十数年前、この世と本気でおさらばしようとした。
病気が過去最大に悪化して、教師を辞めざるを得なくなったから。
これ以上の未来を想像することがどうしてもできなかった。
どんなに頑張っても、結果を出しても、いつも最悪の結末を迎える。

病気のせいで。

いったいどれぐらい、そういった悔しい無念な思いを味わってきただろう。
報われない努力を繰り返すのにも限界がある。
何も感じない無の世界=「永久の眠り」につきたかった。

だけど現実は残酷なもので、私はかろうじて生き残った。
今でもたまに思う。
実はあの時目的を完遂していて、ここはあの世なのではないかと。
現実感がなくなる時がしばしばある。
自分が半透明な弾力のある膜に覆われていて、世界と隔てられている感じがするのだ。

今現在は様々な幸運に恵まれ、当時の私には夢にさえ思いつかないような状況にいる。
だからなおさら、ここはあの世ではないかと思うのだ。
あまりに出来すぎているから。
パラレルワールドにでも迷い込んだかな。

人生は不思議だ。
希望をココロの片隅にそっと置き続けておきさえすれば、大抵の望みは叶うものなのかもしれない。
だけどそれは案外、難しいことなのかもしれない。

だけど同時に思う。
あの時人生が終わっていても、それはそれでよかったなって。
ここまで立て直すのに、筆舌に尽くしがたい地獄を見てきた。
たぶん、死ぬより苦しかったと思う。

2年間、一度も笑わなかった。
当時の写真はすべて母が捨てた。
目に生気がまるでなく、焦点も合わず、まるで死人のようだったから。

相変わらず今でもしんどい時が多い。
自我が崩壊してしまうかのような。
どうにかこうにかバランスを取って騙し騙し生きてる。
綱渡りのように必死で、ピエロのように滑稽な人生。
せっかく手に入れた今の暮らしが、手のひらから零れ落ちないように。

あの世とこの世、さて、どちらの人生が幸せだったかな。





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