■ The Man with the Golden Arm
出所したフランキー(フランク)は、悪いことは止めてドラマーになろうとした。詐欺師のスパローや元恋人のモリーはフランキーを応援した。
しかし一緒に賭博をしていたシュヴィーフカや麻薬売人のフォモロスキーが悪意を持ってフランキーに近づいた。そして妻のソフィアもフランキーの転身を歓迎しなかった。


製作年:1955、監督:Otto Preminger、脚本:Walter Newman、Lewis Meltzer、Ben Hecht、原作:The Man with the Go


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 フランキー・マシーン(フランク・シナトラ) 元カードディーラー
 ソフィア・マシーン(エリノア・パーカー) 妻

 モリー・ノヴォトニー(キム・ノヴァク) 売春婦
 スパロー(アーノルド・スタング) 詐欺師
 ルイ・フォモロスキー(ダーレン・マクギャヴィン) 麻薬関係
 ゼロ・シュヴィーフカ(ロバート・シュトラウス) 賭博関係

「黄金の腕」はフランキーのカードディーリングの腕前の表現。

キム・ノヴァクは有名女優だが、実は初めて出演作を見た。
 


■ あらすじ

◆ フランキーは出所した

賭博のディーラーをしていたフランキーは半年の刑期を終えて出所した。

「もう悪いことはしない」と固く決心している。今後はドラマーの道に進むつもりである。

フランキーは妻のソフィアが住んでいるアパートに戻った。

ソフィアはフランキーが起こした飲酒運転による事故のため車イス状態である。フランキーは罪悪感からソフィアと結婚した。

フランキーはもちろん知らないのだが、みなさんにこっそりと教えておくと、ソフィアはすでに歩けるようになっている。フランキーを掴まえておくために偽装している。

◆ 周りの状況

フランキーは知人に会う。詐欺師のスパローは喜んでフランキーの夢を応援しようとする。

しかし賭博を一緒にしていたゼロ・シュヴィーフカは仲間に引き込もうとする。

また麻薬の売人のルイ・フォモロスキーもフランキーも接近してくる。

同じアパートに住んでいるモリー・ノヴォトニーは売春婦だが、元恋人でフランキーを応援する。

ソフィアは「ドラマーになる」というフランキーの夢を信用せず、元の道に戻るように勧める。

◆ フランキーは捕まった

フランキーはトライアウトを受けることになった。スパローがスーツを用意してくれた。

しかしそのスーツが盗品だったために、フランキーは逮捕された。

シュヴィーフカは保釈金を払うと言う。いったんは断るが、見込みがないので、支払ってもらって外に出た。必然的にディーラーに戻ることになった。

そんなフランキーにフォモロスキーは麻薬を与えた。

◆ ますます泥沼に

簡単に言えば、フランキーは元の道に戻った。モリーは呆れかえって、フランキーから離れた。しかしソフィアはむしろ喜んだ。

ますますフランキーは麻薬にのめりこんだ。

そのような時にせっかく訪れたドラムのオーディションを落ちて、チャンスを棒に振った。

禁断症状が出たフランキーは、フォモロスキーに麻薬を貰いに行くが、拒否されて暴れた。

◆ フォモロスキーが殺された

フォモロスキーはフランキーに会いに行った。フランキーはいなかった。

しかしソフィアが部屋の中で歩いているのを発見した。嘘を知られたソフィアはフォモロスキーを階段から突き落とした。

警察はフランキーをフォモロスキー殺人犯として手配した。

◆ ソフィアは転落した

手配されていることを知らなかったフランキーはモリーと一緒になるつもりで、それを言いにソフィアを訪ねて行った。

話を聞いたソフィアは、思わず立ち上がって立ち去るフランキーを追いかけた。フランキーは驚いてソフィアを見つめた。

フランキーが驚いていると、追いかけて来た警察も入ってきた。

警察はソフィアがルイ殺害の犯人であることが分かった。

ソフィアは追及されて、後ずさりした。そしてヴェランダから身を投げた。

呆然としているフランキーのそばにモリーが来て寄り添った。
 


■ 出演作

◆ フランク・シナトラ

◆ エリノア・パーカー