筑豊本線(その４・黒崎～折尾～東水巻の短絡線【福北ゆたか線】)

折尾駅(短絡線ホーム)にて。817系電車です。

筑豊本線シリーズの第４回目は番外編的内容で、黒崎から折尾を経由して東水巻を結び、鹿児島本線と筑豊本線を連絡する短絡線を紹介します。
主に筑豊炭田からの貨物列車が走っていましたが、炭鉱が衰退後は旅客列車主体となり、2001年に電化されて、筑豊本線の折尾～桂川、そして篠栗線とともに【福北ゆたか線】として都市近郊路線にふさわしい姿となりました。

尚、この短絡線は折尾駅の高架化が完成すると筑豊本線のホームが鹿児島本線と平行して設置され、渡り線も設けられるので廃止になる見込です。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR九州：筑豊本線	若松～原田	66.1km	黒崎～東水巻の短絡線(営業キロ5.2km)を除く

今回紹介の区間  

区間	営業キロ	備考
【短絡線】黒崎～東水巻	設定なし(※1)	全区間複線・交流20,000V(60Hz)電化

(※1)黒崎～折尾は5.2km、折尾～東水巻は2.7km。   

踏破達成時	2001年８月
撮影時	2009年10月ほか

黒崎駅にて。写真は貨物線に設置されている３番のりばです。
黒崎で直方方面へ折り返す列車は３番のりばを使用しますが、その他の列車は下りが１番のりば、上りが４番のりばを使用します。

黒崎を発車すると、鹿児島本線の北側を西へ進みます。

しばらくする鹿児島本線の上下線をアンダーパスして南北が入れ替わり、鹿児島本線からの渡り線が合流します。

そして左に住宅地、右に鹿児島本線と工業地帯を見ながら進むと陣原に着きます。

陣原を発車後も鹿児島本線と並走しますが、金山川を渡ると左へカーブして鹿児島本線と分かれるとほぼ同時に折尾に到着します。

短絡線の折尾駅は相対式ホーム２面２線の構造で、ホームはカーブしています。
上りが６番のりば、電車が停車している下りが７番のりばで、これらの乗場は他のホームと離れています。

短絡線の折尾駅には構内踏切があります。踏切の向こう側にある２階建ての建物が折尾駅鷹見口の駅舎です。

鹿児島本線を走行中の列車より鷹見口を望む。
鷹見口駅舎は、古い駅舎のあった折尾駅東口とは駅前広場を挟んで反対側にあります。
また、鷹見口駅舎の右側にあるビルには2000年まで西鉄北九州線の折尾電停がありました。

折尾駅南側の踏切より東水巻方を望む。
左カーブが続いていて、すぐに筑豊本線と合流します。

折尾を発車すると市街地を左へカーブしながら進みますが、すぐに右側から来た筑豊本線の本線と合流します。

以後は本線を走り、東水巻・中間…と、直方・博多方面へ向かって行きます。
尚、かつては中間駅まで短絡線と筑豊本線の本線で複々線を形成していて、筑前植木までは三線区間でした。

  
乗り鉄の注意点  

今回の区間を通るのは、門司港・小倉・黒崎と筑豊本線の直方・飯塚・桂川・博多を結ぶ列車で、下り１本のみ陣原を通過する快速である以外は全て普通列車です。
概ね１～２時間に１本の割合での運転で、折尾で鹿児島本線に乗換となる列車と比較して本数は少ないです。

黒崎駅では、上りの小倉・門司港直通列車は全列車貨物線の４番のりばに発着し、黒崎止まりの列車は同じく貨物線の３番のりばに到着します。下りは黒崎始発の列車は貨物線の３番線、門司港・小倉からの列車は鹿児島本線の１番のりばと、発着ホームが異なるのでご注意を。

また、短絡線経由の列車は折尾駅に停車しますが、ホームのある鷹見口は筑豊本線の本線や鹿児島本線の折尾駅とは別の場所(東口改札を出て駅前広場の反対側にある「丸和」の左側)にあり、改札外連絡となるので注意が必要です。

使用車両は、813系と817系が主体です。ラッシュ時を中心に415系が使用されているのかどうかは不明です…。

黒崎～直方の所要時間は30分弱と、折尾乗り換えの列車と比較してそう速くはありませんが、乗り換えなしのメリットは大きいです。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
黒崎駅	ＪＲ九州：鹿児島本線(小倉方面)
黒崎駅	筑豊電気鉄道：筑豊電気鉄道線 (黒崎駅前駅まで徒歩３分)
黒崎駅	西日本鉄道 (黒崎駅前駅まで徒歩3分)：北九州線 (折尾方面。2000年廃止)
陣原駅	ＪＲ九州：鹿児島本線
(※1)折尾駅	ＪＲ九州：筑豊本線(【若松線】若松方面、【福北ゆたか線】直方・博多方面)
(※1)折尾駅	ＪＲ九州：鹿児島本線
折尾駅	西日本鉄道：北九州線 (黒崎駅前方面。2000年廃止)
東水巻駅	ＪＲ九州：筑豊本線【福北ゆたか線】(直方・博多方面、折尾・若松方面)

(※1)折尾駅での乗換は改札外連絡です。     

(参考：Wikipedia)