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皆さま、こんにちは!

 

間もなく「りんご」の収穫シーズンが訪れますね。

りんごの生産地と言えば青森県、

全国の生産量の6割を占めてました。

中でも津軽地方はこの時期になると

空気がりんごの甘い香りに変わります。

五能線の駅めぐりを楽しんだ際、

空気の美味さに驚きましたっけ。

 

現在の五能線は

貨物列車は運行されてませんが、

昭和59年までは貨物の取り扱いがあり、

りんごを満載した貨車の姿が見られました。

五能線には貨物を留置させるための

側線を持った駅が数多くありましたが、

ここの規模は別格だったそうですよ。

それが今じゃ無人駅だなんて…

 

今日は五能線・板柳(いたやなぎ)駅の訪問記です。

五能線・板柳駅

板柳駅は板柳町の玄関口として大正9年に開業。

鉄道が開通する以前の板柳町は

物流の要は岩木川の水運でしたが、

五能線が開通したことにより鉄道に移行。

りんごの輸送も鉄道に代わりました。

 

今は姿を消しましたが、

貨物輸送が廃止されるまでは

駅舎の南側に巨大な倉庫があったみたいですね。

おそらくは、りんごの出荷に使われていたモノではないかと。

 

板柳駅のトレードマークである古い木造駅舎は

昭和9年に竣工したそうです。

五能線・板柳駅

ちなみに五能線内で最古の駅舎がある駅は

大正14年築の駅舎を持つ陸奥森田駅でした。

五能線では最近も駅舎の改築が進んでますので

気になる方は早めのチェックが吉ですよ。

 

自分が板柳駅を訪れたのは今から8年前のことです。

当時は駅員配置駅で「みどりの窓口」も営業してましたが、

平成31年に無人化。

「みどりの窓口」も営業を終えてしまいました。

五能線・板柳駅

今年無人化された深浦駅とは違い

出札窓口は今も塞がれていないようですけど、

その差はどこから出てくるのでしょう?

 

待合室はこんな感じでしたよ。

五能線・板柳駅

 

改札を抜けるとホームの壁面に

板柳駅の「駅名の由来」が掲げられてました。

五能線・板柳駅

 

かつて、りんごの出荷で賑わっていた板柳駅は

構内も「りんご度」が高めです。

駅舎と跨線橋を結ぶ通路の上屋に注目ください。

五能線・板柳駅

 

これって「りんご」をモチーフにしたモノですよね!

五能線・板柳駅

 

駅名標はご覧の通りです。

五能線・板柳駅

 

構内から、こんな景色も眺められましたよ。

五能線・板柳駅

板柳駅はどこを見ても「りんご」だらけですね。

 

跨線橋を渡った先にホームがあります。

五能線・板柳駅

 

板柳駅は列車の退避が可能な

島式ホーム1面2線構造でした。

五能線・板柳駅

 

駅名標よりも「ようこそ りんごの里 板柳へ」の看板の方が多い板柳駅。

さすがっすね。

五能線・板柳駅

 

さてさて、

ブログの表題に書いた「りんごの発送基地」の件です。

現在は保線車両の留置線になってる線路は国鉄時代、

主に貨車の留置に使われてました。

五能線・板柳駅

 

下は国土地理院のサイトから転載した

昭和50年撮影の航空写真です。

この線路に貨車が停まっているのが見えますかね?

先にも書きましたが駅舎の南側には

この線路に添うような形で巨大な倉庫が置かれてました。

上の写真に写ってますのでチェックくださいませ。

 

貨物側線があった駅なんて、

どこにでもあるんじゃない?

そのように思われるかもしれませんが、

板柳駅はそれだけじゃないのです。

 

同じく昭和50年撮影の航空写真ですが、

構内の東側、赤い矢印の先に

真新しい貨物ヤードがあるのがわかりますかね?

このヤードの詳細は不明ですが、

板柳駅から分岐する貨物専用線は過去に存在してないので

構内扱いの側線かと。

昭和40年代半ばに敷設され、

貨物の取り扱いが廃止された昭和59年まで

使われていたと思われます。

 

この側線のすごいところは、

輸送する収穫物をトラックから貨車に直接積み込みが可能な点。

留置中の貨車の隣に

トラックが停められる敷地が確保されてますの。

今風に言えばドライブスルー的な感覚で

りんごを貨車に積み込めたではないでしょうか?

板柳駅は昔から、りんごの収穫期になると

りんごを満載したトラックが駅周辺を埋め尽くしていたとか。

それらのトラックから貨車にスムーズに荷役出来るよう

設けられたヤードではないでしょうかね?

写真に写る7両の冷蔵車(レム5000かな?)も気になりましたが、

五能線には冷蔵車による専用列車はないので、

おそらくは遊休中の貨車が

留置されてるのではないかと思いました。

 

画期的な構造のヤードでしたけど現在は撤去済です。

右の駐車場がヤードの跡地でした。

五能線・板柳駅

 

同じく、右に見える倉庫の奥の跡地が

ヤードの跡地でしたが…

このヤード、どんな運用をだったのか気になりません?

五能線・板柳駅

 

最後は構内の全景で〆ます。

五能線・板柳駅

板柳駅にあった貨物ヤード、

画期的なシステムに思えますけど

運用が短期間で終わってしまったのが惜しいです。

 

弘前市で生産されたりんご、

それまで東京にトラック輸送されてましたが、

今年から一部が八戸港経由の

トラック&フェリー輸送に変わるそうです。

そこはやはり鉄道貨物の復活ではないでしょうか?

物流2024年問題の解決は

鉄道貨物しかないと思っているのは

自分だけでしょうかね?

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

五能線

 

↑(東能代駅方面)

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向能代駅(平成28年11月8日)

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千畳敷駅(平成28年11月7日)

北金ケ沢駅(平成28年11月7日)

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陸奥赤石駅(平成28年11月7日)

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越水駅(平成28年11月7日)

陸奥森田駅(平成28年11月7日)

中田駅(平成28年11月7日)

木造駅(平成28年11月7日)

五所川原駅(平成28年11月7日)

陸奥鶴田駅(平成28年11月7日)

鶴泊駅(平成28年11月7日)

板柳駅(平成28年11月7日)

林崎駅(平成28年11月7日)

藤崎駅(平成28年11月7日)

↓(川部駅方面)

 

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