Wikipedia)