【桐壺174-③】古文単語~「かしづく」☆
こんばんはあいです。
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■【疎まし】…わずらわしい
■【のみ】…~だけ、~ばかり
■【よろづに】…何かにつけて
■【思しなる】…そういうお気持ちになる
■【ぬる(ぬ)】…~た、してしまった(完了)
■【~に】…①~時に(格助詞) ②~ので(接続助詞)
■【先帝】…今の前の帝
■【四の宮】…四番目の皇女
■【容貌(かたち)】…容貌、顔立ち
■【たまへる】…~していらっしゃる(尊敬+存続)
■【聞こえ】…評判
■【おはします】…いらっしゃる
■【母后】…母である皇后
■【世になく】…この世にないほど
■【かしづく】…大切に養育する
■【~きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)
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今日はこの中から、
「かしづく」についてお話しします。
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「かしづく」って、こんなイメージありませんか?
養育する、というよりも、かしこまってお仕えするというイメージ;;
今でも「女王様にかしづく」って言いますよね^^;
…そう思って、何人かの高校生に聞いてみましたら…
「かしづく」なんて言葉自体、知らないそうです!
(;゚;∀;゚;)
あぁ~なるほど!それなら逆に、
「かしづく」の語彙が素直に入っていくかもしれません^^;
【かしづく】
①大切に守り育てる
②大事に世話する
あれっ?
別に、①②同じ意味でいいんじゃないのぉ?
ヽ(;´ω`)ノ
たしかに、ニュアンスは似てるんですが、
対象が違うので注意しましょう!
たとえば、こんな選択肢だったらどうでしょうか?
↓ ↓
母后世になくかしづききこえたまふを、
1.ご愛育しなさっていたのだが、
2.お仕えしなさっていたのだが、
3.お世話し申し上げていたのだが、
答えは1番になります!
なぜだかお分かりですかぁ?
(o^-')b
◇今日の古文単語◇
「かしづく」は、幼い人を大切に守り育てる、が基本の意。
主人や愛人を大事に世話する意としても使われます♪
☆その他の重要古語☆
■「先帝の四の宮」はこちら→
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【古文】
疎ましうのみよろづに思しなりぬるに、先帝の四の宮の、御容貌すぐれたまへる聞こえ高くおはします、母后世になくかしづききこえたまふを、
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪
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あいでした