第540話
こんにちは
菊水千鳳です
東寺展日記も、いつの間にか16話目に突入しました✨。
仏様は話すのがお好きな方が多くて、まだまだ続く、東寺の仏像からのメッセージ…
もう暫くお付き合い下さい。
こうした日記をご紹介する目的のひとつは、
仏教=仏像=堅苦しい=よく分からない=敷居が高いなど、そうした風潮を払拭し、この機会に生きた仏の声を届けたい、もっと身近に感じてもらいたい、そう思うからなのです。
仏の知恵やお言葉、受け取ったメッセージはここで留め置かず、多くの皆さまにお届けしなくてはならないと思って書いています。
人が生きているように、仏もまた生きていることを ご紹介したく思うのです(-人-)
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☆展示No.102 国宝
金剛業菩薩(こんごうごうぼさつ)坐像
平安時代・承和6年(839)
金剛業菩薩
【 人には前世(過去世)の魂から抱え持つカルマがたくさんあると
神仏の声が届きにくくなることがあります
この業を少しでも削ぎ取り
新たな生まれ変わったような姿であってほしいと思うのはワタシです
日々 清められ 仏に近付いていってください
それは わざ(業)を磨くことでもあるのです】
金剛業菩薩は北方に位置し、不空成就如来が化身した菩薩と位置づけられています。
人は(自分の前世を含めた)カルマ(業→トラウマ的なのも含めて)が深いと、それ自体邪魔なものとなり、中々 人生の目標とか夢を実現しづらくなります。
そうした妨げとなるものを少しでも軽くなるよう、物事を成し遂げることの出来る道を開いてくださる菩薩だと思いました。
不空成就如来からのメッセージは、この後の日記に再度ご紹介しますが、
物事(願望)の成就の妨げになる行い(業=ごう)を払拭し、成就に至らしめる行い(業=わざ)を成せるよう力を貸してくださる如来です。
~ 因みに〈業〉とは~
↓
⭐業(ぎょう)
わざ【業・技】
1. 行い。行為。しわざ。仕事。こと。ありさま。
2. 方法。技術。
⭐業(ごう)
仏教では、意味はサンスクリット語の「行為」を表す「カルマ」からの意訳。
人間の行う行為は、身体的な行為(身)語る行為(口)思うという行為(意)の三業によって為され、行った行為によって与えられた果報は、死によっても失われず、代々伝えられます。これを因果応報といいます。
業というのは、仏教ではまず行為、次に行為の原因そして結果、すべてを意味します。
人は現世、前世、来世にも生きます。
業はその影響が先祖から受け継がれ、子孫に伝えられたりもしますが、本来は、自分自身の前世から来世へと伝えられる意味合いが強いものです。
人はその行為によって六道(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界)を輪廻転生するとされています。
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☆展示No.103 国宝
金剛薩埵菩薩(こんごうさったぼさつ)坐像
平安時代・承和6年(839)
(出品目録には国宝、平安時代と記されているが、ホームページでは重要文化財、江戸時代・天保5年)
金剛薩埵菩薩
【 ワタシは日々 宇宙を見つめています
それは広大無辺 (こうだいむへん=限りなく広々としていること) の
宇宙のことを言う
変わりはないか
見守っています
大きな大きな存在の中で
ここにワタシはいます
金剛薩埵(さった)菩薩
ワタシの名前を覚えておいてください】
宇宙を見守っている、見張っている、そんなイメージでした。
ちょうど隣で並んで眺めていたご婦人が
『御機嫌がよさそうないいお顔ね、ご機嫌良い仏様ね😊』と話しかけてきました。
おひとりでいらしてたのかな、話しかけられてちょっと驚きましたが、 二言三言 会話したあと
俺達
『そっかー、そういう風に見えるんだー』と思っていたら、
金剛薩埵菩薩
【おわかりいいようですね】
と
金剛薩埵菩薩は慈しみ深く、ご婦人を見ておられました。
次回、いよいよ五智如来が登場してきます。
お楽しみに(^^)
東寺展日記はコチラ
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