【桐壺213-③】古文単語~「あさまし」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺213-③】古文単語~「あさまし」☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【いと】…とても

■【かう(かく)】…このように

■【きびはなり】…幼少である

■【ほど(程)】…時、頃

■【あげ劣り】…元服して髪上げした時に、容貌が以前より見劣りすること(対:あげまさり)

■【や】…~か(疑問)

■【疑はし】…疑わしい、信じられない

■【思さ(思す)】…お思いになる

■【れ】…尊敬(自発)の助動詞「る」の連用形

■【つる】…完了の助動詞「つ」の連体形

■【~を】…~のを、~のだが、~ので

■【あさまし】…驚きあきれる

■【うつくしげ(さ)】…かわいらしい様子

■【添ひ(添ふ)】…加える

■【たまへり】…~ていらっしゃる

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今日は、「あさまし」のお話です☆


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「あさまし」については、中学生でも知っているはずの重要古語の代表みたいなものです。

 

源氏物語でも、何度か出てきていましたが、

他の語の説明ばかりで、なかなかここまで手が回らなかったので、今まできちんと紹介できていませんでした^^;


 

【あさまし】

①意外である、驚くほどで、思いがけない

②あきれて、興ざめである、がっかりだ

③情けない、嘆かわしい


 

現代の「浅ましい(=品性がいやしい)」とは、意味が異なりますし、また、よく出てくるので、最重要古語なんですね!


 

「あさまし」は、善悪にかかわらず、思いがけない、という意味が基本です。

 

よく出て来るのが、今回のように、

あさましう」という副詞的な形で、

驚くほど、意外なほどに」という訳出です。


 

しかし、こういった副詞的な使い方ではなく、

形容詞本来の形で出てきた時には、

②や③のように、マイナスイメージが強くなるんです。


 

例1)物うちこぼしたる心地、いとあさまし

 

例2)家の焼けたるは、あさましかりしことどもなり。

 

②や③の意味の見分けは、何の形容であるのか、ということを文脈判断してください。


 

例1)は、ものをこぼした時の心の持ちようを考えます。

 

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もちろん、①や③の意味も、多少は入ってきますが、

心をこめて作った料理や飲み物をこぼしてしまったら、

がっかりですよねー;;

ヽ(;´ω`)ノ

 

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例2)は、火事になった時の人の気持ちを考えます。

 

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①や②の意味あいも多少は入ってきますが、

大事な家を失った喪失感は、

本当に、嘆かわしいものですよねー;

。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

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つまり、100%この意というわけではありませんが、

選択肢問題として出題された時には、

どの意になるかを的確に選べるようにしてください!

(o^-')b

 

☆その他の重要古語☆
「かう」についてはこちら→

係助詞「や」についてはこちら→

「思さる」についてはこちら→

「うつくしげ」についてはこちら→

「添ふ」についてはこちら→

「たまへり」についてはこちら→

重要古語一覧はこちら

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【古文】

いとかうきびはなるほどは、あげ劣りやと疑はしく思されつるを、あさましううつくしげさ添ひたまへり。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

 

【桐壺213-①】イラスト訳

【桐壺213-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ