☆新型コロナウイルスワクチンに関する声明:日本産科婦人科学会 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

本日、日本産科婦人科学会と関連学会から、新型コロナウイルスワクチンに関して「妊産婦のみなさまへ」と題した声明が発表されましたので、ご紹介します。

 

重要なポイントのみ抜粋します。

 皆さまが最も関心のある「妊婦さんへの接種」については、すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対する ワクチン接種に関する情報では、妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされています。また、 お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます

 妊婦健診は普段通り受けていただき、産婦人科施設以外で接種を受ける場合は、その前にかかりつけ医にワ クチン接種の適否に関してご相談ください。

 妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に後期の感染ではわずかですが重症化しやすいとされています。 

 一般に、このワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられていますので、特に感染の多い 地域や感染のリスクの高い医療従事者等や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種をご検討ください。 

 副反応に関し、妊婦さんと一般の人に差はありませんが、発熱した場合には早めに解熱剤を服用するようにしてください。アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので頭痛がある場合も内服してください。

 

下記の記事を参照してください。

2021.6.12「☆新型コロナウイルスワクチンに関する声明:ESHRE

2021.5.21「新型コロナウイルス感染はSTDではない

2021.5.12「☆新型コロナウイルスワクチンに関する声明:日本産科婦人科学会

2021.4.21「☆新型コロナウイルスワクチンに関する声明:ASRM

2021.4.17「妊娠初期に新型コロナウイルス感染した症例

2021.4.4「Q&A2889 新型コロナウイルスワクチン

2021.3.23「Q&A2877 ☆新型コロナウイルスワクチンを接種すべきか?

2021.2.19「☆新型コロナウイルス感染症対策:妊婦の方々へ

2021.2.17「☆妊活中および妊娠中の新型コロナウイルスワクチン

2021.1.27「☆コロナワクチンに関する日本産科婦人科学会の公式見解

2021.1.24「コロナのワクチンを打っても良いですか?

2021.1.17「☆新型コロナウイルスの妊娠初期感染の影響は?

2020.10.11「Q&A2714 コロナウイルス感染対策にビタミンDは?

2020.10.9「☆☆新型コロナウイルス治療薬:アビガン

2020.9.5「☆新型コロナウイルスの子宮内膜への影響は?

2020.9.4「☆新型コロナウイルスの精巣への影響は? その2

2020.8.7「☆新型コロナウイルスの精巣や卵巣への感染は?

2020.7.17「☆新型コロナウイルスの精巣への影響は?

2020.6.25「Q&A2606 新型コロナウイルスへのアビガン

2020.6.19「☆新型コロナウイルス感染:産婦人科学会ガイドライン

2020.5.11「Q&A2561 新型コロナウイルス時代の妊活

2020.5.5「☆新型コロナウイルス感染:妊娠中の感染 その3

2020.4.29「☆新型コロナウイルス感染:ビタミンDが有効!?

2020.4.12「☆新型コロナウイルス感染:妊娠中の感染 その2

2020.4.12「☆新型コロナウイルス感染:妊娠中の感染

2020.4.3「☆新型コロナウイルス感染症対策:妊婦の方々へ

2020.4.3「☆新型コロナウイルス感染に対する対策:BCG接種は?

2020.3.21「☆☆新型コロナウイルス感染:ウイルスの残留性

2020.3.18「☆新型コロナウイルス感染:ISUOG学会ガイドライン

2020.3.17「新型コロナウイルス感染:ダイヤモンド・プリンセス号の対応

2020.3.12「☆新型コロナウイルス感染 その4

2020.3.6「☆新型コロナウイルス感染:産婦人科学会ガイドライン

2020.2.27「☆新型コロナウイルス感染 その3

2020.2.14「☆新型コロナウイルス感染 その2

2020.2.5「☆☆新型コロナウイルス感染」