【帚木31-③】古文単語~「難し」のうまい訳出を!
こんばんはあいです。
センターまであと65日ですね♪
焦って何もしてないあなた!
まずは今からでも、この重要古語だけは毎日目を通してみてくださいね♪
(*^_^*)ノ
さて。
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《本日の古文単語》
■【女】…ここでは一般的な女性を指す
■【の】…~で【同格】
■【難付く(なんつく)】…難癖をつける
■【まじき】…不可能の助動詞「まじ」の連体形
■【難し(かたし)】…めったにない
■【かな】…~なあ【詠嘆】
■【やうやう】…だんだん、しだいに
■【見たまへ知る】…わかってまいります、わかります
※【見知る】…見てそれと知る、分かる
※【たまふ(下二段)】…~させていただく、~ております【謙譲】
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今日は、「難し」の意味についてです☆
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「難し」は前回にも出てきましたね♪
(前回)「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」
(今回)「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」
「難し」は、基本的には、「難しい・困難である」という意味ですが、
「~し難し」の省略型としても用いられます。
今回は、上の2つとも、「難しい」では不自然な訳出になっちゃいますので、省略されているものを補って訳出してほしいところですね!
(*^_^*)M
「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」
訳1)ご覧になる価値のあるような女は、(探すのが)難しいだろうよ。
「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」
訳1)女で、これはと難癖もつけられない者は、(見つけるのに)難しくもあるなぁ!
「難」という、マイナスイメージの漢字なので、
なんとなく、言いたいことはわかりますよね♪
入試(記述)でこれらの解釈が出た時、手が止まらないように、慣れていってほしいと思います☆
(●´エ`●)
ちなみに、よく使われるのは、「ありがたし」の省略です!
「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」
訳2)ご覧になる価値のあるような女は、めったにいないだろうよ。
「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかな」
訳2)女で、これはと難癖もつけられない者は、めったにいないなぁ!
ほら!こちらのほうが、すんなり行きますよね♪
なので、カンタンな辞書には、
【難し(かたし)】
①難しい、容易でない
②(「有り難し」の省略型)めったにない
↑
この2つだけが載っています^^;
でも、単に丸暗記するのではなく、
上のような成立の流れを踏まえたうえで、
「難し」を解釈してみてくださいね♪
きっと何かが見えてくるはずですよ☆
(o^-')b
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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
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【今日の源氏物語】
「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかなと、やうやうなむ見たまへ知る。
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■たまふ
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あいでした