博士の愛した数式 | 映画を観よう

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博士の愛した数式
¥4,230

日本 2005年

寺尾聡、深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリコ、齋藤隆成


監督・脚本:小泉堯史 『雨あがる』、『阿弥陀堂たより』

原作:小川洋子

音楽:加古隆


【ストーリー】

杏子(深津絵里)が新たに家政婦として派遣された先は、交通事故に遭って以来80分しか記憶が持たなくなってしまったという天才数学博士(寺尾聡)の家。そこは資産家の未亡人という義姉(浅丘ルリコ)の母屋から見える離れで、最初に義理姉からは「博士が住む離れの問題を母屋に持ち込まないように!」とクギを差される。実際に博士に会ってみると、杏子の靴のサイズや誕生日など数字を聞いてきては納得していく物静かな人だった。博士は記憶を補うために着ている背広にいくつものメモを貼り付けていて、いつも同じ事を聞かれて、同じように答える毎日だった。それでも少しずつ博士の語る数や数式に秘められた神秘的な美しさに魅了される杏子と、杏子の料理を作る姿が好きだという博士には不思議な絆がうまれる。やがて、杏子には10歳の息子がいて、杏子が仕事をしている間、一人で留守番していると知った博士は、息子も連れてくるよう杏子に約束させる。こうして、博士と杏子と杏子の息子(博士は彼のことをルートと呼んだ)の楽しく和やかな日々が訪れるのだった・・・。




昨年の暮れからCATVのムービープラスで

小泉堯史監督作品が放映されていました

昨日、夜中に少し元気が残っていたので

やっと観ることができました!!

今年最初の映画は、この作品となりました!!


小川洋子さんの同名原作はまだ読んでいませんが

話題にもなったし、『薬指の標本』も気になっているので

こちらを先に見ることになりました!


うんうん、なるほど

寺尾聡は『優しい時間』というTVドラマでもそうだったけれど

言葉が少なくて、でもどこか包み込むような

優しさがにじみ出る役柄が似合う俳優さんだなぁ~


どちらかというと不器用で

自分のこととなるとてんでダメという感じの・・・


小泉監督作品では

すっかり寺尾聡は常連なわけで

立て続けにみると、どれもちょっと似たような役だと

思ってしまうけれど・・・

この作品では、とても嬉しそうに数学の話をする博士が

すごーく子供っぽくて可愛く見えてしまいました



中学・高校と素敵な数学の先生に出会ったおかげで

理数系になった私でしたが

ルートが大人になって新しいクラスで話すその話

授業とは関係なく、数学ってこんな面白いぞ!と話してくれた

中学の先生を思い出しました


深津絵里は、素敵な家政婦さん&お母さんでした

息子のルートが野球で怪我をした後

博士に対して失礼なことを言うシーン

深い意味を考える余裕もなく子供の身を案じる母親ですね

でも、その言葉に悲しそうな顔をする博士を見て

息子のルートが母親にたいして怒りを示す

その帰り道、自分の間違いを息子に謝る母


ああ、こんな風に

自分の間違いをしっかりと受け止めて

子供にきちんと接することができるっていいなぁ~と思いました

(ただ、子供に甘い!というのとはちょっと違います)



少し理解できなかったのは義姉・・・

今でもちょっと謎ですが

原作を読んでみよう!!


桜、ススキ、周りの風景が

季節と時の流れを感じさせてくれる・・

こんなところに日本だなぁ~と思いました


『阿弥陀堂たより』のような味のある作品ではないけれど

とても優しい作品だと思いました!






加古隆/piano/AVCL-25091
¥3,000