【帚木371-3】「こそ」
源氏物語イラスト訳のあいです
あっという間に年末ですね~!
!щ(゜Д゜щ)
【今回の源氏物語】
あさましく、
「人違へにこそはべるめれ」と言ふも息の下なり。
【今回の古文単語】■【あさまし】…情けない、ひどい
■【人違へ(ひとたがへ)】…人違い
■【に】…断定の助動詞「なり」の連用形
■【こそ】…強意の係助詞
■【はべり】…丁寧の補助動詞
■【めれ】…推定の助動詞「めり」の已然形
■【と】…引用の格助詞
■【も】…強意の係助詞
■【息の下】…息も絶え絶えなようす
■【なり】…断定の助動詞「なり」の終止形
↑では、単語と文法の説明をしています。
今日は、「こそ」についてです☆
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「こそ」は、今でも用いる強意の係助詞。
源氏物語の中でもかなりの頻度で出て来ます。
以前、とある難関私立大学で、
「本文の中の係助詞をすべて抜き出せ」という問題が出て、
多くの受験生は、
「は」「も」を忘れてて泣いた
…なんていうことがありましたが;
(;゚;∀;゚;)
「こそ」は、強意(強調)の係助詞☆
大丈夫ですよね~?
('-^*)/
ところで、現代の「こそ」も、強意なのですが、
係り結びの法則ではありません。
(`・д´・ ;)
係り結びの法則とは、
文中に係助詞がくると、
文末は特定の形で呼応する
というものです。
【そ】【なむ】【こそ】は、
強意なので、(【は】【も】も含む)
キーセンテンス(強調文)
になるということですね。
ただ、強意というのは、
わざわざ文末で結ばなくても、
係助詞だけで強調文だと伝わります。
なので、
など、ずさんなパターンも増えてきて、
現在に至る、というわけです。
σ(^_^;)
「ぞ」は、
「~だぞ!」と、文末に用いられることが増え、
「こそ」は、
文中で、呼応せず単独で用いられるようになりました。
現在とのつながりや言葉のルーツを知る。
古文って、おもしろいですよね♪
(b^-゜)
● 本日の「源氏物語」~帚木371(原文)
あさましく、
「人違へにこそはべるめれ」と言ふも息の下なり。
● 本日の古語~過去記事リンク~
■あさまし
■はべり
■めり
■も
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