【帚木83-③】「ひき」という接頭語について☆
勉強お疲れさまあいです。
この重要古語は毎夕5時ごろに更新しています。
勉強の息抜きに、ケータイからでもお楽しみくださいね♪
↓今日の古文単語↓
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■【同じくは】…同じことなら
※【は】…~は、~ならば
■【力入り】…力を入れること
■【ひきつくろふ】…体裁をととのえる
■【べき】…当然・義務の助動詞「べし」の連体形
■【心にかなふ】…気に入る
※【かなふ】…合致する
■【やうに】…比況の助動詞「やうなり」の連用形
■【~もや】…~もあるだろうか
■【選りそむ】…選び出す、選び始める
※【選る(える)】…選ぶ
※【初む(そむ)】…はじめる
■【つる】…完了の助動詞「つ」の連体形
■【人】…ここでは男の意(女という解釈あり)
■【の】…~が(主格)
■【定まる】…決まる
■【~がたし(難し)】…~にくい、~できない
■【なる】…断定の助動詞「なり」の連体形
■【べし】…推量の助動詞「べし」の終止形
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今日は、「ひきつくろふ」についてです☆
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上の意味は、今回の文脈での意となります。
助動詞の文法的説明は、声に出して言えるようにしておきましょう♪
「ひきつくろふ」という単語が出てきました。
これは、「引き」という接頭語に、「つくろふ」という動詞のついた形☆
【ひきつくろふ(引き繕ろふ)】
①とりつくろう、体裁を整える
②足りない所を補う、欠点を直す
こういうの、一つひとつ覚えていけばいいんですが、
試しに辞書で「引き」という接頭語のついた動詞を数えてみました。
「引き合ふ」から「引き折る」まで、
61個もの単語が載ってましたぁ(;゚;∀;゚;)
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
名詞も入れたら、もっとたくさんの単語になります(@Д@;
こんなの、いちいち覚えられませんよね~^^;
古文で、こういう「引き~」という連語が出てきた時、
その時その時、どういう解釈になるのかを、
覚えるのではなく、確認していきます。
「こんなの、重要古語ではないし、放っておこっと♪
はい脳から消去!(。・ω・)ノ゙」
…これでは、まったく力が付かないんですよね;;
ですが、覚えようと単語カードに書いてたりしたら、キリがない!
あなたはただ、今回どう訳したのかを理解していけばいいんです!
(●´エ`●)
受験勉強や毎日の予習復習…古文に接する機会は多いと思います。
ただ、虎の巻を使って、マル写しするのではなく、
1回の理解だけでは忘れてしまいます;
でも、辞書にこれほど多く、「引き~」が載ってるとしたら、
毎日の演習で接する機会も、何度も出てくるはずです!
【ひき~】
【うち~】
↑
こういう接頭語は、意味を覚えるよりも、イメージです。
出てきたものから使われ方を理解していき、
古文の中で、多くの古語のイメージを体得していってほしいと思います!
虎の巻も、こういう使い方をすれば、効果的なんですがね^^;
このブログも、ぜひ効果的な虎の巻として、ご利用くださいね♪
(o^-')b
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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
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【今日の源氏物語】
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「…同じくは、わが力入りをし直しひきつくろふべき所なく、心にかなふやうにもやと、選りそめつる人の、定まりがたきなるべし。…」
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■もや
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あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました(●´エ`●)