【桐壺188-③】古文単語~「こよなう」の文法解説☆
こんばんはあいです。
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■【おぼしまぎる】…お気持ちが紛れる
■【おのづから】…自然と
■【移ろふ】…移っていく
■【こよなし】…この上ない
■【おぼし慰む】…お気持ちが和らぐ
■【やうなり】…~のようである
■【あはれなり】…しみじみと情趣深い
■【わざ】…こと
■【なりけり】…~であった(断定+過去)
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今日はこの中から、
「こよなう」についてお話しします。
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「こよなう」とは、ク活用形容詞「こよなし」の連用形のウ音便化した形です。
こういう説明に、みなさん、ひくんですよね^^;
要するに、
こよなく / こよなく / こよなし / こよなき / こよなけれ / こよなかれ
このように、「シク」ではなく「ク」で活用してるから、ク活用☆
OK?
基本形=終止形ですので、「こよなし」が基本形☆
OK?
ここでは、「こよなう」が、「おぼし慰む」という動詞(用言)にかかっているので、連用形☆
OK?
そして、「こよなく」は使う頻度が高いので、ウ音便 になっています。
これだけの情報を、一言で伝えようとすると、
ク活用形容詞「こよなし」の連用形のウ音便化した形
…こんな説明になっちゃうんですよね;;
(>_<)
あなたは、今、多くの過去問題や模擬試験に取り組んでいます。
その中で、解説を読むと、上のような説明ばかりに出くわし、イヤになりかけていませんか?
ク活用形容詞「こよなし」の連用形のウ音便化した形
このような文法解説を、1つ1つ把握しようとすれば、
膨大な時間と労力を費やしますよね。
古文は1つの単語だけではないんですから;;
(;゚;∀;゚;)
なので、あなたは、1年の時から、文法文法と言われて、面白くもない活用形や品詞の種類などを勉強してきたのです。
入試で、文法問題が出題された時、
品詞とその活用が、すぐにピンとくるように…
古文を読んで、訳出しにくい箇所が出てきた時、
頭の中で的確に品詞分解できるように…
入試問題を解いて、できなかった問題や分かりにくかった部分を復習する時、
上のような解説を、のんべんだらりと覚えようとするのではなく、
1つひとつの要素にしぼって、
どこが理解できていなかったのか、
品詞、活用の種類、活用形、基本形、音便…
覚えてなかったものを、確認するという作業をしてくださいね♪
(o^-')b
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■「おぼし~」についてはこちら→
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【古文】
おぼしまぎるとはなけれど、おのづから御心移ろひて、こよなうおぼし慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪
あいでした