【帚木45-③】古文で「人」が出てきた時の見分け方☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木45-③】古文で「人」が出てきた時の見分け方☆

こんにちはラブラブあいです。

 

センタープレテスト☆自己採点の復習はできましたか?

模試は、単に受けただけでは力が付きません。

また、「偶然に合ってる」ところもありますよね。

単にマルつけだけでは、本番でコケますよ^^;


 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【の】…~が(主格)

■【品(しな)】…家柄、品格

■【ぬれ】…~た、~てしまう(完了の助動詞「ぬ」の已然形)

■【ば】…~ので、~すると(順接)

■【人】…ここでは、女の人家の人を指す

■【もてかしづく】…大切にかわいがる

※【もて】…(語調をととのえる接頭語)

※【かしづく】…大切に育てる、かわいがる

■【れ】…~れる(受身の助動詞「る」の連用形)

■【隠るる(隠る)】…隠れる、人目につかないようにする※下二段

■【自然(じねん)に】…自然に

■【けはひ(気配)】…様子

■【こよなし】…この上ない

■【べし】…~だろう(推量の助動詞「べし」の終止形)※当然でも可

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日は、「人」についてです☆

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

以前、「人びと 」のところでも詳しく見ましたが、

古文の「人」という語は、かなり狭義に使われることがあります。


 

古文単語は、現代語より幅広い意味あいを持つ、という特徴があります。

 

たとえば「あはれ」「をかし」をはじめ、昨日やった「口惜し」なども、現代の意味より広義に使われていましたよね。


 

目じゃあ、古文単語は、現代語よりもずっと、漠然としたものなの?


 

…実は、そうとばかりは言えないんです><


 

確かに、何でもかんでも、「あはれ」と言うので、


源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20UPし大学受験に合格する勉強法

現代語の「やばい」同様、幅広く使う古語もあります。

特に、形容詞・形容動詞などがそうです。


 

ですが、今回の「人」は、現代語の「人間」という、漠然とした意味の他に、

 

ピンポイントの意味で使われているんですよね;

 

その典型的な例が、今回の古文☆


 

の品高く生まれぬれば、にもてかしづかれて

直訳)が品格高く生まれてしまうと、に大切にかわいがられて


 

…なんじゃそりゃヽ((◎д◎ ))ゝ


 

漠然と「人間」の意味でとらえれば、よく分からない文になるし、

同じ「人」ととらえても、不自然になってしまいます;

(;゚;∀;゚;)


 

つまり、

前者の「人」と、後者の「人」とを、訳し分けしなくてはならないのです!


 

の品高く生まれぬれ

    ↓

にもてかしづかれ


 

誰か高貴に生まれたんですよね。

そして、その結果、誰か大切に育てられる


 

ほら、見えてきませんか^^?


源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20UPし大学受験に合格する勉強法

 

誰に大切にされるんでしょうか?

お分かりですよね(o^-')b

(※今回の意味は、一番上に出ています)


 

こんなふうに、古文単語の中には、

現代語よりも狭義(ピンポイント)に用いられるものがあります。


 

それらは、辞書を見ると、10項目以上にわたり、詳細に書かれていますが、

あなたは、その10項目以上の意味を覚えるのではありません!


 

イメージで単語を理解し、文脈でとらえていく☆


 

あい流イラスト訳は、そのための練習です。

毎日、イラストを見ながら、古文と訳とを、一語一語照らし合わせていくことで、

 

何百、何千、何万といった単語の意味を、

文脈判断でくみ取ることができるようになるんですよ♪


 

さあ怠けてないで!!

今夜0時に、次のイラスト訳を公開しますよ♪

 

(o^-')b

 

ーーーーーーーーーーーーーー

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

「…人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて、隠るること多く、自然にそのけはひこよなかるべし。…」

 

 

【帚木45-①】イラスト訳

【帚木45-②】イラスト解釈


ーーーーーーーーーーーーーー

重要古語一覧

しなじな(品々)

ぬ(助動詞)

ば(接続助詞)

かしづく

る(識別)

て(接続助詞)

こよなし

べし①  べし②  べし③

ーーーーーーーーーーーーーーー


あいでしたラブラブ