【帚木91-③】「息の下」のここでの意味は? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木91-③】「息の下」のここでの意味は?

勉強おつかれさまラブラブあいです。

 

この【重要古語】は、毎夕5時に更新しています。

受験勉強の合間に、ケータイからでもお読みくださいね♪

 


↓今日の古文単語はコレ↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【息の下】…弱々しい息づかいで物を言うさま

■【引き入る】…控えめな態度を取る、引っ込める

■【言少な(ことすくな)】…口数が少ないこと、寡黙

■【が】…~のが格助詞

■【いと】…とても

■【よし】…良い

■【もて隠す】…欠点などを隠す

※【もて】…語調をととのえる接頭語

■【なり】…断定の助動詞「なり」の連用形

■【けり】…詠嘆の助動詞「けり」の終止形

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

※上の意味は、今回の文脈での意味です。

助動詞の文法的説明は声に出して唱えてね♪


今日は「息の下」☆では行ってみよ~♪

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息の下…

実は、今でも用いる言葉として、国語辞典にも載ってます。

 

【息の下(いきのした)】

①息の絶えようとする臨終の状態

②息をひそめて小声で話すこと

(※デジタル大辞泉 より)


 

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特に現代では、①臨終の意としてのイメージが強いですが、


 

今回の「雨夜の品定め」に関して言えば、

明らかに、臨終とは関係ないですよねー;

(;゚;∀;゚;)

 


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こんなふうに、古語は、現代の言葉のイメージとは違った場合にも用いられることが多々あります。

 

その際、現代のニュアンスを優先させるのではなく、

直前直後のつながりを意識して、

古語の意味を類推していきましょう♪

(o^-')b


 

●この文の主題が、左馬頭の女性論であること

直前「わづかなる声聞くばかり言ひ寄れ」との逆接関係

直後言少ななるが、いとよくもて隠す」との並立関係

 

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古文読解は、1つの確実性よりも、

いくつかの文脈・文法的事項をヒントにして、

その都度確認していくほうが、確かですよ♪

 

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木91(原文)

「…息の下にひき入れ言少ななるが、いとよくもて隠すなりけり。…」
     アップ

今回の古文の現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習しといてね♪

 

【帚木91-①】イラスト訳

【帚木91-②】イラスト解釈

 

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

 

いと

接頭語

なり(識別)

けり  けり②

なりけり

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ

今日も最後までご愛読ありがとうございました(●´エ`●)