■ Never say good bye/1946
フィルとエレンは一年前に離婚した。7歳の娘フィリパは、もう一度一緒になってほしいと思っている。
しかしモデルのナンシーはフィルが好き。そしてエレンの母親は弁護士のレックスと再婚してほしいと思っている。
またフェンウィックという水兵もエレンに近づいてくる。


製作:1946年、監督:James V. Kern  


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 フィリップ・ゲイリー(エロール・フリン) 画家、フィル
 エレン・ゲイリー(エリノア・パーカー) フィルの元妻
 フィリパ・ゲイリー(パティ・ブラディ) フィルとエレンの娘、7歳
 ハミルトン夫人(ルシル・ワトソン) エレンの母親
 ナンシー・グラハム(ペギー・ヌードセン) フィルの絵のモデル
 ルイージ(S・Z・サカール) レストランの店主
 レックス・デ・ヴァロン(ドナルド・ウッズ) ハミルトン家の弁護士
 フェンウィック(フォレスト・タッカー) 水兵、フィリパの文通相手
 ジャック・ゴードン(トム・ダンドリア) フィルの知人、エレンも知ってる
 


■ あらすじ

◆ プロット

フィルとエレンは一年前に離婚した。エレンは母親の元に戻った。娘のフィリパは、半年ごとにフィルとエレンの家に行くことになっている。今はフィルのところ。

フィルとエレンは会うと小競り合い状態になるが、さほど仲が悪いようには見えない。注、離婚の原因は不明。

フィリパは、二人がまた一緒になってほしいと思っており、作戦を練っている。

しかしエレンの母親のハミルトン夫人は、エレンとレックスを一緒にさせたいようである。

フィルのモデルをしているナンシーはフィルが好きなようである。

フィリパはフェンウィックと文通をしている。フィリパはフィルが描いたエレンの絵を送っている。フェンウィックはフィリパのことをスムージーと呼んでいる。そしてスムージーに好意を持っているようである。

◆ レストラン事件

フィルは同じレストランで、エレンとナンシーに会うことになる。レストランは割と広く離れた席。フィルはばれないように二人の間を往復する。

◆ サンタ事件

フィルはサンタの格好でエレンの家に忍び込む。レックスもサンタの格好をしている。

二人のサンタが家の中でうろうろして交代交代に現れる。

エレンはフィル・サンタをレックス・サンタと間違えてキスをする。

◆ フェンウィック事件

フェンウィックが訪ねてくる。エレンをスムージーと誤解し、娘がいたことを知ってびっくりする。エレンは「嫌がるかと思って隠してたの」と言い訳。

エレンはフェンウィックにフィルを義理の兄と紹介する。フィリパも合わせて「フィルおじさん」と言う。

エレンはフェンウィックにフィルの前で「うちに泊まって」と誘う。そしてフィルに当てつけて親しそうにするので、フィルはカッカする。

◆ その他

冒頭でフィルとエレンは別々にフィリパにコートをプレゼントとして購入する。

フィルとエレンは「離婚一周年記念」として一緒に食事をする。

フィリパはエレンに「パパとキスしないの?」と聞く。「私たちは、もう夫婦じゃないのよ」と答えると「結婚する前にもしたでしょ」と突っ込まれる。

最後にフィリパは「パパとママが一緒にならないのなら家出する」と偽の手紙を書いて隠れる。実はルイージのところ。二人は警察に捜索願を出す。
 


■ 蛇足

エロール・フリンがコメディ映画に出演しているのも珍しい。エリノアには悪いが、個人的にはオリヴィア・デ・ハヴィランドと共演してほしかった。
 


■ 出演作

◆ エロール・フリン
(1950)海賊ブラッドの逆襲/FORTUNES OF CAPTAIN BLOOD
(1936)進め龍騎兵/The Charge of the Light Brigade
(1938)ロビンフッドの冒険/The Adventures of Robin Hood
(1938)結婚スクラム/Four's a Crowd
(1939)無法者の群/Dodge City
(1939)女王エリザベス/The Private Lives of Elizabeth and Essex
(1940)カンザス騎兵隊/Santa Fe Trail
(1941)壮烈第七騎兵隊/They Died with Their Boots On
(1940)シー・ホーク/The Sea Hawk
(1946)愛をもう一度/Never say good bye
(1952)すべての旗に背いて/Against All Flags
(1947)恐怖の叫び/Cry Wolf

◆ エリノア・パーカー
「壮烈第七騎兵隊/They Died with Their Boots On(1941)」
「白いドレスの女/The Woman in White(1948)」
「女囚の掟/CAGED(1959)」

◆ ペギー・ヌードセン
「三つ数えろ/The Big Sleep(1946)」

◆ S・Z・サカール
「クリスマス・イン・コネチカット/CHRISTMAS IN CONNECTICUT(1941)」

◆ フォレスト・タッカー
「ハチェット牧場の対決 Ride the Man Down (1952)」
「ミズーリ大平原/Pony Express(1953)」
「荒原の死闘/The Big Cat(1949)」
「愛をもう一度/Never say good bye(1946)」


「サボテンの花/Cactus Flower(1969)」
「シー・ホーク/THE SEA HAWK(1940)」
「ステラ・ダラス/STELLA DALLAS(1937)」
「トーマス・クラウン・アフェア」
「ネブラスカ魂/WHISPERING SMITH(1948)」