【桐壺16-③】「べし」②
おかえりなさい あいです。
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【今回の重要古語】
■ おしなべて
■ 上宮仕え
■ べし
■ 際(きは)
■ き
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またまた「べし」が出てきましたねぇ~Σ(・ω・;|||
「べし」の見分けは、前述のとおりです(こちら参照→ )
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上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。
■ まずは、【可能】かどうかを、文脈判断します♪
おそば仕えをなさることができる身分ではなかった。
おそば仕えは、「更衣」よりも下の身分なので、不自然ですね;;
■ 次に、「人称」を考えます。
(桐壺更衣は)上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。
3人称なので、【推量】「~~だろう」
おそば仕えをなさるであろう身分ではなかった。
うーん;おかしくないのですが、もうちょっといいのがないかな;;
■ 最後に、文脈の強弱を考えます♪
桐壺更衣のいじめに至る要因が描かれている場面です。
なので、文脈は強い意のはず。。。
おそば仕えをなさるはずの身分ではなかった。【当然】
おそば仕えをなさることをせよ!という身分ではなかった。【命令】
おそば仕えをなさらなければならない身分ではなかった。【義務】
【当然】か、【義務】が最適のようですね(o^-')b
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上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。
おそば仕えをなさらなければならない身分ではなかった。
慣れるが勝ち(ノ´▽`)ノ
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【今回の重要古語】
■ おしなべて…普通の、並一通りの
■ 上宮仕え…天皇のおそば仕え
■ べし…~しなければならない(義務)
■ 際(きは)…身分
■ き…~た(過去)
【原文】
初めよりおしなべての上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。
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おつかれさまでした
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