【桐壺43-③】「させたまふ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺43-③】「させたまふ」

おかえりなさいラブラブ あいです。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【今日の重要事項】

■ 【べし】 

■ 【ども】

■ 【さるべき】

■ 【聞こゆ】

■ 【わりなし】 

■ 【思ほす】 

■ 【まかづ】

■ 【させたまふ】 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今回は、「~させたまふ」の文脈判断についてご説明します。

 

「~させたまふ」

①最高敬語 ~なさる、~あそばす

②使役+尊敬 ~させなさる

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させたまふ」には、この2つを訳し分けする必要がある、と、前に書きました。

 

そして、見分け方は。

主語によって見分ける、と。

 

■最高権力者が主語の場合は、①最高敬語

■最高権力者でない場合は、②使役+尊敬

 

しかし…

今回は、直前に「思ほしながら」とあるので、

(※「思ほす」は、最高敬語

 

帝が主語なのは、明らか☆


 

では、なぜ①でなく、②(使役+尊敬)の訳出をするのか?

 

わりなく思ほしながらまかでさせたまふ。

①訳)どうしようもなく お思いあそばしながら、退出あそばす

②訳)どうしようもなくお思いあそばしながら、退出させなさる

 

うーん(-"-;A

ここだけ見たら、どっちでも取れそうですけど、

 

今までずっと、

桐壺更衣を退出させるかどうかで悩んでいた帝

 

そこを考えたら、

①(最高敬語)の訳出のはずがありませんよね(;´▽`A``


 

これが、文脈による訳し分け☆

 

特に、帝が主語の場合、すべてが最高敬語を使うとは限らないので、

①最高敬語 ~なさる、~あそばす

②使役+尊敬 ~させなさる


どちらかを、きっちりと判断しましょうね♪

あいでしたラブラブ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【今日の重要事項】

■ 【べし】…推量・意志・可能・当然義務・命令・適当勧誘

■ 【ども】…~など(人・物問わず「複数」を表す)

■ 【さるべき】…しかるべき、ふさわしい、そうなる運命の

■ 【聞こゆ】…申し上げる(「言ふ」の謙譲語)

■ 【わりなし】…どうしようもなく辛い、道理に合わない

■ 【思ほす】…お思いになる(「思ふ」の謙譲語)

■ 【まかづ】…退出する(「行く」「退出する」の謙譲語)

■ 【させたまふ】…①~あそばす・②~させなさる

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【原文】

「今日始むべき祈りどもさるべき人びとうけたまはれる、今宵より」と、聞こえ急がせわりなく 思ほしながらまかでさせたまふ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

おつかれさまでしたラブラブ

 

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