【帚木83-②】「心にかなふやうにもや」☆記述問題☆
おはようございますあいです。
このイラスト解釈は、毎朝7時ごろに更新していきます。
毎日読むクセがつけば、着実に古文目線が身についてきますよ☆
途中からお越しの方は、【これまでのあらすじ】を読んでくださいね。
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「…同じくは、わが力入りをし直しひきつくろふべき所なく、心にかなふやうにもやと、選りそめつる人の、定まりがたきなるべし。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。ある五月雨の降る夏の夜、宮中の宿直所で、光源氏は頭中将(源氏の義兄)と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります。「品定め」とは、身分を定めるという意味であり、女性の身分を3つに分けられ、様々な議論が交わされます。左馬頭はこう話を続けます。
今回は、「心にかなふやうにもや」の解釈です♪
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問)「心にかなふやうにもや」を分かりやすく現代語訳せよ。
センター古文に慣れきったあなたは、
このような問題に、少し戸惑ってしまうのではないかと思います。
普段はさらりと読み流して、なんとなく内容をとってるんですが、
細かな解釈は、選択肢をヒントにして解いていたため、
国公立二次や難関私大入試などの記述問題は、ものすごく難しく感じてしまいます;
(((( ;°Д°))))
そういう意味で、この1ヶ月間は一語一語の解釈を、
じっくり学んでいってほしいと思います☆
心 / に / かなふ / やうに / も / や
気持ち / に / 合致する / ように / も / (あるだろう)か
【心にかなふ】
…気に入る、心に合う
【やうに(やうなり)】
…~のようである(比況の助動詞)
注意してほしいのは、文末の「もや」です。
【~もや】
…~も…だろうか(連語)
「も」のあとに、何らかの内容が省略されています。
要するに、この問題は、傍線部だけを口語訳すればいいのではなく、
直前の文脈を意識しながら、ここで、何が言いたいのかを
きちんと解釈していく必要があるんですね!
(o^-')b
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答)「気に入るような女はいないものか」
直訳したら、「気に入るようにならないだろうか」と。
もちろん、今回の場合はこれでもいいんです。
ただ、設問に「わかりやすく」とあるので、
各文法や接続にこだわるよりも、
意訳として内容重視すればいいんです!
(o^-')b
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ちなみに、設問が、
問)「心にかなふやうにもや」を一語一語に注意して現代語訳せよ。
こんなふうに書かれていた時は、
逆に直訳重視で答えを書いてくださいね♪
今回の源氏物語イラスト訳はこちら→
あいでした