【夕顔322-3】古文常識「服(ぶく)」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔322-3】古文常識「服(ぶく)」

共通テストを見ると、

古文単語単独問題は、今後減少していきそう…;;

「わかって当然!」の方向性です。しっかり身につけていこうね♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【古典常識】として覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

いと黒く容貌などよからかたは見苦しから若人なり

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【服(ぶく)】…喪服

■【いと】…たいそう

■【黒く】…ク活用形容詞「黒し」の連用形

■【し】…サ変動詞「す」の連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【容貌(かたち)】…容貌。顔かたち

■【など】…例示の副助詞

■【よから】…ク活用形容詞「よし」の未然形

※【良し】…美しい。良い

■【ね】…打消の助動詞「ず」の已然形

■【ど】…逆接の接続助詞

■【かたは】…不細工。不器用

■【に】…添加の格助詞

■【見苦しから】…シク活用形容詞「見苦し」未然形

※【見苦し】…見苦しい

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形

■【若人(わかうど)】…若い人。ここでは右近をさす

■【なり】…断定の助動詞「なり」の終止形

  アップ

今回は「読みにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「服(ぶく) ☆

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服、いと黒くして、容貌などよからねど、かたはに見苦しからぬ若人なり。

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選びなさい。

 

1.右近が光源氏につき従っている姿はとても耐え難く、

 

2.右近が光源氏に服従する様子は、腹黒い感じで、

 

3.右近は、たいそう黒い喪服を着て、

 

4.右近の服は、見た目より暗い感じがして、

 

5.右近の着物は、とても黒光っていて、

 

照れ  チュー  びっくり

 

「服」というのは、

音読みでは、「フク」と読みますよね。

 

 

   

漢音で「服(フク)」と読むと、

〈つき従う〉〈離れない〉などの意味となります。

 

衣服(イフク)なども、

人間の体にぴったりくっついてる物ですもんね。

チュー

 

こう考えると、

「降服」や「服従」の意味も

この漢字を使う意図が、わかってくるような気がします。

ニコニコ

 

 

 

 

 

実はこの「服」という言葉、

 

 

漢音読みでは、「フク」ですが、

 

呉音読みでは、ブクと読むんです。

びっくり

 

 

呉音(ごおん)読みとは、

仏教用語をはじめとした、歴史の古い言葉に

よく使われる読み方です。

キョロキョロ

 

 

 

今回の呉音読みでの「服(ブク)」も、

実は、仏教用語です。

 

 

 

【服(ぶく)

【名詞】

①喪服

②喪に服すること。またその期間。喪中

 

  ※『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   矢印

ほら、あきらか仏教用語ですよね~!

チュー

 

 

…てか、

こんな古語が念頭にあると、

「服」「服」とよく使ってる、あの服は、

「着物」というほうが、感じがよいような気がします。。。

( ^ _ ^ ;)

 

 

 

 

 

ちなみに――

 

 

当時は亡くなった人とのつながりの濃さによって、

喪服の黒の濃度も変わったようです。

 

 

右近は、単なる侍従ではなく、

長年、夕顔のもとにお仕えしていた

乳母子だということが、

 

 

「いと黒く」のような描写からもうかがえますね。

ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】…

   

 

 

【夕顔(第7章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

いと黒く容貌などよからかたは見苦しから若人なり


 

過去記事リンク

いと

す(サ変動詞)

て(接続助詞)

かたち(容貌)

など(副助詞)

よし(良し)

ね(識別)

ど・ども(接続助詞)

かたは(片端)

に(助詞)

見苦し

ぬ(「ず」「ぬ」の識別)

なり(断定)

 

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→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら