日豊本線(その1・小倉~大分) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、東九州を縦断する幹線・日豊本線のうち、小倉~大分間を簡単に紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
日豊本線  小倉~鹿児島(大分・宮崎経由)  462.6km  全線交流20,000V(60Hz)電化  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ   備考  
日豊本線  小倉~大分  132.9km  立石~中山香、杵築~日出は単線、その他の区間は複線。  
  
 
踏破達成時   2001年8月  
撮影時   2007年4月ほか  

  

  

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小倉駅にて。現在の小倉駅ビルは1998年に完成し、北九州モノレールが晴れて小倉駅まで延伸されました。


 

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小倉駅は島式ホーム4面8線(在来線)です。ホーム上に駅ビルなどが覆いかぶさっているため、乗場は暗い印象があります。
特急『ソニック』、『にちりんシーガイア』、『ドリームにちりん』は小倉駅で方向転換します。

 

小倉を発車すると日豊本線の複線と鹿児島本線の複々線との三複線で紫川を渡り、すぐに西小倉駅に着きます。この駅はかつての小倉駅で、一旦廃止された後1974年に西小倉駅として復活しました。復活当初は日豊本線のみの駅でしたが、1987年に鹿児島本線にもホームが設置されました。
西小倉を発車すると左へカーブし鹿児島本線と分かれます。右手に小倉工場を見ながら小倉の市街地を南下します。南小倉を過ぎ再び紫川を渡ると、北九州モノレールをアンダーパスして城野に着きます。城野を出ると日田彦山線の線路が右へ分かれ、住宅街の中を安部山公園、その次は近年の発展が著しい下曽根と進みます。


 

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安部山公園~下曽根にて。
足立山(霧ケ岳)を見ながら郊外風景の中を走ります。

 

下曽根を過ぎると市街地は途切れ、田園と住宅地が混在した中を走り、朽網(くさみ)を過ぎると北九州市から苅田町に入り、再び周囲に建物が密集してくると苅田、貨物支線の苅田港線が合流すると小波瀬西工大前、行橋市に入り高架線になり、行橋市の中心駅である行橋駅に到着します。


 

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2003年撮影。
行橋駅では田川伊田方面へ平成筑豊鉄道田川線に乗り換えができます。

 

行橋駅を発車すると田川線が右へ分かれ、南行橋を過ぎると近郊風景の中を走ります。新田原では普通電車の一部が小倉方面へ折り返します。この先は築上町に入り、航空自衛隊の築城基地を避けるように走ります。


 

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築城、椎田と進み、豊前市に入ると豊前松江付近では周防灘沿いを走ります。

 

次の宇島は豊前市の中心駅で、一部の特急列車が停車します。三毛門を過ぎると吉富町に入り、吉富を過ぎ山国川を渡ると福岡県から大分県中津市に入ります。線路は高架線になり、中津市の中心駅である中津駅に到着します。普通列車は朝晩を除きこの駅で乗り換えが必要です。


 

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中津駅にて。島式ホーム2面4線の高架駅です。
ICカードのSUGOCAは日豊本線内では小倉~中津で利用可能です。
かつては耶馬渓方面へ大分交通耶馬溪線が分岐していました。

 

中津を発車すると高架線で市街地を抜け、地平に下りると郊外を走り東中津に、田畑の中を駆け抜け今津、宇佐市に入り天津と、の付く駅が4駅続きます。電車はなおも中津平野の田園地帯を東進します。


 

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天津~豊前善光寺にて。

 

豊前善光寺を過ぎしばらく走ると側線が多数分岐し柳ヶ浦駅に着きます。電留線があり、早朝・夜間はこの駅を始終着とする列車が多いです。

 

柳ヶ浦を発車すると駅館川を渡り、右へカーブします。カーブの途中に豊前長洲駅があります。この先、国東半島の付け根を通るため内陸へ向かいます。平野から山地への境目付近に宇佐駅があります。ちなみに、宇佐駅のローマ字表記はUSAです。

 

宇佐を発車すると沿線はだんだん山深くなります。


 

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西屋敷~立石は上下別線区間で、上り線は立石峠を地形に沿ってカーブの連続で下るのに対して、下り線は新立石トンネルで直線的に一気に登ります。

 

立石駅は上下線が合流する直前にあり、上下線のホームがやや離れています。杵築市1駅目の立石からは単線区間になり、山間の谷間を進みます。中山香からは複線に戻り、上下別線区間も交えながら山間部を走ります。途中、日出町に入りますがまた杵築市に戻り、杵築市街から遠い杵築(きつき)駅から再び単線になり、引き続き山間部を大神、山間部を脱して日出と進みます。

 

日出からは再び複線に戻り、日出町の中心に近い暘谷、別府湾沿いを走るようになり豊後豊岡と進み、1つ目のトンネルを抜けると別府市に入ります。亀川温泉最寄りの亀川からは海沿いに別府市街を南下し、別府大学駅を過ぎてしばらくすると高架線に上がります。別府の町から湯煙が上がっているのがよく見えます。そして、別府温泉の玄関口である別府駅に到着します。


 

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別府駅は島式ホーム2面4線の高架駅で、中央に留置線が2線あります。
遊園地のラクテンチ(ケーブルカー路線あり)、鶴見岳の別府ロープウェイは別府駅でバスにのりかえです。

  

  

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別府駅を発車すると別府市街・別府温泉街や鶴見岳を見ながら大きく左へカーブして地平に下ります。


 

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東別府で別府市街は終わり、別府湾と高崎山などの山々に挟まれた所を国道10号線と並走します。大分市に入ると上下別線になり、海に近い下り線は地形に沿って走り、上り線はトンネルになります。高崎山自然動物園と「うみたまご」の付近で一度合流しますが、この先も何度か上下別線になります。この付近、特に下り列車からの別府湾の眺めは素晴らしいです。
海沿いの区間も西大分で終わり、最後は大分市街を流すように走り、大分県の県庁所在地、大分市の代表駅である大分駅に到着します。


 

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2006年撮影。
大分駅は2010年現在高架化事業中で、久大本線と豊肥本線のホームは高架化されましたが、日豊本線ホームはまだ地平にあります。
高架化完成後は4面8線になる予定です。

  
  

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大分駅北口の駅ビルです。
この駅ビルは老朽化のため取り壊されるそうです。

 

北口側の中央通り沿いには商業施設が集中していて、沿道には系統別にバス停が並んでいます。

  

  
乗り鉄の注意点  

日豊本線の小倉~大分間では、博多~大分の特急『ソニック』が概ね1時間に2本運転されています。
データイムの普通列車は、小倉~行橋で1時間に4本、中津までは1時間に2本運転されています。しかし、中津~宇佐では1時間に1本、山間部の宇佐~杵築では3時間以上運転間隔が開く場合があり、この付近の運転本数は少なくなっています。杵築以南は概ね1時間に1本以上に増え、さらに途中の大神、日出、亀川始発列車が加わります。その結果、亀川~大分では1時間に2本ほどの割合で列車が運転されています。

 

小倉~大分の所要時間は、特急で80分~90分程度、普通列車のみの利用では3時間前後です。

  

  
のりかえ  

乗換駅  乗換路線  
小倉駅  JR九州:鹿児島本線(門司港方面)、(山陽本線列車)。JR西日本:山陽新幹線  
小倉駅  北九州高速鉄道【北九州モノレール】:小倉線  
西小倉駅  JR九州:鹿児島本線(黒崎・博多方面)  
城野駅  JR九州:日田彦山線  
行橋駅  平成筑豊鉄道:田川線  
中津駅  耶馬渓観光リフト (禅海堂駅までバス30分+徒歩30分)  
別府駅  別府ラクテンチケーブル線 (ラクテンチ下駅まで亀の井バスで約12分)  
別府駅  別府ロープウェイ (高原駅まで亀の井バスで約20分)   
東別府駅  高崎山自然動物園内・さるっこレール (スロープカー。下部駅までバス5分+徒歩3分)  
大分駅  JR九州:日豊本線(宮崎方面)久大本線<ゆふ高原線>豊肥本線<阿蘇高原線>  
  
(参考:Wikipedia)