加古川線(兵庫県加古川市~丹波市。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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加古川駅にて。103系電車です。

  

今回は、兵庫県播磨南東部(東播地区)の加古川駅から加古川に沿って北上し、北播地区を通って丹波市の谷川駅へ至る電化ローカル線、
加古川線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:加古川線  加古川~谷川  48.5km   全線単線・直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   1999年1月  
撮影時   2009年8月ほか  

  

  

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加古川駅にて。島式ホーム3面6線の構造ですが、加古川線の電車は北側の5、6番のりばを使用します。
6番線は行き止まりになっていますが、5番線は山陽本線と繋がっています(回送列車のみ通行)。
また、加古川駅でJR神戸線と加古川線を乗り換える際、中間改札を通る必要があります。ICカード利用で加古川線へ乗り継ぐ場合などはここで精算します。

  

加古川駅を発車するとすぐに左へカーブして山陽本線【JR神戸線】と分かれます。その後は地上へ下りて国道2号線・加古川バイパスをアンダーパスし、住宅地を北東へ走ると日岡に着きます。

   
   

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加古川~日岡にて。遠方の丘陵は日岡山です。

  

日岡を発車後は日岡山や加古川の堤防を見ながら走りますが、やがて整然とした住宅地の中を走るようになると神野に着きます。
神野を発車後は右手に城山を見ながら走りますが、やがて田園地帯へと出てしばらく走ると厄神に到着します。

  
  

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厄神駅にて。運転上の拠点駅です。かつては三木鉄道三木線と接続していました。

  
  

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厄神を発車すると右手に三木鉄道の廃線跡や車両基地(網干総合車両所加古川派出所)を見ながら左へカーブして築堤を上がり、その後に加古川を渡ります。

  

加古川を渡り終えると右へカーブして、牧場も見られるローカル風景の中をしばらく走ると、今度は加古川と山地に挟まれた険しい場所を走るようになり、兵庫県・加古川市から小野市へと変わります。やがて山陽自動車道をアンダーパスして、しばらく走ると市場に着きます。
市場を発車後は再び険しい場所を走りますが、しばらくすると田園地帯を走るようになり、小野町に着きます。

  
  

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小野町駅にて。ローカル風景の中を走ります。

  

小野町を発車後も田園地帯を走ります。その後、少しだけ険しい場所を走ってから平野部へと戻り、万願寺川を渡ると右手に神戸電鉄粟生線が寄り添い、しばらく並走すると粟生に到着します。

  
  

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粟生駅にて。神戸電鉄粟生線、北条鉄道北条線と接続しています。
データイムは全路線が1時間ヘッドの運転で、相互の接続のため、1時間に一度(05分~07分の間)、全ての路線の列車が一堂に会します。

  

粟生を発車すると北条鉄道北条線が左へと分かれます。その後、左手に丘陵地を見ながら広大な田園風景の中を河合西、青野ヶ原と北上します。

   
   

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青野ヶ原を過ぎると左側から丘陵が迫り、右手に加古川の見える少し小高い場所を走るようになると加東市へと変わります。

  

その後は左側の丘陵が遠ざかり、国道372号をアンダーパスすると社町に着きます。

  

社町を発車後は田園地帯を走り、中国自動車道をアンダーパスした後は左手に播磨中央公園を見ながら走ると住宅地へと入り、滝野に着きます。
滝野を発車後は住宅地を走りますが、闘竜灘に近い滝駅を過ぎると左側にな鳴尾山が、右側には加古川が迫ってきます。そして西脇市へと変わると加古川も鳴尾山も遠ざかり、住宅地をしばらく進むと西脇市駅(旧:野村駅)に到着します。

  
  

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西脇市駅にて。こちらも運転上の拠点駅で、今となっては西脇市の代表駅です。
加古川方面と谷川方面を直通利用される際は、原則として当駅で乗換となります(一部例外あり)。
谷川方面の列車には単行運転可能な125系のみが使用されています。

  

西脇市駅を発車すると右へカーブし、直進していく鍛冶屋線の廃線跡と分かれます。

  
  

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その後は加古川を渡り、新西脇に着きますが、駅名とは裏腹に駅周辺はローカルムードが漂っています。因みに市街地は加古川の対岸にあります。

  

新西脇を発車後は国道175号をアンダーパスし、右側に迫る山並みとローカル風景が広がる平地の境界を走ります。そして山並みが遠ざかると比延に着きます。比延を発車後も田園の広がるローカル風景の中を走り、ほどなくして日本へそ公園駅に到着します。

  
  

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日本へそ公園駅にて。当駅の近くには北緯35°線と東経135°線が交差する地点を中心に「日本へそ公園」が設置されています。

  

日本へそ公園駅を発車すると右側車窓に広がる山並みを見ながら田園地帯を走り、やがて住宅地へと入ると黒田庄に着きます。その後も田園風景の中を北上し、本黒田を過ぎると山並みと加古川が接近し、船町口に着きます。

  
  

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船町口を発車後は加古川の支流である篠山川に沿って東へ走るようになり、丹波市へと変わると久下村に着きます。

  

久下村を発車後は右側に谷川の市街地を見ながら田園地帯を走り、篠山川を渡ると右へカーブして福知山線と合流し、終点の谷川に到着します。

  
  

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谷川駅にて。加古川線の電車は駅舎に面した1番のりばの南側、切り欠き式ホームの4番のりばより発着します。
ちなみに1番のりばは福知山線の下りホームです。福知山線との接続は悪いケースもあるので事前に時刻表で確認を!

  

また、谷川駅周辺は小規模な集落があるだけです。谷川の市街地(旧・山南町の中心部)は篠山川の対岸にあり、久下村駅からの方が近いです。

  

  
乗り鉄の注意点  

加古川線では普通列車のみの運転で、また他線区と直通運転する列車もなく、全列車が線内運転です。
運転系統は加古川~厄神、加古川~西脇市、西脇市~谷川に大別されますが、平日の朝夕ラッシュ時には加古川~粟生の列車が、また、下り1本のみ西脇市で列車番号を変えますが加古川~谷川を通して運転する列車があります。

  

データイムは加古川~厄神で毎時2本、厄神~西脇市で毎時1本の運転ですが、西脇市~谷川は2~3時間に1本と非常に少ないので注意が必要です。また、平日夕ラッシュ時と休日朝ラッシュ時は加古川~西脇市で本数が微増し、平日朝ラッシュ時は全区間でデータイムと比較して本数がほぼ倍増します。

  

使用車両は103系3550番台の2連・4連と125系の単行~3連です。西脇市~谷川では125系の独壇場です。

  

加古川からの所要時間(昼間帯)は、厄神12分、粟生25分、西脇市50分です。
また、西脇市~谷川の所要時間は概ね28分~30分です。

  

最後に、加古川線では『ICOCA』が利用できません。『ICOCA』加古川駅から乗車、またJR神戸線から乗り換える場合は有人の中間改札があるので加古川駅で強制的に精算となりますが、福知山線経由で谷川駅から乗りかえられた場合、下車駅または加古川駅で全額精算となるのでご注意を。
また、加古川線は『大阪近郊区間』内に含まれていて、大回り乗車が可能ですが、前述の『ICOCA』では大回り乗車が不可能です(福知山線の篠山口~谷川および加古川線の全線が『ICOCA』のエリア外です)。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
加古川駅   JR西日本:山陽本線【JR神戸線】。国鉄:高砂線の廃線跡    
加古川駅   神野弾薬庫引込線【軍用線】の廃線跡  
粟生駅  
西脇市駅  
北条鉄道:北条線。神戸電鉄:粟生線  
JR西日本:鍛冶屋線の廃線跡  
谷川駅   JR西日本:福知山線  
  
(参考:Wikipedia)