jivaro/LOST TREASURE OF THE AMAZON

アリスは恋人リオを訪ねてアマゾン流域のペドロネに来た。そこは他から流入した人々も含めて、意外にも多くの人が暮らしていた。
アリスはリオたちと一緒に隠されている金塊を探しに出かけた。ジャングルの中を突き進む。いろいろな危険が迫る。
石材で作られた遺跡を発見し、ある部屋には多数の金塊があった。しかし先住民が襲撃してきた。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:jivaro 1954、監督:Edward Ludwig、脚本:Winston Miller、原作:David Duncan


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

リオ・ガルデス(フェルナンド・ラマ)
アリス・バーカー(ロンダ・フレミング)

トニー(ブライアン・キース)
マロア(リタ・モレノ) リオを好きな少女
シルヴェスター(パスクアル・ガルシア・ペーニャ) リオの助手

◆ 補足・感想

まずは画像がvery beautiful。人物、風景、特にアマゾン流域の風景などが非常に美しい。これだけでも見る価値がある。

ロンダ・フレミングは「テクニカラーの女王」という称号を貰っているのだが、そもそもロンダの出演映画はモノクロの方が多い。本作ではロンダも非常に綺麗に映っている。very good。

ストーリーはアリス(ロンダ)が恋人リオ(フェルナンド)を訪ねてアマゾン流域のペドロネに来て、それからみんなと一緒に隠されている金塊を探しに行くのだが、出発するのは半分をかなり過ぎてからであり、ストーリー的にはペドロネでの生活が主になっている。映像の美しさを主体にしたかったのかもしれない。

全般的には、わりとサラっとストーリーが進んでいく。

ジヴァロでの戦いでアリス=ロンダがライフルを撃っている。まあ、命中するようなポーズではないが。その他にロンダがライフルを使うのは「オドンゴ」。ケニアが舞台でワニがターゲット。他には「メキシコの鷲と鷹」。ライフルを構えるが、引き金は引かない。
 


■ あらすじ

◆ リオ・ガルデス

アマゾン川流域の村ペドロネ。周りはジャングルだが、小さな村ができており、現地の人だけではなく、外部から流れ込んだ人々もそれなりに多く、一緒に暮らしている。

昔アル中だったリオ・ガルデスは、恋人のアリスと別れて、ここに流れてきた。

外から仕入れた品物を売ったり、あるいは酒場を経営したりしている。

リオが仕入れて来た品物の箱の中身が単なる石ころであったため、先住民は怒った。リオは腕時計と(アリスからもらった)指輪を差し出して、命拾いをした。

◆ アリスが来た

毎週リオに手紙を送ってきていたアリスが、ペドロネに来ると言う。

リオは迎えに出かけた。こちらもアマゾン流域のジャングルに囲まれたところではあるが、ペドロネよりもかなり大きな町である。

船が到着しアリスが下りてきた。アマゾンに来るスタイルとは思えない白っぽいスーツ&ハイヒール姿である。

リオは商品を仕入れて船に積み込む。

二人は船でペドロネに向かう。何日もかかる。船室にアリスではない女性の写真が飾ってあるのを発見。

アリスはリオが差し出した食べ物がまずいので、そっと捨てて「とてもおいしかったわ」と言う。

夜は河岸に停泊して船で寝たり、岸に下りて夜を過ごす。

やっとのことでペドロネに到着した。

◆ ペドロネでの生活

アリスはリオの恋人のはずなのだが、我々の期待に反して、リオの家の向かい側の家に住む。

井戸に水を汲みに行った時に、アリスはマロアという先住民の少女がアリスを睨んでいるのに気がつく。注、船に飾ってあった写真の女性とは違う。

リオを好きなようである。まだ子供なのでアリスはニコニコして応対する。

トニーがアリスをボートで連れ出して、強引にアリスに迫ってきて抱きしめようとする。リオが来て二人は殴り合いをした。

その後も、リオやアリスはトニーとたびたびトラブルになる。

このように書いたが、もちろんリオとアリスは、二人で会って長く話し込んだりする。

また嵐になって、リオが助けに来たこともあった。

本当はここのところがわりと長い。

◆ 金塊を探しにジヴァロに行く

リオとシルヴェスターと何人かの先住民は、隠されている金塊を探しにジヴァロ(Jivaro)行くことになる。注、金鉱ではない。掘削済みの金の塊を隠したもの。

しかしアリスやトニーなども一緒に行くことになる。女性はアリスだけ。

ジャングルの中をかき分けて進む。ワニやヘビが狙っている。

ボロボロの吊り橋を渡ったが、橋が壊れて水に落ちた。アリスは危うくリオに助けられた。

さらに突き進む。

◆ 金塊を発見した

ある場所に来ると、ものすごい風が吹きまくっている。注、ジャングルの中なので、そんなに風が吹くのはおかしいのだが、そのようなストーリーになっている。

ここがジヴァロである。

そこには、石を積み重ねて作られた遺跡のようなものがあった。

ある石を持ち上げた。部屋があった。そこには矢が背中に突き刺さった死体があった。そのそばには箱があり、開けると多数の金塊があった。

死体を見てアリスは倒れた。

みんなそれぞれ金塊を運び出した。喧嘩が発生する。

金塊を懐に隠すものもいる。リオが制止した。二人は殴り合いを始めた。

◆ 先住民の襲撃

しかし矢が飛んできた。周囲から先住民が矢を持って現れた。先住民とは言ってもペドロネの先住民とは違う。

先住民は矢を次々と放つ。ライフルで応戦する。アリスもライフルを撃ちまくる。

金塊どころではなく、ほうほうの体で逃げ出した。注、この時点でシルヴェスターは、助けを求めてペドロネに戻る。

岩場の陰に避難した。とりあえず先住民の襲撃は収まった。

夜になり野宿。

わずかな金塊を懐に入れて持って来た二人が逃げ出した。

朝になって出発した。逃げ出した二人が矢で撃たれて逆さまに吊るされていた。それを見たアリスはまたしても気を失った。

また先住民が襲ってきた。激しい戦いとなる。

シルヴェスターが連れて来た一群が先住民を銃撃する。先住民は撤退した。

◆ ラスト

結局、金塊が得られないままペドロネに戻った。

リオとアリスはアメリカに戻ることした。

二人はみんなに見送られて、船で出発した。
 


■ 出演作

◆ ブライアン・キース
(1947)影なき殺人/Boomerang
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1954)アマゾンの秘宝/Jivaro
(1961)荒野のガンマン/The Deadly Companions
(1955)消された証人/Tight Spot

ロンダ・フレミング
(1945)白い恐怖/Spellbound
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1949)The Great Lover
(1951)犯人を逃がすな/Cry Danger
(1957)OK牧場の決斗/Gunfight at the O.K. Corral
(1951)最後の砦/The Last Outpost
(1952)ゴールデン・ホークの復讐/The Golden Hawk
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/Tropic Zone
(1953)地獄の対決/Inferno
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1954)風雲のバビロン/バビロンの女王/The Queen Of Babylon
(1954)ヤンキー・パーシャ/Yankee Pasha
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1960)奴隷の叛乱/Revolt of the Slaves
(1965)甘い大陸/THE AMERICAN WIFE
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1956)オドンゴ/odongo
(1958)西部を股にかける女/Bullwhip
(1964)インスタント・ラヴ/Instant Love
(1959)大悪党の生命保険契約/Alias Jesse James
(1958)黄昏に帰れ/Home Before Dark
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
(1953)ナイルの妖女、クレオパトラ/Serpent of the Nile
(1980)ヌード爆弾/The Nude Bomb
(1951)欲望の河/Crosswinds
(1957)連発銃は知っている/Gun Glory
(1960)翼の男:海軍機と旅客機が空中衝突/The Crowded Sky
(1959)ビッグサーカス/The Big Circus