Many Rivers to Cross

罠猟師のブッシュロッドはハンサムでいろいろなところで女性にもてている。だが彼は独身主義で女性から逃げ回っている。
ある時ブッシュロッドは先住民に捕らえられたが、メアリーと言う女性が銃撃戦を演じて、彼を助け出した。
ケガをしているのでしばらくメアリーの家に泊る。メアリーは毎日ブッシュロッドにアタックした。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年1955,監督:Roy Rowland,脚本:Harry Brown,Guy Trosper,原作:Many Rivers to Cross(1951,Steve Frazee)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ブッシュロッド・ジェントリー(ロバート・テイラー) 罠猟師

メアリー・チャーン(エリノア・パーカー)
カドマス・チャーン(ヴィクター・マクラグレン) 父親
チャーン夫人(ジョセフィン・ハッチンソン) 母親
メアリーの兄弟四人(?)

ルーク・ラドフォード(アラン・ヘイル・Jr.)
エサウ・ハミルトン(ジェームズ・アーネス) 罠猟師
ルーシー・ハミルトン(ローズマリー・デキャンプ) 妻
エサウとルーシーの子供(?)

◆ 補足

時代設定は18世紀末になっているので、多くの西部劇映画よりは古い時代。

ロバート・テイラーとエリノア・パーカーは「(1954)王家の谷/Valley of the Kings」でも共演。

本作はこの二人には珍しいドタバタコメディ。メアリーのキャラクターが凄い。メアリーは弓も使う。何度見ても面白いので大推薦。本作の面白さがみなさんに伝わっていると良いが。
 


■ あらすじ

◆ ブッシュロッド・ジェントリー

18世紀末、ケンタッキー州。ブッシュロッド・ジェントリーは罠猟師をしている。

すなわちライフルで獣を撃つのではなく、罠を仕掛けて獣を捕らえる。

猟を繰り返しながら、いろいろなところを回っている。

◆ ブッシュロッドは女性の心も捕える

ロバート・テイラーが演じているのでハンサムである。行き先々で獣だけではなく女性の心も捕らえてしまう。罠を仕掛けなくても、そうなってしまう。

彼と結婚を希望する女性が殺到している。

だが彼は独身主義である。女性嫌い・女性恐怖症とも思えないが、一人で猟をしながら放浪している方が気楽である。

適当な言い訳を言って女性からの申し込みを断っている。断り切れずに逃げ出すこともしばしばである。

◆ 先住民に捕らえられた

ある時ブッシュロッドは先住民に捕えられた。

だがここでメアリー・チャーンという女性がさっそうと登場し銃撃戦を演じ先住民を追い払い、ブッシュロッドを助けた。

ブッシュロッドはケガをしていたので、メアリーの家に連れていかれた。

メアリーは両親、四人の兄弟と暮らしている。

◆ メアリーがブッシュロッドをアタック

当然の展開としてメアリーはブッシュロッドに夢中になる。

実はメアリーは以前からルーク・ラドフォードという男性からプロポーズをされているのだが、それを撥ねつけている。

ケガが回復するまでは立ち去るわけにはいかない。メアリーは毎日ブッシュロッドに言葉や仕草でアタックする。

美人のメアリーに言い寄られて悪い気はしていないのだが、ブッシュロッドは、自分の人生観・生き方を変えるつもりはない。

◆ ブッシュロッドは監視された

さてケガもよくなったので立ち去ろうとする。

だが彼女の四人の兄弟が交代でブッシュロッドを監視するようになり、逃げ出せなくなってしまった。

一度は逃げ出したが、メアリーが追いかけて来て、銃を突き付けられて、連れ戻された。

追い詰められたブッシュロッドは、メアリーと結婚するはめになった。

◆ 病気の子供

結婚式で二人は結婚の誓いをする。まずメアリー、次にブッシュロッドが誓おうとしたときに、割り込みが入った。

近くにもう一人の罠猟師エサウ・ハミルトンがいた。妻と子供と一緒に住んでいる。

その子供が病気とのこと。ブッシュロッドは素人ではあるが、医療の知識・心得がある。

子供を助けるためにハミルトンのところに出かけて治療した。

◆ 二人はハッピーエンド

これをチャンスと見たブッシュロッドはメアリーの家には帰らずに逃げ出した。

メアリーが追いかけてきて、ブッシュロッドは逃げる展開。

だがメアリーは先住民に捕らえられてしまった。

それを知ったブッシュロッドはメアリーを助けに向かった。

今度はブッシュロッドがメアリーを助け出した。

補足。この部分はわりと複雑で、最後はブッシュロッドが先住民と戦って気絶するが、メアリーが先住民を倒す。

この後、二人がハッピーエンドになったことは言うまでもない。
 


■ 出演作

ロバート・テイラー
(1940)哀愁/Waterloo Bridge
(1951)クォ・ヴァディス/Quo Vadis
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1946)底流/Undercurrent
(1947)高い壁/High Wall
(1949)夫はスパイだった/Conspirator
(1958)暗黒街の女:マフィアと弁護士とダンサー/Party Girl
(1944)ロシアの歌:指揮者とピアニスト/Song of Russia
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe
(1964)ナイト・ウォーカー:夜歩く者/The Night Walker
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt

エリノア・パーカー
(1941)壮烈第七騎兵隊/They Died with Their Boots On
(1946)愛をもう一度/Never say good bye
(1950)女囚の掟/Caged
(1950)三人の秘密/THREE SECRETS
(1948)白衣の女/The Woman in White
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1971)四人姉妹連続殺人/惨劇は浴室から始まった/彩られた殺意/Home for the Holidays
(1955)黄金の腕/The Man with the Golden Arm
(1954)黒い絨毯/The Naked Jungle
(1951)刑事物語/Detective Story
(1947)逃げちゃ嫌よ:二人の作曲家と二人の女性/Escape Me Never
(1944)映画:君を想いて/The Very Thought of You