【桐壺94-③】人げなき恥☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺94-③】人げなき恥☆

おかえりなさいラブラブあいです☆

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【心ざし】

■【よろづ】

■【かたじけなし】

■【人げなし】

■【積もる】

■【安からず】

■【添ふ】
■【はべり】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日は「人げなし」のお話でしめくくります☆

 

【人げなし】

人間らしくない、人並みではない

 

もちろん、桐壺更衣に、そんな恥があるはずはなく、

更衣ママの謙り(へりくだり)と考えるべきでしょう。

 

こういう、大袈裟な謙り表現は、「源氏物語」の会話文中ではよく出てきます;;

 

この場合…

「人げなし」の辞書的意味ではなく、

「人」を、「他の妃たち」のこととして考えてみましょう。

 

【人げなし】

他の妃並みに扱われない

 

…つまり、何の後ろだてもないからこそ、味わった恥辱…

人には言えないような屈辱がいっぱいあったことでしょう…

 

このように、更衣ママは

「人げなき恥」と、更衣の受けた屈辱を言っているのでしょうね。

 

こんなふうに、辞書に載ってる意味だけしかないと思わないことが、解釈を深めることにつながっていくのです!

 

あいでしたラブラブ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【心ざし】…心の向き、愛情

■【よろづ】…すべて、いろいろ

■【かたじけなし】…もったいない

■【人げなし】…人並みに扱われない

■【積もる】…積み重なる

■【安からず】…不安だ、心配だ

■【添ふ】…加わる、身に添う
■【はべり】…~ます、~まいります

     ダウン

【原文】

身に余るまでの御心ざしよろづかたじけなきに、人げなき恥を隠しつつ、交じらひたまふめりつるを、人の嫉み深く積もり安からぬこと多くなり添ひはべりつるに、

※重要古語一覧はこちら⇒

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


にほんブログ村 受験ブログ 大学受験へ
 

イラスト訳

イラスト解釈