【桐壺248-②】「世の中におしなべたらぬ」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺248-②】「世の中におしなべたらぬ」とは?

おはようございますラブラブあいです。

 

今日から1週間、予約投稿です!

私も頑張りますので、ぜひぜひ、ご活用くださいね♪

(●´エ`●)


 

さて…☆


 

【古文】

御方々の人びと、世の中におしなべたらぬを選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ。

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

【これまでのあらすじ】

桐壺帝は、最愛の女性だった桐壺更衣を忘れられず、よく似た藤壺宮を入内させました。桐壺更衣の忘れ形見である光源氏は、12歳になり元服し、臣下にくだされ、左大臣の娘である葵の上と結婚します。しかし、源氏の心の中には、ただ藤壺宮の面影があるのでした。

今日は、「おしなべたらぬ」の解釈です♪

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「おしなべる」という言葉は、現代にもありますが、

 

古文では、終止形は「おしなぶ」です。


 

(バ行下二段活用)

べ / べ / ぶ / ぶる / ぶれ / べよ


 

【おしなぶ(押し靡ぶ・下二段)】

①押しなびかせる

②一様にする

③(「たり」を伴って)平凡である


 

今回、助動詞「たり」を伴って、「おしなべたらぬ…」となっているので、

③(「たり」を伴って)平凡である

の意であるのは、言うまでもありません。

(●´エ`●)


 

そして、今回のポイントは、直後の「」です!


 

おしなべ / たら

 

■直前の未然形の助動詞「たら」との接続

■直後の連体形接続の助詞「」との接続

     アップ

これたを考慮して、「ぬ」は、

打消の助動詞「ず」の連体形

と、とらえられるようにしてください!


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これがとらえられないと、解釈がまったく正反対になっちゃいますので^^;

 

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おしなべたらを、

訳)平凡でないのを、

 

おしなべたるを、

訳)平凡なのを、

 

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「世の中におしなべたらぬを」とは、

世間一般的に言っても、平凡ではない、ということ。


 

ちなみに、「人々~さぶらふ」というつながりから、

この場合の「人びと」は、「女房たち」のことだと考えられるので、

 

女房たちの中でも、普通の、どこにでもいる女房肌ではない特別な人材だということです!


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ちなみに、

「源氏物語」の作者紫式部も、

中宮彰子にお仕えした、選りすぐりの女房の1人です!

(o^-')b

 

 

今回のイラスト訳はこちら→
 

 

あいでしたラブラブ