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古典文法習得のためのまぎらわしい語の識別マスターノート
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多くの受験生は、古文はメンドクサイので後まわしにします。
でも、コンスタントな得点源にできるのが古文・漢文です。
さあ、めんどくさくても、一歩踏み出してみましょう♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【言葉のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
「惟光、とく参らなむ」と思す。ありか定めぬ者にて、ここかしこ尋ねけるほどに、夜の明くるほどの久しさは、千夜を過ぐさむ心地したまふ。
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今回出てきた古文単語
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■【惟光(これみつ)】…光源氏の従者
■【とく】…早く
■【参ら】…ラ行四段動詞「参る」未然形
※【参る】…「来」の謙譲(光源氏⇒光源氏)
■【なむ】…~てほしい(願望の終助詞)
■【と】…引用の格助詞
■【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【ありか】…居場所
■【定め】…マ行下二段動詞「定む」未然形
※【定(さだ)む】…定める。決める
■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形
■【者(もの)】…者。ここでは惟光をさす
■【に】…断定の助動詞「なり」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【ここかしこ】…あちらこちら
■【尋ね】…ナ行下二段動詞「尋ぬ」連用形
※【尋(たづ)ぬ】…さがし求める
■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形
■【―ほどに】…~うちに
※【ほど】…間。時
※【に】…時を表す格助詞
■【夜(よ)】…夜。まだ暗い時間帯
■【を】…持続時間を示す格助詞
■【明くる】…カ行下二段動詞「明く」連体形
※【明(あ)く】…明ける
■【ほど】…間
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【久(ひさ)しさ】…長さ
■【は】…提示の係助詞
■【千夜(ちよ)】…千年の夜
■【を】…持続時間を示す格助詞
■【過ぐさ】…サ行四段動詞「過ぐす」未然形
※【過(す)ぐす】…過ごす
■【む】…婉曲の助動詞「む」連体形
■【心地(ここち)】…心地。気分
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
◇ 今回は「む」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「なむ」 ☆
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「惟光、とく参らなむ」と思す。ありか定めぬ者にて、ここかしこ尋ねけるほどに、夜の明くるほどの久しさは、千夜を過ぐさむ心地したまふ。
問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。
1.惟光が早くやって来てほしい。
2.惟光がすぐにやって来るだろう。
3.惟光がすぐさまやって来るはずだ。
4.惟光が早くもやって来た。
5.惟光がいつまで待ってもやって来ない。
「なむ」の識別は、
大学入試の古典文法問題でもよく出題されます。
未然形+「なむ」となってる場合は
もうこれに決まってますので、
この例文とともに丸覚えしましょう!
(o^-')b
【なむ】
【終助詞(未然形につく)】
〈他に対する願望〉~てほしい。~てもらいたい
※Weblio古語辞典より
「惟光、とく参らなむ」
訳)「惟光よ、早く来て欲しい」
【解答】…1
「惟光、とく参らなむ」と思す。ありか定めぬ者にて、ここかしこ尋ねけるほどに、夜の明くるほどの久しさは、千夜を過ぐさむ心地したまふ。
● 過去記事リンク
■過ぐす
■たまふ
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