The Legend of Lylah Clare

20年前に死亡した有名女優ライラ・クレアの伝記映画が作られることになった。幸いライラに酷似した女性エルザ・ブリンクマンが見つかった。
ライラと結婚していた監督のルイス・ザーカンはその仕事を渋々引き受けた。撮影は進み、ルイスはライラと同じようにエルザを愛するようになった。だがエルザはその状況に疑問をもった。


映画関連目次(闇雲映画館)

 


製作年:1968,監督:Robert Aldrich,脚本:Hugo Butler,Jean Rouverol,原作:Edward DeBlasio,Robert Thom

 


■ はじめに

◆ 登場人物

ライラ・クレア(キム・ノヴァク:二役) 女優
エルザ・ブリンクマン(キム・ノヴァク:二役) 女優
バート・ラングナー(ミルトン・セルツァー) プロデューサー
ベッキー・ラングナー(ジーン・キャロル)
ルイス・ザーカン(ピーター・フィンチ) 監督、ライラと結婚していた
ロッセラ(ロッセーラ・フォーク)
バーニー・シーン(アーネスト・ボーグナイン)
マーク・ピーター・シーン(マイケル・マーフィー)
モリー・ルーサー(コーラル・ブラウン)

◆ 補足

ライラ=エルザは人を馬鹿にするような感じで大きく笑う。これがライラ=エルザのキャラクタ設定のようである。

キム・ノヴァクは「(1958)Vertigoめまい:知人の妻の正体/Vertigo」では一人三役をしている。

彼女は1933年2月13日生まれで現在(25/03/15)92歳。画家でもある。長生きしてほしい。
 


■ あらすじ

◆ 女優ライラが死亡して20年

ライラ・クレアはかって一世を風靡したともいえる女優である。彼女が死亡して20年になる。

ライラを発見して育てたプロデューサーのバート・ラングナーは、彼女の生涯を映画化しようと考えた。

その話をライラの映画を作り、そして彼女と結婚した監督のルイス・ザーカンに持って行った。

◆ ライラに酷似した女性

ルイスはライラが死んでからは仕事をしていなかったが、バートは辛抱強く彼を説得した。

そしてライラに酷似したエルザ・ブリンクマンという女性を発見した。

エルザはライラと顔、体つきなど瓜二つなだけではなく、話し方からちょっとした動作まで、まつたく同じだった。

ルイスはエルザの出現に驚き、バートの依頼を引き受けた。彼は仕事を始めて、次第に打ち込んでいった。

◆ ルイスとライラとロッセラ

かってライラのセリフを指導して、今はルイスの屋敷に住んでいるロツセラはこの状況に疑問を感じていた。

ロッセラはルイスとライラの間に入って複雑な関係にあったからである。

エルザはルイス、ライラ、ロッセラの関係に気が付いた。

◆ ライラの死亡の状況

ロッセラはルイスの屋敷のライラの部屋を当時のままに保存していた。

エルザはそれとなくルイスとロッセラから話を聞いた。

ライラは結婚した夜に階段から落ちた。その点については問題がない。

ロッセラによると、その時ライラはファンの青年と争っていた。

ルイスによると結婚した夜なのに、ライラが男装の少女と戯れていた。ルイスは少女を本当に男だと思い階段から突き落とした。ライラはルイスが引き留めたにも拘わらず、階段から跳び込んだ。

◆ 最後のシーンの撮影

ルイスはライラの身代わりとしてエルザと関係を持っていた。

エルザはそれに耐えられず、他の男性と関係を持っていた。ルイスはそれに気が付いた。

一方、映画製作は最後のシーンのライラ死亡の場面を残すのみとなった。

製作されている映画の最期ではライラが死亡するのだが、サーカス映画に作り変えられており、ライラは空中ブランコから転落する。

その演技の瞬間にエルザは真実に気が付いた。

◆ ライラ死亡の真実

その夜、ライラと一緒にいた少女をルイスは階段から突き落とした。そして次にライラも突き落とした。

自分の行為に狼狽したルイスは階段を駆け下りてライラを抱きしめた。ライラは死亡した。

公開された映画は人々の感動を呼び起こした。

ロッセラは屋敷の中で拳銃を持ってルイスの帰りを待っていた。
 


■ 出演作

キム・ノヴァク
(1954)バッジをつけた殺人者:強盗と女と刑事/Pushover
(1955)黄金の腕/The Man with the Golden Arm
(1956)愛情物語:あるピアニストの生涯:エディ・デューチン伝記/The Eddy Duchin Story
(1957)伝記映画:女優ジーン・イーグルス(ジャンヌ・イーゲルス)/Jeanne Eagels
(1955)カジノ強盗計画/5 Against the House
(1973)魔のバミューダ海域/Satan's Triangle
(1955)ピックニック/Picnic
(1959)真夜中/Middle Of The Night
(1962)怪しい美人家主/The Notorious Landlady
(1958)Vertigoめまい:知人の妻の正体/Vertigo
(1958)映画:媚薬:魔女に魔法をかけられた男/Bell, Book and Candle
(1953)フランス航路:金持ち女性とモデルと俳優/The French Line
(1977)ホワイト・バッファロー/白い野牛を探して放浪/The White Buffalo
(1980)クリスタル殺人事件/The Mirror Crack'd
(1978)ただのジゴロ:ホルスト・ヴェッセルの歌/Just a Gigolo