【若紫147-3】古文単語「目もあやなり」☆
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、イメージで覚える連語☆
【今回の源氏物語】
とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、
「優曇華の花待ち得たる心地して
深山桜に目こそ移らね」
と聞こえたまへば、
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今回出てきた古文単語
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■【と】…引用の格助詞
■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【御―】…尊敬の接頭語
■【もてなし】…振る舞い
■【声(こわ)づかひ】…声の様子
■【さへ】…~まで(添加の副助詞)
■【目もあやなり】…まぶしいぐらいに美しい
■【に】…順接の接続助詞
■【優曇華(うどんげ)】…三千年に一度咲くという花
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【待ち得】…待ち迎える
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【心地(ここち)】…気持ち
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【深山桜(みやまざくら)】…深い山に咲く山桜
■【に】…対象の格助詞
■【目】…目。視線
■【こそ】…強意の係助詞
■【移ら】…ラ行四段動詞「移る」未然形
■【ね】…打消の助動詞「ず」已然形
■【と】…引用の格助詞
■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」連用形
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒僧都)
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
◇ 今回は「ね」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「目もあやなり」☆
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とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、
「優曇華の花待ち得たる心地して
深山桜に目こそ移らね」
と聞こえたまへば、
問)傍線部の説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.目も痛いくらいに
2.まぶしいくらい美しく
3.目も当てられないほどに
4.目に余るほどみっともなくて
5.まぶしく目があけられないで
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。
● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。
今回の古語はこれ☆
「目」のつく連語は
古文ではよく出てきますよね~!
一覧で覚えておくといいですよ♪
今回の「目もあやなり」は
プラスにも、マイナスにも用いられる連語ですが
こんなイメージを持っておいて
文脈で訳しわけるとよいでしょう。
光源氏の姿や声の様子を見た僧都の思いなので
ここではプラスの意味にとってくださいね!
【答え】…2
とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、
「優曇華の花待ち得たる心地して
深山桜に目こそ移らね」
と聞こえたまへば、
● 過去記事リンク
■のたまふ
■もてなし
■得(う)
■こそ
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