みなさんこんばんは。
今日も遊びに来てくれてありがとう。

もしもみなさんが、大吉ブログを少しでも楽しみにしてくれているのならば、これ以上嬉しいことはありません。
だって、1日は24時間しかないのですよ。
そのうちの貴重な数分間を、大吉が独占させていただくのです。
なんて素敵なことでしょう。

今日は、中学生だった頃の何気ない日常を書いてみたいと思います。
大吉は中学2年生の途中から、おそらく病気を発症していたと思います。
憂鬱な日々が何ヶ月も続くことが、度々ありました。
その頃から、友達と遊ぶこともほとんどなくなりました。
みんな、大吉から去っていってしまったのです。

もちろん、学校にも行きたくありませんでした。
学校では、ひとりポツンと孤独でした。
ですが、親に心配をかけるわけにはいかなかったのです。
毎日、お腹を壊しながら、歯を食いしばって学校へ通っていました。
そんな辛い毎日でしたが、ひとつだけ楽しみがありました。

通学路の途中に、一軒のスナックがありました。
もちろん、日中なのでお店は閉まっています。
看板がとても印象的だったのです。
南国の風景が描かれていました。
確か、白い砂浜と赤いフォルクスワーゲンが描いてあったと思います。
ポップ調のイラストでした。
その車はオープンカーで、後部座席にサーフボードを乗せていました。

毎日その看板を横目に見ながら、学校へと通っていました。
そして、いつも想像していました。
「きっと、あのお店の中はとても居心地が良いに違いない。」
「みんなが優しく迎えてくれるに違いない。」
そう思っていました。

もしかすると、お店の奥には秘密の扉があって、常連さんになると扉を開けることができるのかもしれない。
その先にはきっと、看板に描かれているような綺麗な風景が広がっているのかもしれない。
そう考えると、つかの間の幸せを感じることができました。

どれほど学校へ行くのをやめて、そのお店に入りたかったことか。
そのお店の住人になってもいいとさえ、思っていたのです。

当たり前ですが、結局一度もお店の中に入ることはありませんでした。
もう、30年近く前の話です。
ですが、目を閉じるとその看板が鮮やかに蘇ります。
同時に、当時の辛かった気持ちや、孤独感も蘇ってきます。

だけど、大吉はその看板に確かに救われたのです。
少なくとも、通学途中にその看板を横目で見ている間は、辛い現実を忘れることができました。
この話は、今まで誰にもしたことがありません。

たとえ毎日が辛いことの連続でも、ほんのひと時でもいいから「オアシス」のような存在がありさえすれば、きっと人は乗り越えることができる。
そう、信じています。
みなさんにとって、心の「オアシス」はありますか?

そのお店の名前は「Day Dream」でした。
その意味が、「白昼夢」だと知ったのは、高校に入学してからのことでした。




ワーゲン(サーフボード)




南国ビーチ


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