【桐壺147-③】「さぶらふ」~謙譲語or丁寧語の見分け方☆
おはようございますあいです。
きのうは、ちょっと出かけていて、イラスト解釈が遅れてしまい、夜中の更新となってしまいました;
(;゚;∀;゚;)
あわせてご覧くださいね♪
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■【内裏(だいり)】
■【~のみ】
■【さぶらふ】
■【読書始め】
■【~させたまふ】
■【世に知らず】
■【聡う(聡し)】
■【賢く(賢し)】
■【おはす】
■【あまり】
■【~まで】
■【御覧ず】
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今日は、「さぶらふ」の詳説です。
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「さぶらふ」は、今手元にある私の古語辞典 には、このように出ています。
【さぶらふ】
①貴人のおそばにお仕えする(「仕ふ」の謙譲)
②お伺いする、参上する(「行く・来」の謙譲)
③貴人のおそばにある(「あり」の謙譲)
④あります、おります、ございます(「あり・をり」の丁寧)
⑤~です、~ます、~ございます(丁寧の補助動詞)
うぇっ!(´Д`;)
量が多いですね;;
ですが、グループに分けて見てください!
①②③…謙譲語
④⑤…丁寧語
はい終わり(-c_,-。)
しかも、「さぶらふ」が丁寧語の意味に用いられるようになったのは、平安時代末期からで、
『源氏物語』の中では、ほとんどが謙譲語として用いられています。
今は内裏にのみさぶらひたまふ。
今回も、帝のいらっしゃる内裏(=宮中)という場所に敬意を表するだめに、光の宮の、そこにいるという行為を謙譲語化してるんです。
ちなみに、『源氏物語』(平安時代中期)では、
丁寧語は、「はべり(侍り)」が基本です♪
中世(鎌倉)になると、「さぶらふ」が、「さむらふ」「さうらふ」と、語形が変化していきます。
「さぶらふ」→「さむらふ」→「さむらい(侍)」
「さぶらふ」→「さうらふ」→「そうろう(候)」
と、現代の意味につながっていくんですね♪
古文って、ほんっとに、奥が深いですねぇ~!
(水野晴郎風に…)
■【内裏(だいり)】…宮中、帝の住む場所
■【~のみ】…~だけ(限定)、~ばかり(強意)
■【さぶらふ】…①伺候する、参る ②あります、です、ます
■【読書始め】…7~8歳の頃に初めて書を読む儀式
■【~させたまふ】…①~させなさる ②~あそばす
■【世に知らず】…世間に比類ないほど■【聡う(聡し)】…聡明である
■【賢く(賢し)】…賢い、すばらしい
■【おはす】…いらっしゃる
■【あまり】…①あまりに ②あんまり(~ない)
■【~まで】…~まで、~ぐらいに
■【御覧ず】…ご覧になる
【古文】
今は内裏にのみさぶらひたまふ。七つになりたまへば、読書始めなどせさせたまひて、世に知らず 聡う 賢く おはすれば、あまり恐ろしきまで御覧ず。
最後に、今回出てきた古文単語を、原文の中で訳出できるか確認しておきましょう!
まだ難しいようなら、イラスト訳から復習してくださいね♪
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あいでした