『びみょ～（微妙）』な違いが判る鈍行の旅（25…遺産を「相続」する街／岩手・平泉①）…地図更新版
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１／５万「一関」・・・昭和４４年と、グーグルマップ最新版との比較
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国道４号バイパスが、平泉の旧市街地を右に大きく迂回して、北上川に沿って新設されていることがわかります。。。。。
本ブログ管理者は去る2007年１月１日、
歴史的遺産を「相続？」する街づくりを進めるJR東北本線・平泉駅前（岩手県平泉町）
を訪問しましたぁ。。。。。
北上川の中流部、岩手県南部に位置する一関地区は、その地理的特性から古来より水害に悩まされてきました。
とくに、昭和２２年・２３年に２年連続で襲来した大洪水では約６００名の死者行方不明者を出す未曾有の大水害に見舞われ、戦後間もない一関・平泉地区は壊滅状態に陥ったのです。
そこで、水害の早期解消はもとより人々の生活を支え、地域づくりを支援する事業として、遊水地は市街地を洪水から守る周囲堤と中小洪水を防御し調節効果を増大させる小堤からなり、第１・第２・第３の三つの遊水地で構成されている一関遊水地事業が、昭和２４年２月、第１次流量改訂において既往計画の５大ダムの調節量と合わせて舞川地区（現在の第２・第３遊水地）の調節量４００立方／secondの遊水地として計画されたのを皮切りに国によって遂行されてきました（↓下図は岩手県資料より引用）。
さらに昭和４８年３月には北上川に基準地点である狐禅寺地点の計画規模を１００年確率とした北上川水系工事実施基本計画が策定され、この計画において舞川遊水地の規模を拡大して、一関遊水地が計画されました。
ところが、この一関遊水地事業における平泉下流堤防と国道４号平泉バイパスは、平安末期に栄えた藤原氏の政庁跡と推定されております柳之御所遺跡を通る形で計画されておりました。工事予定地の緊急発掘調査が進むにつれ、柳之御所を裏付ける貴重な遺品・遺構が相次いで出土し、わが国の歴史を解明する上でも重要であることがわかったのです（下図の平泉駅右下囲み部分）。当然、地元から堤防及びバイパス建設反対の声が上がりました。
そこで、堤防及びバイパスルートは、遺跡区域を避け完全に川側へ変更になりました（下図の平泉駅下部の北上川沿い点線表示）。
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平泉駅に向かうＪＲ東北本線の701系電車・盛岡支社【盛ﾓﾘ】Ver.
（一ノ関駅にて2008年4月撮影）
＊本記事内にて使用写真は、すべて本ブログ管理者自ら撮影。
＊なお、本稿は
「地図の旅通信（第27号）」向けに本ブログ管理者自ら執筆した文章に、
一部加筆修正を加えたものである。
＊「地図の旅」・・・
この会は地図と旅を共に学び、楽しみ合う地図の旅愛好者の集まりで、
この世界では有名な大沼一雄会長が率いる
社会人の（プライベートな）サークルであり、東京都多摩市に本拠を置く。
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＊大沼会長について・・・の説明↓↓
<><><><><><><><><><><>大沼 一雄 (おおぬま・かずお)1923年生まれ |
| 1950年 東京高等師範学校地理学科(現筑波大学)卒業 |
| 桐朋中・高等学校教師を経てフリー。 |
| 地図と旅の執筆活動に専心。 |
| ●主要著書 |
| 『地図の見方』(開成館) |
| 『カッパ先生陸地を行く』(二見書房) |
| 『新地形図』(数研出版) |
| 『韓国・その人と生活』(古今書院） |
| 『日本列島地図の旅』 |
| 『続日本列島地図の旅』 |
| 『続々日本列島地図の旅』 |
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