食養生 野菜・果物の性味と帰経 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


東洋医学では薬食同源(医食同源)、健康なときは病気にならないように、病気になったときは薬や鍼灸と相乗効果が出るように、食材の使い方にも心を配ります。「薬食同源」ということばで思い浮かぶのは、「薬膳」でしょうか。


薬膳料理というと、いかにも漢方薬を使った料理のようなイメージを持ちやすいですね。狭い意味では確かにそうなんですが、治未病のために、体調をととのえるようなレシピであれば、たとえ漢方薬が入っていなくても、りっぱな薬膳料理なんです。


漢方薬には四気五味帰経 (きけい)があることは、すでにご説明しました。薬食同源ですから、食材にもそれぞれ四気・五味・帰経があります。四気は「気血の源は飲食物 妊娠中の食事」 に表をつけましたが、これから何回かに分けて、五味と帰経も加えた表を別途アップしていきますね。


第1回目の今日は、野菜と果物の四気・五味・帰経とその作用(昇降・収散・潤燥)について。それぞれの性質をうまく組み合わせていけば、食養生や食事療法になりますね。表が大きいので、パソコンからアクセスしてご覧くださいませ。


春月の『ちょこっと健康術』-性味(野菜)

春月の『ちょこっと健康術』-性味(果物)
(参考:『東洋医学のしくみ』、『日本薬草全書』、『東洋栄養新書』)


柿については「柿が色づけば、医者が青くなる?」 で、枇杷については「枇杷が黄色になると」 でも書いていますので、そちらもご参考にどうぞ。


性味(四気と五味)・帰経について、文献によっては若干の違いがみられます。たとえば、パイナップル。↑の表では甘酸平としてありますが、甘温と表記されていることもあります。完熟した場合に甘温と考えられるかな…。いずれにしても四気が平か温ですから、たいていが寒涼性の南国フルーツの中では珍しいですね。


また食材は、加熱すると温熱の性質は強くなり、寒涼の性質は平に変わることが多いといわれます。反対に、料理を冷やせば、寒涼は強くなります。使いたい食材がそろわないときは、調理法を工夫すればいいんですね。熱の性質は、煮る・蒸す→炒める→揚げるの順に強くなっていくと考えられています。


いくらからだにいいと言っても、「ばっかり食べ」はだめですよ。バランスよくね。

一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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