All the Brothers Were Valiant

マーク・ショアは捕鯨船で出かけて戻ってこなかった。弟のジョエルはプリシラと結婚し、プリシラも乗船させて捕鯨船に乗った。
ある島の沖でマークが現れた。マークはある女性と出会ったこと、他の白人と真珠の奪い合いがあったことなどを話した。
マークは真珠のことで乗組員たちを扇動し、さらにはプリシラを奪うことを仄めかした。乗組員たちも分裂した。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1953,監督:Richard Thorpe,脚本:Harry Brown,原作:All the Brothers Were Valiant(1919,Ben Ames Williams)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ジョエル・ショア(ロバート・テイラー)
マーク・ショア(ステュアート・グレンジャー)
プリシラ・ホルト(アン・ブライス)
ホルト船長(Lewis Stone) プリシラの父親

エイサ・ワースン(Robert Burton) 船主
アーロン・バーナム(ジェームズ・ベル)

Native Girl(ベッタ・スト・ジョン) 本名不明
クイント(クルト・カズナー)
フェッチャー(ジェームズ・ホイットモア)

◆ 補足

Native Girlの名前は明らかにされていない。本記事では「ベッタ」と記述する。

ロバート・テイラー、ステュアート・グレンジャー、アン・ブライス。この組み合わせは大歓迎、アン・ブライスが相変わらず綺麗なのが嬉しい。

また「(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt」でもロバート・テイラー、ステュアート・グレンジャーは共演しており、この時の女優はデブラ・パジェット
。この組み合わせも大歓迎。

ついでにロバート・テイラーはバーバラ・スタンウィック、ステュアート・グレンジャーはジーン・シモンズと結婚しており、この二人の女優も好き。
 


■ あらすじ

◆ マーク・ショアは戻ってこなかった

マサチューセッツ州ニューベッドフォードは捕鯨の町である。ショア家は代々捕鯨船の船長をしている。

1857年、捕鯨の旅から戻ったジョエル・ショアは、弟のマーク・ショアが捕鯨船で出かけたまま戻ってきていないことを知った。

船主のエイサ・ウォーセンの意向もあって、ジョエルはマークの行方を調べることも含めて、捕鯨に出ることになった。

急いで恋人のプリシラ・ホルトと結婚式を挙げた。

◆ プリシラも捕鯨船に乗った

プリシラも捕鯨船に乗って行くことになった。

捕鯨船は大型の帆船で帆柱の数が多く、いわゆるスクーナー船ではない。

ある時、クジラを発見した。数人が乗ったボートを下ろしてクジラを追跡する。

近づいてロープがついたモリを投げる。モリがクジラの背中に刺さる。

このボートにも一枚の帆があるが、モリを突き立てた後は帆を下げる。

クジラが弱るまでロープを引っ張って粘る。

この時はクジラに反撃されて、ボートがひっくり返され、他のボートを出して救助した。

◆ マークが現れた

捕鯨船はツブアイ島に近づき、沖合に停泊した。

甲板に上がってきたジョエルは、マークを発見した。

マークは失踪の状況とその後の経過を話した。

◆ ベッタという女性と出会った

マークは熱病にかかり甲板にいる時に酔っぱらって海に跳び込んだ。ある島に上陸した。

その島には住民が住んでおり、ベッタという女性に看病してもらった。

マークはその島に住み着いてベッタと結婚した。

ある夜ベッタは島に上陸した二人の人間に誘拐された。

気づいたマークは海を泳いで船に上がり、男たちを殴り倒した。

だが船は出港しており、マークとベッタはそのまま船に残ることになった。

その船はクイントとフェッチャーという白人が乗っており、真珠取りをしているとのこと。

ある島でクイントは貴重な黒真珠を発見した。フェッチゃーは、その真珠を狙ってクイントを殺した。

さらにフェッチゃーはマークを殺そうとしたが、反撃された。

その時に島の住民に襲撃され、マークとベッタは海に逃れた。

ベッタは投げられた槍が突き刺さって死亡した。この混乱で黒真珠は海に沈んで失われた。

以上がマークの体験談である。

◆ ジョエルは捕らえられた

マークは「真珠を取りに行く」とジョエルに言い、さらに「プリシラを自分の物にする」と仄めかした。

マークは乗組員を扇動しジョエルを捕らえた。

この時、ジョエルはプリシラの安全を考えて反撃しなかったのだが、それを見て逆にプリシラはジョエルに対して疑問を持った。

◆ マークが死亡した

だがジョエルは一部の乗組員を味方につけて反撃した。

双方入り乱れて激しい殴り合いが展開された。

だがマークの左胸に捕鯨のモリが突き刺さってしまい。マークは死亡した。

これで戦いは終了した。

◆ 「マークは船を守った」

ジョエルは日誌に次のように記録した。

マークはいったん反乱を起こしたものの、自分の行動を反省して、船を守った。

プリシラはジョエルの真意と行動を理解し、二人は抱き合った。
 


■ 出演作

ロバート・テイラー
(1940)哀愁/Waterloo Bridge
(1951)クォ・ヴァディス/Quo Vadis
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1946)底流/Undercurrent
(1947)高い壁/High Wall
(1949)夫はスパイだった/Conspirator
(1958)暗黒街の女:マフィアと弁護士とダンサー/Party Girl
(1944)ロシアの歌:指揮者とピアニスト/Song of Russia
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe
(1964)ナイト・ウォーカー:夜歩く者/The Night Walker
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt
(1955)二人の間の多くの深い河/Many Rivers to Cross

ステュアート・グレンジャー
(1952)北の狼/The Wild North
(1955)殺しのデッドロック/Footsteps in the Fog
(1957)連発銃は知っている/Gun Glory
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt
(1943)灰色の男/The Man in Grey
(1944)愛の物語/Love Story
(1948)ブランチ・フューリー/Blanche Fury

アン・ブライス
(1951)サマルカンドのシャリマー姫/The Golden Horde
(1951)丘の上の雷鳴/Thunder on the Hill
(1951)私はあなたを忘れない/二つの世界に住む男/The House in the Square/I'll Never Forget You/Man of Two Worlds
(1945)ミルドレッド・ピアース:母と娘の戦い/Mildred Pierce
(1950)われら自身のもの/Our Very Own
(1951)歌劇王エンリコ・カルーソ/The Great Caruso
(1948)ピーボディ氏と人魚/Mr. Peabody and the Mermaid
(1957)ヘレン・モーガン物語/The Helen Morgan Story
(1957)脅迫/Slander
(1955)公爵の陰謀/The King's Thief
(1954)野生の女ローズマリー/Rose Marie