【桐壺228-②】古文解釈~文末「なむ」の識別☆
おはようございますあいです。
【古文】
なかなか限りもなくいかめしうなむ。
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【これまでのあらすじ】
いつの帝の御代でしたか、それほど高い身分ではないのに誰よりも寵愛を受け、亡くなった桐壺更衣という妃がいました。忘れ形見である光源氏は、美しく才能にあふれ、12歳で元服の儀を迎えました。その夜、左大臣の1人娘が添臥として、光源氏の正妻となされることになります。
今日は、文末「なむ」の識別法です♪
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「なむ」の識別は、何度か説明いたしましたが、
今日は、文末に出てきた場合の「なむ」についてです。
■未然形+「なむ」
■連用形+「なむ」
■種々の語+「なむ」
このように、直前とのつながりにより、「なむ」の種類が違ってきますので、まず接続を見分ける事が肝心ですね!
■未然形+なむ→~てほしい(願望の終助詞)
■連用形+なむ→きっと~だろう(確述用法)
■種々の語+なむ→強調の意(係り結びの省略)
いかめしうなむ。
「いかめしう」は、形容詞「いかめし」の連用形のウ音便です。
なので、
■連用形+なむ→きっと~だろう(確述用法)
つまり、完了の助動詞「ぬ」未然形+推量の助動詞「む」終止形
接続だけを見ると、この連語としてとらえたいところですが、
実は、今回はちがいます!
なぜでしょうか…?
(((( ;°Д°))))
ここで、完了の助動詞「ぬ」の接続を考えてみましょう。
完了の助動詞「ぬ」は、活用語の連用形に接続しますが、
形容詞につくときは、カリ活用に接続します。
つまり、
「いかめしう(いかめしく)」という、ク活用には接続しないということです。
実際、付けてみましょう!
いかめしう ぬ。
↑
おかしいですよね!(´Д`;)
いかめしく ぬ。
↑
これでもおかしい!(´Д`;)
いかめしかり ぬ。
↑
これが正しい接続です!
(*^ー^)ノ
接続だけを覚えて、できるつもりになっちゃダメ!
具体的に古文の中で、見分ける練習をして、
センスを身につけてくださいね♪
(o^-')b
あいでした