やせ(消そう)を東洋医学でみると | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


先日、「肥満を東洋医学でみると」「肥満に効く(かもしれない)ツボ」 をお届けしました。太る悩み、私も他人事ではないんです。ここんとこ、ちょっとからだが重いなぁ…と感じていたんですが、実際に体重が増えてました。ショック!長野に通っていたころみたいに歩いてないからかも?ちょっと油断しました。反省、反省。


世の中には、反対に太れない悩みを抱えている方もいらっしゃるんですよね。「太るツボを発見したら教えてほしい」って、頼まれたことがあります。お医者さんに聞いても、「食べろ」としか言ってもらえないそうで。「食べても太らないから、相談したのに…」とおっしゃってました。体力がなくて、つらいんだそうです。


ということで、今回はやせ(消そう)について。多くの病気は、体力を消耗して、体重を落とします。肥満におもに関わっていたのは でしたが、やせでもそれは同じ。脾が弱って、水分代謝が低下すると水太りになりますが、気血をつくる力が低下したり、気血を消耗したりするとやせます。


1 脾胃虚弱による消そう(やせ)


主症状: からだが次第にやせる、肌肉がゆるむ

随伴症状: 顔色萎黄(黄色っぽくて光沢がない)または顔色晄白(白くて光沢がない)、息切れ、疲れやすい、食が細い、おなかがはりやすい、便がゆるい


もとから虚弱体質 だったり、あるいは飲食失節によって脾胃を損傷して、 の運化と の受納機能が低下したために、食欲もなく、気血をつくる力も弱く、からだ全体の栄養が不足してしまった状態です。


治療穴: 足三里中かん脾兪、胃兪

食養生: 脾を養う食べ物


2 陰精不足による消そう(やせ)


主症状: 肌肉は乾いていて、やせこけている

随伴症状: 手足や顔のほてりまたは微熱、めまい、耳鳴り、盗汗 (寝汗)、不眠、夢を多くみる、口が渇く、尿の色が濃い、舌質紅舌苔少


もとから陰虚体質 で虚熱が強くなったり、胃熱証 があってその熱が強くなったりすると、津液や血、さらに精を消耗します。高齢者がやせるのは、このタイプ。


治療穴: 足三里三陰交腎兪太渓太衝

食養生: 脾を養う食べ物 + 腎を養う食べ物


食養生については、↓こちらもご参考にどうぞ。

野菜・果物の性味と帰経  (携帯用)

穀類・豆類と調味料の性味と帰経  (携帯用)

肉類・魚介類の性味と帰経  (携帯用)


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-しゃくなげ


東洋医学講座の目次→満月
ツボの目次→やや欠け月
リフレクソロジーの目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街
からだのしくみ・食・栄養の目次→打ち上げ花火
からだの不調と対処法の目次→お月見
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→桜