写真は今回の記事と関係ありません。
今回は、九州の最重要幹線である鹿児島本線のうち、1999年に新線に付け替えられて廃線となった
枝光~八幡の旧線跡 (全区間が福岡県北九州市八幡東区)について超簡単にレポートします。
鹿児島本線の枝光~八幡は元々、洞海湾沿いに広がっていた新日本製鐵(現・新日鐵住金)の八幡製鐵所を避けるように内陸部を迂回して走っていました。しかし、この区間にある製鐵所は遊休地となり、後に跡地が再開発が実施され1990年にテーマパーク「スペースワールド」が開業しました。当時は枝光駅が最寄駅で、相当数の快速列車も停車していました。その後、再開発区域に迂回区間をショートカットする新線が建設され、1999年に切り替えられました。枝光~八幡の営業キロは1.0kmの短縮となりました(並行する山陽新幹線の営業キロも1.0km短縮されました)。一方で旧線は廃止となりました。同時に新線上にスペースワールド駅が開業し、枝光駅に停車していた快速は全列車通過となりました。
今回は枝光から八幡に向けて簡単に紹介していきます。ちなみに廃止区間は旅客線と貨物線の線路別複々線になっていました。
尚、今回の区間はサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
また、旧線は私が乗りつぶしを開始した1999年1月より後に廃止となったのですが、結局一度も乗れずじまいでした…orz
また、旧線は私が乗りつぶしを開始した1999年1月より後に廃止となったのですが、結局一度も乗れずじまいでした…orz
(Yahoo!地図を使用。旧線跡のラインは実際の旧線跡を完全に辿れていません)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 廃止日 |
JR九州:鹿児島本線 | 枝光~八幡 | 3.5km | 1989年7月2日 |
探訪・撮影時 | 2012年6月、2010年9月(車内) |
(1)枝光駅にて八幡方を撮影。
枝光駅を発車すると現在線は右へカーブしますが、旧線跡はすぐに左へカーブして貨物線と合流し、新日鐵住金くろがね線(専用線)をアンダークロスしていました。
枝光駅を発車すると現在線は右へカーブしますが、旧線跡はすぐに左へカーブして貨物線と合流し、新日鐵住金くろがね線(専用線)をアンダークロスしていました。
(2)くろがね線をアンダークロスした地点より南方で枝光方を望む。
この付近の旧線跡は設備が撤去され駐車場に転用されています。
また、くろがね線の橋梁付近で旅客線と貨物線が合流し、八幡方では線路別複々線になっていました。
この付近の旧線跡は設備が撤去され駐車場に転用されています。
また、くろがね線の橋梁付近で旅客線と貨物線が合流し、八幡方では線路別複々線になっていました。
(2)上の写真より少し北の地点より八幡方を望む。
こちらは道路が付け替えられて当時の面影が残っていません。旧線はそのまま写真奥へ向けて進んでいました。
右に見えるのがスペースワールドです。
尚、この付近ではかつて、写真左側を西日本鉄道北九州線枝光支線が並走していました。
こちらは道路が付け替えられて当時の面影が残っていません。旧線はそのまま写真奥へ向けて進んでいました。
右に見えるのがスペースワールドです。
尚、この付近ではかつて、写真左側を西日本鉄道北九州線枝光支線が並走していました。
(3)この付近では道路の向こう側、スペースワールドに沿って走っていました。
旧線跡の痕跡は分かりづらいですが、草の生えた更地になっています。
旧線跡の痕跡は分かりづらいですが、草の生えた更地になっています。
(4)山王交差点を過ぎると、旧線跡の用地に建物が増えてきます。
再開発が進めば、ますます分かりづらくなってきます。
再開発が進めば、ますます分かりづらくなってきます。
(4)山王交差点より枝光方を望む。
中央の左へカーブした土地が旧線跡です。
中央の左へカーブした土地が旧線跡です。
(5)右へカーブしながら進み、戸畑バイパス下交差点へ差し掛かりました。
旧線跡には高層住宅やベスト電器が建設されています。
旧線跡には高層住宅やベスト電器が建設されています。
(6)さらに進むと、旧線跡は北九州都市高速道路5号線の用地に転用されています。
その高架下は「長崎街道」として遊歩道が整備されていて、当時の面影がないながらも旧線跡を辿る事ができます。
その高架下は「長崎街道」として遊歩道が整備されていて、当時の面影がないながらも旧線跡を辿る事ができます。
(7)遊歩道を歩くと、右手にはスペースワールドを望めます。現在は手前の空地の開発が進んでいるかもしれません。
(8)しばらく進むと高速道路と遊歩道は旧線跡から逸れていきます。
その後、旧線跡にはデイサービスセンターが建てられていますが、その先は空地になっています。
そして右から現在線が接近し、写真左奥の建物の先で現在線と合流して、八幡駅へ至っていました。
その後、旧線跡にはデイサービスセンターが建てられていますが、その先は空地になっています。
そして右から現在線が接近し、写真左奥の建物の先で現在線と合流して、八幡駅へ至っていました。
(9)合流地点には古びた跨道橋がありますが、
電車が走っている線路の手前1線分にも路盤があったようで、もしかしたら旧線跡の遺構かもしれません。
電車が走っている線路の手前1線分にも路盤があったようで、もしかしたら旧線跡の遺構かもしれません。
(9)合流地点より枝光方を望む。
(おしまい)
今回の廃線跡は距離が3km少々と短く、徒歩でも1時間あれば片道訪問が可能です。枝光駅は普通のみ発着なので本数がやや少ないですが、快速停車駅の八幡駅は発着本数が多いです。列車の時刻はあまり気にする必要がないでしょう。
旧線跡沿いにはコンビニや飲食店が複数あり、またイオンモールもあるので飲食には困りません。
旧線跡沿いにはコンビニや飲食店が複数あり、またイオンモールもあるので飲食には困りません。
ただ、遺構が皆無に近いので廃線跡探訪としては物足りないかもしれませんが…。