【夕顔235-3】古文単語「なむ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔235-3】古文単語「なむ」

多くの受験生は、古文はメンドクサイので後まわしにします。

でも、コンスタントな得点源にできるのが古文・漢文です。

さあ、めんどくさくても、一歩踏み出してみましょう♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【言葉のイメージ】で覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

惟光とく参らなむ思すありか定めここかしこ尋ねけるほど明くるほど久しさ千夜過ぐさ心地たまふ

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【惟光(これみつ)】…光源氏の従者

■【とく】…早く

■【参ら】…ラ行四段動詞「参る」未然形

※【参る】…「来」の謙譲(光源氏⇒光源氏)

■【なむ】…~てほしい願望の終助詞

■【と】…引用の格助詞

■【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)

■【ありか】…居場所

■【定め】…マ行下二段動詞「定む」未然形

※【定(さだ)む】…定める。決める

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【者(もの)】…。ここでは惟光をさす

■【に】…断定の助動詞「なり」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【ここかしこ】…あちらこちら

■【尋ね】…ナ行下二段動詞「尋ぬ」連用形

※【尋(たづ)ぬ】…さがし求める

■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形

■【―ほどに】…~うちに

※【ほど】…間。時

※【に】…時を表す格助詞

■【夜(よ)】…夜。まだ暗い時間帯

■【を】…持続時間を示す格助詞

■【明くる】…カ行下二段動詞「明く」連体形

※【明(あ)く】…明ける

■【ほど】…

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【久(ひさ)しさ】…長さ

■【は】…提示の係助詞

■【千夜(ちよ)】…千年の夜

■【を】…持続時間を示す格助詞

■【過ぐさ】…サ行四段動詞「過ぐす」未然形

※【過(す)ぐす】…過ごす

■【む】…婉曲の助動詞「む」連体形

■【心地(ここち)】…心地。気分

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

  アップ

今回は「む」にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「なむ」 ☆

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惟光、とく参らなむ」と思す。ありか定めぬ者にて、ここかしこ尋ねけるほどに、夜の明くるほどの久しさは、千夜を過ぐさむ心地したまふ。

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。

 

1.惟光が早くやって来てほしい。

 

2.惟光がすぐにやって来るだろう。

 

3.惟光がすぐさまやって来るはずだ。

 

4.惟光が早くもやって来た。

 

5.惟光がいつまで待ってもやって来ない。

 

照れ  チュー  びっくり

 

「なむ」の識別は、

大学入試の古典文法問題でもよく出題されます。

 

 

未然形+「なむ」となってる場合は

もうこれに決まってますので、

この例文とともに丸覚えしましょう!

(o^-')b

 

 

【なむ

【終助詞(未然形につく)】

〈他に対する願望〉~てほしい。~てもらいたい

 

 ※Weblio古語辞典より

   

 

惟光とく参らなむ

訳)惟光よ、早くて欲しい

 

 

 

 

 

 

【解答】…

 

 

 

【夕顔(第5章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

惟光とく参らなむ思すありか定めここかしこ尋ねけるほど明くるほど久しさ千夜過ぐさ心地たまふ


 

過去記事リンク

惟光(これみつ)

とく(疾く)

まゐる(参る)

なむ①  なむ②

と(格助詞)

おぼす(思す)

定め・定む

ぬ(「ず」「ぬ」の識別)

にて(識別)

なり(断定)

て(接続助詞)

かしこ(彼処)

たづぬ(尋ぬ)

けり(助動詞)

ほど(程)

に(助詞)

の(格助詞)

ひさし(久し)

は(係助詞)

を(格・接続助詞)

過ぐす

心地(ここち)

し(識別)

す(サ変動詞)

たまふ 

 

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