【帚木31-③】古文単語~「難し」のうまい訳出を! | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木31-③】古文単語~「難し」のうまい訳出を!

こんばんはラブラブあいです。

 

センターまであと65日ですね♪

焦って何もしてないあなた!

まずは今からでも、この重要古語だけは毎日目を通してみてくださいね♪

(*^_^*)ノ

 

さて。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《本日の古文単語》

■【女】…ここでは一般的な女性を指す

■【の】…~で【同格】

■【難付く(なんつく)】…難癖をつける

■【まじき】…不可能の助動詞「まじ」の連体形

■【難し(かたし)】…めったにない

■【かな】…~なあ【詠嘆】

■【やうやう】…だんだん、しだいに

■【見たまへ知る】…わかってまいります、わかります

※【見知る】…見てそれと知る、分かる

※【たまふ(下二段)】…~させていただく、~ております【謙譲】

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今日は、「難し」の意味についてです☆

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「難し」は前回にも出てきましたね♪

 

(前回)「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」

(今回)「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」


 

「難し」は、基本的には、「難しい・困難である」という意味ですが、

 

「~し難し」の省略型としても用いられます。

今回は、上の2つとも、「難しい」では不自然な訳出になっちゃいますので、省略されているものを補って訳出してほしいところですね!

(*^_^*)M


 

「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」

訳1)ご覧になる価値のあるような女は、(探すのが)難しいだろうよ。


 

「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」

訳1)女で、これはと難癖もつけられない者は、(見つけるのに)難しくもあるなぁ!


 

「難」という、マイナスイメージの漢字なので、

なんとなく、言いたいことはわかりますよね♪

 

入試(記述)でこれらの解釈が出た時、手が止まらないように、慣れていってほしいと思います☆

(●´エ`●)

 


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ちなみに、よく使われるのは、「ありがたし」の省略です!


 

「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」

訳2)ご覧になる価値のあるような女は、めったにいないだろうよ。


 

「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」

訳2)女で、これはと難癖もつけられない者は、めったにいないなぁ!


 

ほら!こちらのほうが、すんなり行きますよね♪

なので、カンタンな辞書には、

 

【難し(かたし)】

①難しい、容易でない

②(「有り難し」の省略型)めったにない

 

   ↑

この2つだけが載っています^^;

 

でも、単に丸暗記するのではなく、

上のような成立の流れを踏まえたうえで、

「難し」を解釈してみてくださいね♪


 

きっと何かが見えてくるはずですよ☆

(o^-')b

 

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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかなと、やうやうなむ見たまへ知る。

 

 

 

【帚木31-①】イラスト訳

【帚木31-②】イラスト解釈


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重要古語一覧

の(同格)

まじ(助動詞)

係り結びの法則

たまふ

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あいでしたラブラブ