みなさんの周りに、うつ病などを患っている方はいらっしゃいますでしょうか?もちろん、自分から宣言する方はそうはいないと思います。

 最初に断っておきますが、これから述べることはあくまで大吉個人の考えであり、統計に基づいた根拠等があるわけではありません。大吉は素人です。専門家でもありません。

 今でこそ、うつ病が決して珍しい病気ではなく、誰でもなりうる病気だということは、多くの方の共通認識だと思います。ですが一昔前までは、「なまけ病」なんてひどい言われ方をしたものです。大吉も家族にすら理解されず、辛い思いをしたこともあります。ただ、当時は正しい知識が全くと言っていいほど周知されていなかったので、それも仕方のなかったことだと思っています。
 
 正しい知識を持ってもらうことのなんと大切なことか。正しい知識なくしては、真の理解はあり得ません。そして、そのために必要なこと。それは、

「当事者自らが、自らの言葉で語る。」

 これに尽きると大吉は確信しています。これが、ブログを始めたきっかけです。世間に対して、精神の病を理解してもらうためにはそれしかないだろうと。いくら、支援者の方に頑張って頂いても限界がある。やはり、当事者自らが勇気を持って語ることに意味があり、そこに説得力が伴う。そう、思っています。

 さて、自ら命を絶つ方が10年連続で年間3万人を超えたとか、今年は越えなかったとかいうニュースをたまに耳にします。多くの場合、うつ病などの精神疾患を伴っているという話も聞いたことがあります。原因は様々です。仮に、1年で3万人の方が自ら命を絶ったとすると、10年で30万人になります。大吉のように、未遂で終わる方の方がはるかに多いと思います。未遂も含めると、おそらくその10倍は軽く超えているのではないでしょうか。

 つまり、少なくとも10年間で300万人の方がそのような状況にあったと大吉は考えています。そして、日本の人口はおよそ1億2000万人ですから、

「40人に1人は、かなり真剣に死を考えたことがある。」

というのが大吉の推測です。この数字が意味するところは、そういった方々が、

「みなさんの周りに確実にいる。」

ということです。また、精神の病は誰がなってもおかしくはありません。

「今まで健康だから、自分だけは今後100%ならない。」

とは誰も言えないと思います。

 それでは、もしもそういった方が周りにいたとしたら、みなさんならばどうしますか?もちろん、人それぞれですから一概には言えません。ですので、

「大吉だったら、こうしてもらえると嬉しい。」

と思うことについて、箇条書きにしてみます。

1、腫れ物に触るような感じではなく、あくまで普段通りに接して欲しい。変に気を遣って欲しくないし、そうされると余計に苦しくなります。

2、何気ない会話をして欲しい。そして、大吉が自ら語りだすまで焦らずに待っていて欲しい。無理に聞き出そうとされると、心を固く閉ざします。

3、大吉が語り始めたら、相槌を入れながらただただ聞いて欲しい。特にアドバイスを求めているわけではありません。アドバイスが欲しい時にはそう言います。ですので、時には共感しながら、ひたすら聞いてもらえるとすごく助かります。

4、間違っても、「気合いだ!」、「頑張れ!」などとは言わないで欲しい。もうすでに、頑張り尽くしています。

5、元気になるまで粘り強く見守っていて欲しい。難しいところなのですが、それは無関心とは違うのです。また、無理に引っ張り上げようとするのではなく、再び立ち上がった時、一緒に喜んでもらえると素直に嬉しいです。感動します。

 こんなところでしょうか。みなさんはどのように感じましたか?

 精神の病はなかなか他人には言えないものなのです。もちろん、家族にすら。ですから、もしもみなさんがそういった方から相談を受けることがありましたら、心の中で大いに喜んでください。なぜなら、その時点であなたはすでに信頼されているからです。誰にも言えない心の内を、あなたにならば話せるとその方は判断したのです。


 そんなあなたに、大吉はなりたい。






大吉(籐の椅子)





うらみぞ桜


読者登録してねペタしてね

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 躁うつ病(双極性障害)へ
にほんブログ村


躁うつ病(双極性障害) ブログランキングへ