源氏物語イラスト訳【夕顔323】あやしう短かかりける | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔323】あやしう短かかりける

「あやしう短かかりける御契りにひかされて、我も世にえあるまじきなめり。年ごろの頼み失ひて、心細く思ふらむ慰めにも、もしながらへば、よろづに育まむとこそ思ひしか、

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

あやしう短かかりける契りひかさ

訳)不思議なことに短かっ宿縁引かさ

 

 

あるまじきなめり

訳)この世に 生きていることができ そうにないようだ

 

 

年ごろ頼み失ひ心細く思ふらむ慰め

訳)長年頼りとする人失っ心細く思っているような気持ちの慰めとして

 

 

もしながらへよろづに育まこそ思ひしか

訳)もし生きながらえればいろいろとお世話しよう思っていたけれど

 

 

 

【古文】

あやしう短かかりける契りひかさあるまじきなめり年ごろ頼み失ひ心細く思ふらむ慰めもしながらへよろづに育まこそ思ひしか

 

【訳】

不思議なことに短かっ宿縁引かさこの世に 生きていることができ そうにないようだ長年頼りとする人失っ心細く思っているような気持ちの慰めとしてもし生きながらえればいろいろとお世話しよう思っていたけれど

 

 

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■【あやしう】

※【あやし】

■【短かかり】

※【短かし】

■【ける】

■【御―】

■【契(ちぎ)り】

■【に】

■【引かさ】

■【れ】

■【て】

■【我(われ)】

■【も】

■【世(よ)】

■【に】

■【え】

■【ある】

※【あり】

■【まじき】

■【なめり】

※【な】

※【めり】

■【年(とし)ごろ】

■【の】

■【頼(たの)み】

■【失(うしな)ひ】

■【て】

■【心細く】

■【思ふ】

■【らむ】

■【慰(なぐさ)め】

■【に】

■【も】

■【もし】

■【ながらへ】

※【ながらふ】

■【未然形+ば】

■【よろづに】

■【育ま】

※【育(はぐく)む】

■【む】

■【と】

■【こそ】

■【思ひ】

■【しか】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

これ、会話文の最初の部分ですけど、

会話の終わりで、「…』と忍びやかにのたまひて」とあるので、

尊敬語を使う相手、光源氏の会話だと分かります。

 

今回は、その前半部分です。

 

チュー

 

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