【夕顔120-3】古文単語「しづむ」
源氏物語イラスト訳の重要古語です
【古文単語の主なパターン】
１．古典特有語
…現代にない古語。
２．古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
３．死語的現代ワード
…高校生がほぼ使わない死語？
【今回の源氏物語】
かかる筋は、まめ人の乱るる折もあるを、いとめやすくしづめたまひて、人のとがめきこゆべき振る舞ひはしたまはざりつるを、
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今回出てきた古文単語
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■【かかる】…このような
■【筋（すぢ）】…方面
■【は】…提示の係助詞
■【まめ人】…まじめな人。実直な人
■【の】…主格の格助詞
■【乱るる】…ラ行下二段動詞「乱る」連体形
■【折（をり）」…時
■【も】…添加の係助詞
■【ある】…ラ変動詞「あり」連体形
■【を】…逆接の接続助詞
■【いと】…とても
■【めやすく】…ク活用形容詞「めやすし」連用形
※【めやすし】…見苦しくない。見た感じがよい
■【しづめ】…マ行下二段動詞「しづむ」連用形
※【しづむ（鎮む）】…自制する
■【たまふ】…尊敬の補助動詞（作者⇒光源氏）
■【て】…単純接続の接続助詞
■【人】…人々。世間の人
■【の】…主格の格助詞
■【とがめ】…マ行下二段動詞「とがむ」連用形
※【とがむ】…非難する
■【きこゆ】…ヤ行下二段動詞「きこゆ」終止形
※【きこゆ】…謙譲の補助動詞（作者⇒光源氏）
■【べき】…当然の助動詞「べし」連体形
■【振る舞ひ】…ふるまい。行動
■【は】…提示の係助詞
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞（作者⇒光源氏）
■【ざり】…打消の助動詞「ず」連用形
■【つる】…完了の助動詞「つ」連体形
■【を】…逆接の接続助詞
◇ 今回は敬語の用法にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「しづむ」 ☆
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【しづむ（鎮む）】
【他動詞：マ行下二段活用】
①（騒動・戦乱を）おさめる。しずめる
②（声・音を）小さくする
③静かにする。静まらせる
④（「人をしづむ」の形で）寝静まるのを待つ
⑤（気持ちを）落ち着かせる。自制する
⑥増長するのを抑える。鎮静させる
＊全訳古語例解辞典（小学館）より
…そういえば…
１０月からスタートの
ＢＳ―ＴＢＳ「水戸黄門」の主役☆
武田鉄矢さんらしいですねー！
(-_＼)(/_-)三( ﾟДﾟ)
でも、私はやっぱり、
初代の、東野英治郎さんがいいなぁ…
(▰˘◡˘▰)
ではここで、入試対策問題をひとつ☆
かかる筋は、まめ人の乱るる折もあるを、いとめやすくしづめたまひて、人のとがめきこゆべき振る舞ひはしたまはざりつるを、
問）傍線部の意味として最も適当なものを選べ。
１．見た目に感じが悪くないよう自分を律しなさって
２．見た目が良いようにしいて笑顔で取り繕いなさって
３．見苦しくないように周りを落ち着かせなさって
４．見苦しいこともあるからと気分を落ち着かせなさって
５．見た目が悪くないように格好を粗末に装いなさって
選択肢２と５は、「鎮む」の語義とズレ。
選択肢４は、「めやすし」の語義とズレ。
語義がズレてないのは、
選択肢１か２です。
(ㆁωㆁ*)
直前の
「まめ人の乱るる折もあるを」
（実直な人が乱れる時もあるのだが）
とのつながりから、
「よりマシな」選択肢を吟味してくださいね♪
(σ・∀・)σ
正解…１
かかる筋は、まめ人の乱るる折もあるを、いとめやすくしづめたまひて、人のとがめきこゆべき振る舞ひはしたまはざりつるを、
● 過去記事リンク
■斯かる
■まめ
■も
■いと
■めやすし
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