【桐壺248-③】古文単語~「人びと」とは?
こんばんはあいです。
ガンバって勉強してますかー!
今夜もサイアクこの記事だけでも読んでから寝てくださいね♪
(●´エ`●)
さて…☆
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■【方々】…お方たち(ここでは光源氏と葵の上の2人)
■【人びと】…ここでは女房たちのこと
■【世の中(よのなか)】…世間
■【おしなぶ】…(「たり」を伴って)平凡である
※【おしなべたらぬ】…平凡ではない
※【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形
■【選り整ふ(えりととのふ)】…選びそろえる
■【すぐる(選る)】…すぐれたものを選び出す
■【さぶらふ】…お仕えする(「仕ふ」の謙譲)
■【せたまふ】…~させなさる
(※目線が左大臣なので最高敬語ではない)
※【せ】…使役の助動詞「す」の連用形
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今日は、「人びと」の意味についてです☆
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「人びと」は、現代でも用いる、人間一般を表す言葉ですよね♪
「源氏物語」の中にも、「人びと」は数多く出てきています。
↓ ↓
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(例1)
「今日始むべき祈りども、さるべき人びとうけたまはれる、今宵より」と、
訳)「今日始める予定の祈祷などを、しかるべき僧たちが承っておられるのが今宵から始めます」と、
この場合は、「祈り(祈祷)」を「さるべき(=しかるべき)人びと」が承りなさる、というつながりから、
「人びと」=「高僧たち」と判断ができます。
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(例2)
さぶらふ人びとの泣きまどひ、
訳)お仕えする女房たちが泣き惑い、
この場合は、「さぶらふ(=お仕えする)人びと」とあることから、
「人びと」=「女房たち」と判断ができます。
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(例3)
これにつけても憎みたまふ人びと多かり。
訳)このことにつけても非難なさる方々が多かった。
この場合は、「憎みたまふ人びと」と、尊敬語になっていることから、
「人びと」=「身分の高い人々」、すなわち、大臣や殿上人、女御や皇族たちなどと判断ができます。
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今回の「人びと」は、
御方々の人びと、
はっ(゜д゜;)?
ここだけ見ると分かりにくいですが、
あとの述語に、
選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ。
すなわち、今回の段落の目線である、左大臣が、
さぶらはせ(=お仕えさせ)なさるのだから、
この「人びと」は、お仕えする人、すなわち「女房たち」であると判断できます♪
(o^-')b
たかが「人びと」☆されど「人びと」☆
現代もある単語たからといって、あなどれませんよね~;
(;´▽`A``
☆その他の重要古語☆
■「おしなべたらぬ」についてはこちら→
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【古文】
御方々の人びと、世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
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あいでした