Blanche Fury

ブランチは両親が死亡し、いくつかの仕事を経験した後、遠い親戚のフューリー家の家庭教師となった。
フューリー家には、当主が別の女性に産ませたフィリップ・ソーンが住んでいた。
ブランチはフィリップと関係したが、跡継ぎのローレンス・フューリーと結婚した。


製作年:1948,監督:Marc Allegret,脚本:Audrey Erskine Lindop,Cecil McGivern,Hugh Mills,原作:Blanche Fury(Joseph Shearing)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 アダム・フューリー(-)
 サイモン・フューリー(ウォルター・フィッツジェラルド) アダムの息子
 ローレンス・フューリー(マイケル・ガフ) サイモンの息子
 ラヴィニア(スザンヌ・ギブス) ローレンスの娘

 ブランチ・フラー(ヴァレリー・ホブソン) → ローレンスの妻
 フィリップ・ソーン(ステュアート・グレンジャー)
 ホークス夫人(マーガレット・ウィザース)
 


■ あらすじ

◆ ブランチは親戚の家庭教師に

イギリス、ヴィクトリア朝。

ブランチ・フラーは両親が死亡して、いくつかの仕事を経験した後、老婦人のホークス夫人のコンパニオンを務めた。

だが遠い親戚のフューリー家からの手紙を受け取って、その仕事を辞めた。

フューリー家の少女ラヴィニアの家庭教師となった。

◆ フィリップ・ソーン

アダム・フューリーはフューリー家の当主であったが、死亡して息子のサイモン・フューリーが跡を継いだ。

サイモンにはローレンスという息子がいて、さらにローレンスにはラヴィニアという娘がいた。

だがアダムには別の女性との間に生まれたフィリップ・ソーンがいて、使用人として働いていた。

フィリップはイタリアにいる母親に自分がアダム・フューリーの子供である証拠を求めたが、母親はそれを戻すことができなかった。

◆ ブランチは結婚した

屋敷に来たブランチは、最初ローレンスと間違えてフィリップと話すようになり、親しくなった。

ローレンスの妻が死亡して、ブランチはローレンスに近づいて結婚した。

だがブランチはローレンスに不満でフィリップとの関係を続けた。

◆ サイモンとローレンスは殺された

二人はローレンスとサイモンを殺害して、フューリー家の財産を乗っ取る計画を立てた。

サイモンは当地にいるロマの人々とトラブルになったことがあり、彼らのせいにできれば、ベターである。

フィリップはロマの服装をしてローレンスとサイモンを殺害した。

この計画は成功したが問題がある。この時点で財産の正当な継承者はラヴィニアとなっている。

ブランチはフィリップがなんらかの方法でラヴィニアを殺すのではないかと心配した。

◆ フィリップは処刑された

ラヴィニアのことを心配したブランチは、警察にフィリップを訴えた。

裁判が開かれた。ブランチは、自分が関係していたにも拘わらず、フィリップ一人のせいにした。さらにフィリップへの愛を告白し、自分の証言の心証を補強した。

フィリップの処刑された日、ラヴィニアは仔馬に乗っていて死亡した。

◆ ブランチは出産した

ブランチはフィリップの子供を妊娠しており、フィリップの死後に男児を出産した。父親がフィリップであることは、ブランチ(と我々)だけが知っている。

ブランチは男児にフィリップの名前を与えた。

だがブランチは病気で死亡し、フューリー家の正当な相続人としてフィリップ・フューリーが残された。
 


■ 出演作

ステュアート・グレンジャー
(1952)北の狼/The Wild North
(1955)殺しのデッドロック/Footsteps in the Fog
(1957)連発銃は知っている/Gun Glory
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt
(1943)灰色の男/The Man in Grey
(1944)愛の物語/Love Story