【帚木45-③】古文で「人」が出てきた時の見分け方☆
こんにちはあいです。
センタープレテスト☆自己採点の復習はできましたか?
模試は、単に受けただけでは力が付きません。
また、「偶然に合ってる」ところもありますよね。
単にマルつけだけでは、本番でコケますよ^^;
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■【の】…~が(主格)
■【品(しな)】…家柄、品格
■【ぬれ】…~た、~てしまう(完了の助動詞「ぬ」の已然形)
■【ば】…~ので、~すると(順接)
■【人】…ここでは、女の人、家の人を指す
■【もてかしづく】…大切にかわいがる
※【もて】…(語調をととのえる接頭語)
※【かしづく】…大切に育てる、かわいがる
■【れ】…~れる(受身の助動詞「る」の連用形)
■【隠るる(隠る)】…隠れる、人目につかないようにする※下二段
■【自然(じねん)に】…自然に
■【けはひ(気配)】…様子
■【こよなし】…この上ない
■【べし】…~だろう(推量の助動詞「べし」の終止形)※当然でも可
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今日は、「人」についてです☆
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以前、「人びと 」のところでも詳しく見ましたが、
古文の「人」という語は、かなり狭義に使われることがあります。
古文単語は、現代語より幅広い意味あいを持つ、という特徴があります。
たとえば「あはれ」「をかし」をはじめ、昨日やった「口惜し」なども、現代の意味より広義に使われていましたよね。
じゃあ、古文単語は、現代語よりもずっと、漠然としたものなの?
…実は、そうとばかりは言えないんです><
確かに、何でもかんでも、「あはれ」と言うので、
現代語の「やばい」同様、幅広く使う古語もあります。
特に、形容詞・形容動詞などがそうです。
ですが、今回の「人」は、現代語の「人間」という、漠然とした意味の他に、
ピンポイントの意味で使われているんですよね;
その典型的な例が、今回の古文☆
人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて
直訳)人が品格高く生まれてしまうと、人に大切にかわいがられて
…なんじゃそりゃヽ((◎д◎ ))ゝ
漠然と「人間」の意味でとらえれば、よく分からない文になるし、
同じ「人」ととらえても、不自然になってしまいます;
(;゚;∀;゚;)
つまり、
前者の「人」と、後者の「人」とを、訳し分けしなくてはならないのです!
人の品高く生まれぬれば、
↓
人にもてかしづかれて、
誰かが高貴に生まれたんですよね。
そして、その結果、誰かに大切に育てられる。
ほら、見えてきませんか^^?
誰に大切にされるんでしょうか?
お分かりですよね(o^-')b
(※今回の意味は、一番上に出ています)
こんなふうに、古文単語の中には、
現代語よりも狭義(ピンポイント)に用いられるものがあります。
それらは、辞書を見ると、10項目以上にわたり、詳細に書かれていますが、
あなたは、その10項目以上の意味を覚えるのではありません!
イメージで単語を理解し、文脈でとらえていく☆
あい流イラスト訳は、そのための練習です。
毎日、イラストを見ながら、古文と訳とを、一語一語照らし合わせていくことで、
何百、何千、何万といった単語の意味を、
文脈判断でくみ取ることができるようになるんですよ♪
さあ怠けてないで!!
今夜0時に、次のイラスト訳を公開しますよ♪
(o^-')b
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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
↓
【今日の源氏物語】
「…人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて、隠るること多く、自然にそのけはひこよなかるべし。…」
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☆重要古語一覧 ☆
■かしづく
■こよなし
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あいでした