【桐壺61-③】添加の「さへ」☆
おかえりなさいあいです。
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■ほど
■ままに
■せむかたなし
■思さる
■宿直
■絶えて~ず
■涙にひちて
■せたまふ
■たてまつる
■さへ
■露けし
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今日は副助詞「さへ」についてです。
以前、「だに」という類推の副助詞を説明しました。
(※参考;試験によく出る「だに」の識別 ~アメンバー記事)
■【だに】…~でさえ(類推)
■【さへ】…~までも(添加)
似てるようで…違うんだな、こりが(;゚;∀;゚;)
しかも、【だに】は、「~さえ」と訳出しますし、
【さへ】は、「~まで」と別の訳出をするので、
この判別は、けっこう入試頻出です!!
具体的にいうと、
見たてまつる人さへ 露けき秋なり。
訳)帝はもちろんのこと、見申し上げている女房たちまでもが、哀愁を誘う。
さらにその上に…
要するに、もらい泣きしてるの図を思い浮かべてください!
※実際、『源氏物語』は、こんな単純なものじゃないです。
きちんと研究されてる方からすれば、
「なんてバカにしたサイトなんでしょ!」
と、お怒りの声もあるかと思います><
ですが、「ゆるいイラスト訳」のコンセプトは、
流れをつかんで、国語力を上げる
というものです。
受験生のせっぱ詰まってる方、
ご理解の上、楽しんでいただける方のみ、
ご利用下さいね♪
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■ほど…時
■ままに…~にしたがって
■せむかたなし…どうしようもない
■思さる…①自然とお思いになる ②お思いになる
■宿直(とのゐ)…夜の宮中お務め
■絶えて~ず…まったく~ない(全否定)
■涙にひちて…涙にぬれて
■せたまふ…①~なさる ②~させなさる
■たてまつる…お~申し上げる
■さへ…~までもが(添加)
■露けし…露に濡れてしっとりしている
【原文】
ほど経るままに、せむ方なう悲しう思さるるに、御方がたの御宿直なども絶えてしたまはず、ただ涙にひちて明かし暮らさせたまへば、見たてまつる人さへ 露けき秋なり。
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あいでした